自由ポータルZ 2021年7月23日

「けなげ組」を新しく作る・「ナマケモノ」を世界はどう訳すか~自由ポータルZ

こんにちは、編集部 石川です。
先日誕生日だったので何かおいしいおつまみでも食べようと思い、ふとこの記事のことを思い出して「ロステ スナックサラミ」を買ってみました。

ふーん、なるほどね…。

思わず不必要に平静を装ってしまうおいしさでした。
こっちで取り上げた「フエ カリダ エクストラ」も相当おいしかったです。
サラミに対する熱意を胸に、今週も自由ポータルいってみましょう。

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【もう一息】「けなげ組」がいなくなってさびしいからAIの力で新しく作りたい

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[投稿者]あわうみさん (足跡を辿る
[コメント]「亀田の柿の種」でかつて連載されていた「けなげ組」を新しく作ろうとがんばった話です。

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古賀及子のコメント

わ~~! 目のつけどころ!!!!! 「けなげ組」これは完全に見落としていたし、忘れてしまっていました……。

ネタに対してがむしゃらに全力投球した記事で、執念を感じさせ引き込まれます。AIでうまくいかなくて、手描き再現で異常に上手にできるなど、試行錯誤が実を結ぶのも熱い展開でした。

後日談も含め、徐々に「けなげ組」への愛着が育っていくのを感じさせるのも作為的ではなく自然で共感がありました。

せっかくなのでもう少し整理できたらもっといい記事になったなと思います。

・「けなげ組」って覚えてますか
・100枚コンプをフリマサイトで買った
・AIで生成する
・手描きで再現
・絵本があった

これ、それぞれのトピックに記事1本分のボリュームがあるんですよね。でも連載にして5本の記事にするにはトゥーマッチ、こういうのはサイトの記事作りでも悩むところです。

私が編集につくなら、思い切ってAIのところをコンパクトにします。うまくいかなかったところは手がかかっても切る、逆にフリマサイトで買うところはもう少しふくらませたいです。手がかからなくても読者が気になりそうなところはボリュームを取りたいです。

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石川大樹のコメント

面白かったです。ディープラーニングの活用事例としては典型的な失敗例だと思うのですが、そこから特徴を抽出して手作りに戻してくる…というところの右往左往が新しいなと思います。そしてできあがった二次創作は、自分の失敗談なのにどことなく社会風刺っぽくもあるという…。いろいろみどころのある記事でした。

古賀がAIパートをコンパクトにと言ってますが、たしかにそこかも。といってもAIで失敗するところはそのあとの伏線なので必要で、そのあとに逡巡するところが若干冗長かなと思いました。本を別記事にしたのは英断ですね。

あとタイトルですが、タイトルを見た時点で「けなげ組」がピンと来るかどうかで読んでもらえるかどうかが決まるので、「柿の種の袋から『けなげ組』がいなくなって……」まで書くといいかと思いました。あ、あれか!ってなるので。

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林雄司のコメント

けなげ組面白いですね。でもやっぱりAIの部分をばっさり短くするほうがテンポが良くなるかな。
制作とか移動とか時間がかかったところって記事に盛り込みたくなりますよね。そこにちょっとエピソードもあったりして!
でもそれが記事を長くして書くのが大変になるうえに読者にも負荷をかける罠です。

写真1枚とかにすると記事のテンポがよくなります。
「水曜どうでしょう」でも12時間以上のバス移動が1秒にも満たないカットだったりするじゃないですか。
写真とキャプションだけで「AIで作った」「……?」「きっと脳だ」「自分で描いた」ぐらいにするのはどうでしょう。
時間と記事の長さを比例させない、はレギュラーで書いてるライターにもよく言ってることなので、書き手を陥れるしつこい罠なんだと思います。

 

【もう一息】「ナマケモノ」を世界はどう訳すか 31ヵ国のナマケモノ観

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[投稿者]さとみこんこんさん (素人の研究社
[コメント]ナマケモノと名付けられたナマケモノがなんだが可愛そうに思い、他の国ではなんと呼ばれているのか気になり調べてみることにしました。

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石川大樹のコメント

おもしろかったです。ナマケモノ、おもしろい名前だとは思っていましたが、それが外国語でどうかっていうところまでは思い至りませんでした。それが調査の結果、こんなに世界中から非難されていたとは…。最後に出てくるみんなに糾弾されている絵に泣きました。

前半は研究として、また知的好奇心を刺激する読み物としてとても興味深かったのですが、ネットの中で完結しているのだけがちょっと物足りないなという感じがあって、それが後半のぬいぐるみパートでフォローされていたのは良いバランスでした。

かなり好きな記事ではあるのですがもう一息の理由としては、独自調査にくわえてもうちょっと裏付けがあるとよいかなというのはちょっと感じまして、1~2言語でいいので例えば外国人の友人に聞いてみるとか、海外のQ&Aサービスできいてみるなんていう展開もあってもいいのかなと思いました。あと「怠け者」自体が最初にどこかの言語にあって、それが訳語として広がったのでは…という疑惑もあったり。

あと表の「その他」のところ、説明には怠けと関連がないとあるのですが、表には「怠け者」「怠惰」が並んでいるところがよくわからなかったです。単に転記間違いかな?

 

Tips:<雑談用のメモ>を用意する

先日ライター間でインタビュー勉強会をやりまして、その時に榎並さんから聞いた技です。

インタビューの前に質問事項はあらかじめ考えていきますよね。これは誰でもやると思いますが、榎並さんはそれに加えて、「自分用の雑談メモ」を用意しておくのだそうです。

内容は、著書や過去のインタビュー記事などから盛り上がりそうな発言、あとは相手に関する個人的に気になることを抜粋したもの。
それを会話の流れに沿って適宜取り出せるようにしておくと、質問の間のつなぎに重宝したり、インタビュー後に雑談がてら追加の情報を得たり…というときに役立つそうです。

プロに教わったガチのインタビューノウハウでした。
それでは、また来週。

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