自由ポータルZ 2023年2月3日

551の豚まんじゃない方~自由ポータルZ

こんにちは、編集部 石川です。

スタバでもドトールでもわりと紅茶を飲むんですけど、紅茶って「じゃないほう」扱いじゃないですか。同行者に、え、紅茶あったんだ、とか言われたりして。納得いきません。納得いかない!と思いながらもオレンジジュースは「じゃないほう」だと思っています。カフェにおける主役ヒエラルキー。さて今週は1月のテーマ「じゃないほう」の結果発表です!

自由ポータルZは毎週金曜日に更新の記事投稿コーナーです。読者の方が執筆した記事をご紹介しています。

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…とそのまえに、2月のテーマを発表します。2月は…

2月のテーマ「プロの技を見せてもらう」
デイリーポータルZでも、プロのすごい技を見せてもらう記事は鉄板ネタです。
とはいっても、居合切りで大木を倒すみたいな神がかり的なものじゃなくても構いません。
・スーツ屋の店員さんが他人のネクタイを結べる(ふつうはかなり着慣れてても自分のしか結べないですよね)
・クリーニング屋の店員さんがアイロンがけがうまい
・小売店勤務でラッピングができる
・メーカー勤務で樹脂の種類が見ただけでわかる
こんな特技で大丈夫です。友人や家族、別部署の同僚なんかにぜひ見せてもらって、レポートしてください…!
参考になりそうな過去記事としては、音響マンのお父さんに8の字巻き(ケーブルの巻き方)をみせてもらう、こちら。
ドンキのライターさんにポップを書いてもらう記事も。こっちはかなり大作なので、ここまでガッツリしたインタビューでなくて大丈夫です。
技の種類によっては動画やアニメーションをうまく使ったり、また単に「すごい」ではなくどうすごいのか具体的に書くなど、心がけてください。もちろん勤務先の社名などは出さなくてかまいません(本人が出したければ出してもいいです)
締切は2/28、発表は3/3です!

では、「じゃないほう」秀作発表です。

 

【入選】551の豚まんじゃない方でも551のあるときだし、551じゃない方の豚まんもうまい

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[投稿者]葱山紫蘇子さん (葱山紫蘇子の活動報告
[コメント]関西人の心を揺さぶるCM「551のあるとき~!」で有名な551の豚まんじゃない方を買いに行きました。大阪の風景と食レポと、ささやかな思い出話などをお楽しみください。

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石川大樹のコメント

学生時代の4年間、大阪に住んでいたのですが551にあんまんがあるなんて知りませんでした…!これぞまさしく「じゃないほう」ですね。また蓬莱本店という別の「じゃないほう」も登場して、じゃない方祭りな記事でした。

アイスキャンデーやちまきも、大阪になじみがあれば知ってると思うけど、お土産でしか551買わない人はきっと知らない人も多いと思うんです。(僕はアイスキャンデー好きでよく食べてました。フルーツ入ってるやつ)

そういう感じでいろんなレベルの「じゃないほう」が出てきて、幅広い読者層に「へーこんなのあるんだ」と思わせることができそうな点はすごくいいと思いました。
最初は「予算的にも」といって買い渋っているのに結局いろいろ買いまくってるのもおかしいですね。チャーミングだと思います。

欲を言えば小見出しがついてると構成が整理されていいかなと思いました。記事のテーマは551だけど最初に食べるのが蓬莱本店で、こういう展開ってちょっとフェイント的というか、ぼーっと読んでると面食らうんですよね。で、この記事の場合は順番を変えるよりも、小見出しで蓬莱本店から食べますってしっかり宣言するようにすると、振り回されてる印象になりにくいかなと思いました!

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古賀及子のコメント

「じゃないほう」のテーマにまさにドンピシャのアンサーで、ありがとうございます、という思いです。

企画にはパンチがありますが、語り口が優しくて読んでいてゆっくりした気持ちになるレポートでした。

「いつだって人気だなあ、おいしいもんね」「よし、それも買おう」「デザインがこちらも、かわいい~~~!」と、肯定から豊かさがうまれています。

石川も書いていますが、あったことをあった順に書く日記的な構成でいくなら、小見出しやカコミを使って読みやすく手を加えるとよさそうです。この語りなら時系列にとらわれない構成をとっても、生活感からくる良さを損なわずに記事できるんじゃないかなとも思いました。

あとは、終始「皮の持っていかれ度」に着目しているのがよかったです。うっかり見落としやすいけれど伝えるべきこどだな! と思わされました。

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林雄司のコメント

「551蓬莱のあんまん」。まさにじゃない方ですね。ぴったりのテーマでした。張り切っていっぱい書いてくれているのですが、ここは思い切ってばっさり整理するとPVが倍になると思います。

・タイトルを「551蓬莱にはあんまんがある」などシンプルにする

・買い物に行くまでの冒頭のエピソードは、母があんまんを買ってきたことを軸に1/4ぐらいにする

・なんばからいきなり蓬莱に到着して~買う~食べる~感想という流れ

・あんまんの味の感想が現場と帰宅後の2箇所に分かれてるのでまとめる

・なんばから蓬莱までで見かけたお店の紹介は、あんまんの紹介の後に「戎橋商店街のみどころ」的に1軒写真1枚キャプションでまとめる。

・最後に母の思い出をまた引用しての感想を入れるとしっとり終わります

こういうのってただの書き方・技術の問題なので次は気にすればささっと書けると思います。次もよろしくお願いします。

 

【もう一息】超セレブだらけ(?)の謎パーティに潜入!蝋人形館「マダム・タッソー 東京」

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[投稿者]薫 サバータイスさん (怪談ライターが普通の記事を書いてみた
[コメント]少しホラーチックに仕上げてますが、「マダム・タッソ―東京」は、とても良い映えスポット&楽しいアトラクションです。
お台場へお越しの際はぜひ。

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石川大樹のコメント

子どもが小さいころに同じ建物のレゴランドによく行ってまして、蝋人形館あるなーと思ってました。記事の意図とは違うと思いますが、個人的にはそういう意味でも「じゃないほう」です。

観光スポットとあって、ベタな紹介の仕方はしないぞという気概を感じたのは良かったです。ですがタイトルでネタバレしたうえでずっと茶番を見せる形になっているので、どこかで(わりと早々に)ネタばらしして切り替えた方がいいかもなーと思いました。

ただ、やりたいことのメインがこの茶番だとするとまた話は別で、それはそれでもうちょっとストーリー作り込むといいのかも。

現状は順番に蝋人形が出てくる(=レポート記事の体裁)だけど書き方は茶番(=フィクションの体裁)なのでミスマッチを起こしている気がします。どっちかに振り切っちゃった方がいいかもですね。

 

余談ですが、あくまで写真で見た印象ですが最近の人の人形のほうがクオリティ高い気がしません?比べてみたりすると面白いかなと思いました。

 

Tips:情報番組を見て「じゃないほう」を探る

「じゃないほう」は今回のテーマ部門に限らず、常にネタ出しに使える便利な武器です。でも「○○じゃないほう」を考えるとき、元になる「○○」が必要なわけですよ。それが無尽蔵にわいてくる泉が、テレビの情報番組。

今回のテーマを出題した林さんですが、会議中にしょっちゅう王様のブランチの話をしています。テレビの情報番組って世の中を普通に見た視点の情報がどんどん流れてくるので、その「じゃないほう」を狙うとどんどん記事ができそうです。

ネタ出しと称してぼーっとテレビを見てみるのもいいかもしれません。

ではまた来週!

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