全42代スーパー戦隊、モチーフまとめ
以前、北村ヂンさんが歴代のスーパー戦隊にない色を調査していた(記事は
こちら)
その時ヂンさんが使用していた参考資料『全スーパー戦隊コンプリート百科』をわたしも入手した。
表紙を見るだけでテンション上がる~!
シリーズ第1作目の『秘密戦隊ゴレンジャー』から、登場人物、得意技、武器、怪人などが順に紹介されているが、はっきりとモチーフは記されていない。
そこで、名前やスーツのデザイン、概要文から総合的に判断し、モチーフを書きだすことにした。
18代目のカクレンジャーはサブタイトルが忍者戦隊、メンバーの名前がニンジャ〇〇(色)、スーツのデザインも忍者なのでモチーフは「忍者」。超わかりやすい例!
それぞれの特徴を把握し、まずはひたすら書き出すのみ…と思っていたが、意外なところでつまずいた。
忍者戦隊カクレンジャー=忍者
鳥人戦隊ジェットマン=鳥
恐竜戦隊ジュウレンジャー=恐竜
など、モチーフがはっきりしているスーパー戦隊はなにも問題ない。
しかし、
秘密戦隊ゴレンジャー=?
炎神戦隊ゴーオンジャー=?
特命戦隊ゴーバスターズ=?
など、モチーフが曖昧なスーパー戦隊もいて予想以上に時間がかかってしまった。
メインターゲットのこどもに合わせてモチーフもわかりやすい方がいいのではと思ったが、毎年毎年案を変え制作していくと中にはそういう代も出てくるよねと、妙に納得した。
よって、受け取り手によってモチーフが違う代もあると思う。
わたしは以下のようにまとめた。
1992年を境に前半は〇〇マン、後半は〇〇レンジャーが多いことも興味深い
注目の個性派スーパー戦隊
「動物」「自動車」「忍者」「恐竜」あたりは、さすがこどもたちに人気がありそうなモチーフだけあって繰り返し使われていた。
わたしがこどもの頃大好きで観ていたスーパー戦隊も、「忍者」がモチーフの忍者戦隊カクレンジャーと、「自動車」がモチーフの激走戦隊カーレンジャーだったので、ばっちりリーチされていたんだなと思った。
しかし中には、ほかのスーパー戦隊と一線を画すモチーフもあった。
特に気になったのがこちら
3代目のバトルフィーバーJ。国がモチーフになっている
コサックダンスを生かしたキックを決めるバトルコサックや、ディスコダンスの動きでしなやかに戦うミスアメリカなど個性派揃いのバトルフィーバーJ。
実際に戦う姿が気になりすぎて、この後YouTubeでバトルフィーバーJと検索したのは言うまでもない(見始めたら止まらなくなり、原稿の締め切り時間を過ぎてしまった)
キャラの濃さ、ダンスを取り入れた戦闘シーン、どれも目を引くものばかりでリアルタイムで観られなかったことが悔やまれる。
こんなスーパー戦隊がいたなんて…!
