自由ポータルZ 2020年10月30日

防災無線は地域の歴史の生き証人だ~自由ポータルZ

こんにちは、石川です。

アレルギーのため鼻炎持ちなのですが、最近は何でもコロナと疑われるので外で鼻をかみにくい状況が続いています。そんな鼻炎体質が唯一堂々と鼻をかめる場所があります。それは耳鼻科!鼻をかんで当たり前の人が集まっているからです。最近は耳鼻科のことを、同好(?)の士が集まる「鼻かみサロン」と呼んでいます。

さて今月いっぱい、テーマ部門「棒」の募集を始めております。ぜひ身近な棒にこの機会に脚光を当ててください!棒記事の参考はこちら

今週の自由ポータルZは、この棒部門から2本ご紹介します!

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【入選】防災無線は地域の歴史の生き証人だ

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[投稿者]あわうみさん (足跡を辿る
[コメント]なんとなく防災無線に可能性を感じたので魅力を探してきました。(テーマ部門・棒)

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林雄司のコメント

おもしろかったです。満喫しました。古い地名はバス停に残っているという話は聞いたことがありましたが防災無線は盲点でした!

銘板の小さい文字をズームしていくと時間がさかのぼれるのが面白いですね。

ほどよく余談もちりばめられているし、特段こうしたほうがよいというアドバイスはありません。
デイリーでも三土さん西村さんが書きそうなネタですし。

………そう思うと、あのふたりのように書き手の個性を感じさせるポイントがあるといいですね。欲張りな要求ですが。

自分の姿(顔や手)を写真に入れる(数枚でいいです)、写真に書き文字を加える、ページの背景に色を入れる、などどうでしょう。

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石川大樹のコメント

おもしろかったです。地名に歴史や地形が残っているという話はデイリーでもよく出るのですが、そのミクロ版という感じですね。なかなか更新されない施設ならではの事象だと思いました。

自由ポータル的には、前回のコメントをバッチリ生かして書いていただいてるのも嬉しいです!

僕も林さんと同じで、文章に書き手の個性が出てるともっとワクワクするのではないかなと思います。そのために2つアドバイスさせてください。

ひとつは、興奮を書く。例えば新下高井戸公園の設置年を見つけたところ。「公園として開園する前だ!」のあとすぐ普通のテンションで説明に入ってますが、ここは一回はしゃいだりとか、興奮したり、感動したりした方がいいです。現場ではしてるはずなんですよね。それをちゃんと書く。それでメリハリが生まれます。

ふたつめは、独自の表現を使う。「興奮した」って書いても読み流されるだけなので、「ハッとしてのどが渇いた」「たっぷり3秒かけて自分の顔がニヤけていくのがわかった」みたいな、その時だけの表現を使います。書くときに面白い表現を考えるのではなく、その場で自分を観察して、どう興奮したかメモしておきます。これは興奮した時以外にも、いつでもそうです。逆にどこかで見たことあるような表現は減点ポイントと思って全部捨てましょう。花を見て「きれい」って書かないのが大事です。

 

【もう一息】三節棍に脚光を浴びさせよう!

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[投稿者]つりばんど岡村さん (日本海ぱんく通信
[コメント]「テーマ部門・棒」です。ヌンチャクに比べて影が薄い三節棍に脚光を浴びせてきました。

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古賀及子のコメント

カンフー服が似合っているので笑ってしまいました。似合うのはだいじですよね、本当に大事。ライターの西村まさゆきさんは一時なにを着せても爆裂に似合うことでいろいろな記事で活躍していました。

タイトル・冒頭・本文への構成もわかりやすくて入っていきやすかったです。動機も素直で、共感はなくても応援したくなります。

水風船は割れてるし、シャボン玉も出せてるし、いい記事だと思いました。

しいていえば、現状、最大限良い意味ではあるものの「今これ何を見させられてるんだろう」が起こっている印象がぬぐいえないんですよね。

それはそれでチャーミングなんですが、後半の演武大会のあたり「三節棍の可能性、利便性、かっこよさを世にしらしめるため」のものという部分をもう少しかっちり位置付けて、これが「可能性」これが「利便性」これが「かっこよさ」と一つ一つの「やってみた」を明らかにするとよかったのかなと思います。

