デジタルリマスター 2024年8月26日

料理の見た目を均一にしたら味わいに影響は出るのか? 〜サイコロ食研究〜(デジタルリマスター)

第三段階
料理の具をサイコロ化する

今度はすでに料理されているものの具をひとつひとつサイコロ化してみる。

サイコロ型でも、彩りを手がかりに料理を楽しむことができるんだろうか。そして私はいい加減満腹になれるのか。

昼ご飯をかねてスーパーの総菜コーナーでお買い得品だった品々を取りそろえました。

2-1-topaz-high fidelity v2-2x.jpg
煮物は
2-2-topaz-standard v2-2x.jpg
弁当?

あんまり食欲をそそらない。特にホタテの不明感には恐怖すら。

食べてみると普通に食べるよりも妙に味が濃く感じた。「煮物はしょっからいもんだ」という免罪符がサイコロ化によってはがされた形か。

2-5-topaz-standard v2-2x-faceai.jpg
チビ太おでんは
2-6-topaz-low resolution v2-2x-faceai.jpg
あー…

形が同じだということのガッカリ感が大きい。おでんは元々幾何学的な形をしているだけに、形が変わったことに意識がいきやすいのかもしれない。
チビ太もこれじゃあ調子出ないだろなあ。そして、こっちも普段より味が濃く感じる。

2-3-topaz-standard v2-2x.jpg
特売だった天ぷら
2-4-topaz-standard v2-2x.jpg
うまく切れない

間違えた日本料理みたいだ。クラッカーにでものせたらどうだろう。ちょっとしたオードブルに。

天ぷらでは一番エビ天が好きなはずなのだが、サイコロ化したらカボチャの方が好みだった。

と、いうことは、私は今までピュアにエビ天を愛していたのではなく、エビのステイタスの高さを買っていたのだろうか。それともカボチャのきれいな色に惑わされているだけか。五感が脳を戸惑わす。

それにしても、どの料理もスーパーの試食を食べてるみたいだ。結果的に満腹感は得たけれど、つまみ食いをしすぎた時みたいなスッキリしない変な感じ。せっかく昼間から天ぷらなのに!

煮物
味が濃く感じる

おでん
やっぱり味が濃く感じる

天ぷら
いつもとは別の物を美味しく感じる

わかったこと
形が面白くない分、意識が味に集中した。また、試食みたいで、がっちり食べた気がしない。

まだ脳は一応元の食材を目で判別できている。原型をとどめずにサイコロ化したらどうだろう。

目指すは料理のサプリメント。想像上の宇宙食作りの様相も呈して参りました。NASA気分で研究は 第四段階へと進みます。

なお、ターゲットは晩ご飯。今日のメニューはすき焼きです。

2-7-topaz-standard v2-2x.jpg
フードプロセッサー登場

⏩ 次ページに続きます

<もどる ▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>
20240626banner.jpg
傑作選!シャツ!袋状の便利な布(取っ手付き)買って応援してよう

 

デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」がとどきます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