14代目の地球戦隊ファイブマンが全員「先生」だということにも驚いた。
イラストは、突進戦で力を発揮するファイブテクターバージョンのファイブマン
レッドが理科の先生、ブルーが体育の先生、ブラックが国語の先生、ピンクが算数の先生、イエローが音楽の先生、しかも全員兄弟。
先生の上に戦士なんて完璧すぎる。大学中退膝痛持ちのわたしはどう生きていけばいいんだ。
こどもの頃はここまで細かい設定には気づいていなかったと思う。大人になった今見返すのも結構楽しい。
次回のモチーフ予想
42代もいるとさすがに色々なモチーフのスーパー戦隊がいることがわかった。
これだけ多くのスーパー戦隊がいて、まだ使用されていないモチーフは果たしてあるのだろうか。
世の中にあるもの、ことを手あたり次第モチーフにしてスーパー戦隊に当てはめてみたが、どうもまとまらない。
考えを張り巡らせていると、3つの条件の内どれかをクリアすれば、スーパー戦隊のモチーフになりやすいことに気づいた。
【スーパー戦隊モチーフ 3つの条件】
①いろんな色がある
②時代を反映している
③子カテゴリーが複数ある
***
つまりこういうことだ。
①いろんな色がある
色数があった方がレッド・ブルー・イエローなど、スーパー戦隊の色に落とし込みやすい。全員白、全員黒などそれはそれでかっこいいが、いまいちスーパー戦隊らしさがない。色重要。
②時代を反映している
例えば4代目の電子戦隊デンジマンは当時のSF映画ブームを受けて宇宙がモチーフになっているし、29代目の魔法戦隊マジレンジャーはハリー・ポッターが流行った頃に制作され、魔法使いがモチーフになっている。
③子カテゴリーが複数ある
「鳥」という親カテゴリーの中にホーク・スワン・オウル・スワロー・コンドルがあったり、「恐竜」という親カテゴリーの中にティラノザウルス・マンモス・トリケラトプス・タイガー・プテラノドンがあったり、1つの親カテゴリーに対していくつも子カテゴリーがあるということだ。
これらの条件のいずれかを押さえていて、かつこれまでのスーパー戦隊でモチーフとして取り上げられなかったもので、次回のスーパー戦隊のモチーフを予想してみた。
お絵描き戦隊クレヨンジャー
色の原点「クレヨン」がモチーフ
いろんな色があるものを探していったら、色の原点「クレヨン」に行きついた。ベース色はどのメンバーも白。真っ白な紙をイメージして作った。
シンプルで洗練されたデザインながら、からだの中心にクレヨンが通っているため戦いづらいのが難点。
魚戦隊寿司レンジャー
「動物」「鳥」に対抗して「魚」を投入
色数があり、子カテゴリーも多いことから「魚」モチーフを採用した。
まぐろレッド、鯖ブルー、数の子イエロー、サーモンピンク、イカホワイトという語呂のいい名前もちゃんと付けた。
ホワイトは塗り忘れではなくイカがモチーフになっているれっきとしたスーパー戦隊なので、サムネ画像だけ見て塗り忘れとつっこむことはご遠慮いただきたい。
ダイバーシティ戦隊フラワーレンジャー
全員女。「フラワー」レンジャー
男性メンバー多めの従来のスーパー戦隊に対し、女性のみで構成されたスーパー戦隊。
スーパー戦隊の世界にも、女性を積極的に雇用する波が来たのだ。
スーパー戦隊モチーフ3つの条件どれにも当てはまる例。ただしすずらんホワイトの顔が若干不気味で、怪人側に勘違いされがち。
干支戦隊十二支レンジャー
数が多すぎて端が見切れた。モチーフはもちろん「十二支」
書いてみたはいいものの、目隠しされたただの動物になってしまった。
一応歴代のスーパー戦隊で最も数が多かった41代目の宇宙戦隊キュウレンジャー(12人登場)に対抗して作ってみた。
何の動物かわからないやつがいるという声は一切受け付けない。
家電戦隊3Cレンジャー
高度成長時代の庶民の夢「3C」がモチーフ
今から50年ほど前のことだが、3Cはまさにその時代を象徴する存在。当時スーパー戦隊が放送されていたら、間違いなく3Cがモチーフになっていただろう。
もっともらしいことを言っているが、はじめ「三種の神器(白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の家電)」と「3C(カラーテレビ・クーラー ・自動車)」がごちゃ混ぜになっていて、カーイエローを洗濯機イエローにしていたこともここで披露しておこう。
カーイエローに修正する前の画像。イエローが洗濯機しかもドラム式
こう書きだしてみるとまだまだ多くのモチーフが残されていて、スーパー戦隊には未知なる可能性が秘められていることがわかった。
東映さん、参考にしてもいいですよ(偉そう)
プリキュアのテーマもまとめたくなった
今回の記事のテーマを編集部の橋田さんに相談したところ、橋田さんはプリキュアにもスーパー戦隊と同じようにテーマ(モチーフ)があると教えてくれた。
しかも今年のプリキュアのテーマはなんと「子育て」だという。
こ、子育て…!!!
プリキュアのテーマもまとめたくなった。