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林雄司のコメント

記事としては…ボロボロなんですが、選外にするのは惜しいと思わせるものがあるんですよね。

最後の動画も撮影者の笑い声は入っているし、とても良いとは言えないのですが、「暴風雨の中、自作の武器にLEDを付けて暴れている」という事実はおもしろいです。
アドバイスするなら、つりばんど岡村さんはモヒカンなので、そこにカンフー+オタ芸だと中2男子感が出すぎた印象はあります。

あえて一般受けした題材を狙ってみるのも面白いと思います。

岡村さんならそれで個性が消えることはありませんし、ほどよく一般性と個性が両立した記事になる、かもしれません。

最初から限定された人たちに向けて書くとヒットにすらならないので、題材はドメジャーでいいと思います。

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石川大樹のコメント

全てにおいて一切ためらいがないのがよかったです!最初の三角飛びとか。

中途半端にもじもじしちゃうと読んでる方も恥ずかしくなっちゃうんですよね。そういう事が一切ない。

シャボン玉以降、それは三節棍ではなく長い棒2本でいいのでは、という気もしないではないので三節棍をもっと生かせるとよかった気がします!

あとは「脚光を浴びさせる」がどういう状態なのか、最初にゴールを設定しておくと記事が締まったかもしれないですね。つりばんど岡村さんと撮影者の2人で評価するのか、通行人が何人以上振り返ったら成功なのか、やりっぱなしじゃなくて、そのあと検証があるといいです。仕事みたいなこと言ってすみません。

 

【もう一息】ダメ人間が「人をダメにするソファ」を1ヶ月使うとどうなるのか?

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[投稿者]電気とデニムさん (クレイジースタディ
[コメント]ダメ人間が1ヶ月「人をダメにするソファ」を使うと、どうなるか朝顔の成長日記をつける小学生のごとく観察しました。

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古賀及子のコメント

すみません、最初正直、これは採用はないかな……と思いながら読み始めたんです。テーマは良いけどトップ写真のモザイクとあまりのだらしなさ(そういう企画なのでこれはどうか悪く受け取らないでください)にひるんでしまって。

でも読み始めたら不思議と一気に最後まで読めました。読み手として妙な体験でした。
日々の記録がすごく淡々として反復がおもしろいんですよね。そこへ付くコメントもさっぱりしていて可笑しいです。

モザイクで顔が出てないのにだんだん親近感がわいてきます。最終日の8/31の

「1ヶ月通して、彼女との仲の良さが伝わってきた」

ここがクライマックスというか、私もそう思った! と、幸あれ! という気持ちになって、からの、主軸である「人をダメにするソファ」の結果発表がシュッとまとまっていて過不足ない気持ちよさでした。

現状、結果が最後にあるので、思い切ってそこを先に出す構成にすると記事の間口が広がると思います。「なんでこうだったか、ここから見ていきましょう」という感じ。最初に犯人が分かるタイプのミステリー(「古畑任三郎」みたいな)のやり方です。

 

Tips:撮影禁止の場所

質問をいただいたのでお答えします。撮影禁止の場所はどう取材したらよいか、という質問です。

まず一番正攻法なのはその場所の管理者や広報部門に連絡して許可を取って撮影することです。でもメディアならまだしも、個人ブログの場合は難しいかもしれませんよね。
そうでない場合、写真はないものとして、一番よく使うのはイラストです。イラストが苦手な場合は、見取り図や位置関係の図示など、図を入れるだけでもだいぶ違いますよ。

そして最後の手段がイメージ写真。その場所と写真を用意するほか、心象風景として関係ない写真を入れることもありますね。

…というわけでわりと普通の話になっちゃいましたが、それにしても何も画像を入れないよりは何かしら入れたほうがいいです。

ではまた来週!

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