トチの実の凶悪なアクを抜く・ヨドバシカメラで短歌を詠む～自由ポータルZ

古賀及子のコメント

おおお……すごい。手間のかかった作業の工程を見せてもらえるのはシンプルにありがたみがありますね……。

あえて時系列で書きますと冒頭で断りがありますが、なるほど確かに日記調にまとめてあるのが効果的でした。抜けない！ まだ抜けない！ まだまだ抜けない！ がさくさく重なっていく可笑しみがありました。

「トチの実のあくを抜く」の記事は通常「トチの実を拾ってきたからアクを抜きたいがどうしたらいいんだろうな」と思って検索する人にしかなかなか読んでもらえないわけですよね。超実用記事です。

でもそうじゃなくて広く人に読んでもらえるようなエンタメ記事にしたいのだなという意欲がちゃんと伝わりました。リトマス試験紙のくだりとかそうですよね。

そのエンタメ性を強化する方向にもいろいろあると思うのですが、デイリーポータルZの編集者として読み物記事方向へ強化するとしたら、やはり動機と着地をもう少しはっきりさせたいです。

なんでトチの実が食べたいのか、最終的にどんなふうにして食べたいのかが明確になるとトモさんのパーソナリティがよりくっきりと見えて記事の迫力が増してきます。 

林雄司のコメント

ヨドバシカメラの情報量に笑ってしまいました。

冷蔵庫の正面からだけで原稿用紙4枚分ぐらいありそうです。エアコンの文字数は耳なし芳一状態ですね。白いところがほぼない。

……ヨドバシカメラに目が行ってしまって短歌が目立ってないですね。

ただこの短歌のような切り口を用意するのはありだと思います。

「家電量販店の情報量」だけでもネタになりますが、「短歌」という切り口を用意することで気を惹く要素を追加できてますから。

今回はヨドバシカメラの「楽しさ」を詠んでますが、多い情報量をあえて文字数が制限されている短歌にするという競技性があると企画がはっきりするかもしれません。

短歌ってそういうものじゃねえんだよという気もしますけどね。

石川大樹のコメント

短歌ってわりと自由なイメージがありますが、それでもここまで執拗に電気屋で詠み続けるというのはミスマッチを感じて面白かったです。短歌の内容については素人評にはなりますが、どれも短い中にユーモアがバッチリ練りこまれていて面白かったです。

林が短歌が目立ってないということを言ってますが、ものすごく単純に短歌のフォントをでかくするといいと思うんですよね。それだけでかなり存在感出ると思います。テキストじゃなくて画像文字にするっていうのもよくやる手ですね。

あとは工作記事だと作品を先に見せてあとで作る過程を…みたいな構成によくするのですが、こういう記事もその日のよく書けた短歌を最初に見せちゃうっていうのも手かなと思いました。