来たぞフランクフルト
東横インは2018年8月28日現在で国内270件、国外13件もホテルがある。
すごい、東横インだらけだ。
そう、国外にもあるのだ。中国・韓国などアジアが中心だが、ヨーロッパにもある。
ドイツ・フランクフルトとフランス・マルセイユの2店舗が営業しているのである。
そして僕は先日ヨーロッパへ旅行する機会があり、飛行機乗り継ぎの時間が9時間もあり、その空港はフランクフルト空港だったのだ。
これは東横インへ行く運命(さだめ)ではないか。
そうしてフランクフルト中央駅にやってきたのだ。日本から12時間くらいかかった。
フランクフルト中央駅、かっこいい。ザ・ヨーロッパの駅といった趣だ。
…ここで先に書いておきたい。今回東横インの中には入れなかった。
フランクフルトにあるのを知ったのが直前すぎた。もう少し前であれば旅程を変更してでも泊まりたいところだった。
室内は完全に日本の東横インと同じらしかった。見たかった。
窓を開けてドイツビールを飲みたかった。
悲しい。しかし悔いていても仕方ない。
いろんなところに南京錠をつけて恋愛成就を願う橋の写真を見て落ち着こう。
これでもかとつけられていて狂気を感じる。
狂気を感じる大量の南京錠とマイン川を見ていたら落ち着いた。
さて、駅から東横インに向かおう。
目指そう、フランクフルトの東横イン
目指す場所は繁華街とは逆のエリアにある。駅から徒歩1分(!)という好立地だ。
駅前のバスロータリーを抜けて、ホテルが密集しているエリアへ。
空港からすぐ近くということもあるのかもしれない。ビジネス用途で泊まるようなホテルがたくさん並んでいるのだ。
道中は緑も茂っていていい感じの雰囲気だ(ちょっとぐるっと遠回りしてみてます)。
いい感じにヨーロッパな雰囲気なのはいいが、本当に東横インがあるのか…と思っていると
あ!
出た!出た!東横インが出た!
発見したときには完全に声が出た。「あった!」と言った。
横にでかいぞ、ドイツの東横インは。
なんなら漢字で「東横INN」って書いてあった。ここはドイツなのに。
入り口で記念撮影をしたら、人生でも上位に入るくらいの笑顔だった。
入り口の表記は「TOYOKO INN Frankfurt am Main Hbf(東横イン フランクフルト中央駅)」となっている。ここだけドイツ語でかっこいい。
早朝に着いたこともあり、中から出張中のサラリーマンと思しき日本人のお客さんが何人か出てきた。
その前で記念撮影をしている僕は完全に野次馬である。次は出張で泊まりたい。
入り口をちょっと引きで撮るとこのような造形。…東横インじゃんこれ!
東横インなのだから当たり前だが、「東横インらしさ」が存分に出ている。
パッと見ただけでなんとなく把握出来る「らしさ」の作り方がすごい。
しかし振り返るとドイツである(何かの工事中だった)。白昼夢のような光景だ。
大型バスが何台か停まっているのは、どうやら長距離バスのバス停があるかららしい。そういう意味ではヨーロッパの人にも便利な立地だ。
少し離れた塔からの風景。手前にある伝統的な景色と奥の高層ビルの混在ぐあいが不思議。そしてその奥に東横インがあるのだ(だいたい矢印のあたりのはず)。
空港に戻ると東横インの立派な広告が出ていることに気づいた。
グローバル!ここに載っている東横インすべてを巡るのはかなり大変そうだ。
日本の東横インと並べてみる
日本の東横インと比べてみたくなり、帰国後に写真を集めてみた。
ずらずらと並ぶ東横インたち。
居並ぶ都心の東横インの中にフランクフルトの東横インを混ぜたが、やはり違和感はない。ちょっと色が濃いくらいか。
ところで日本橋~上野あたりは東横インの群生地で、ちょっと1時間ほど自転車で周るだけでたくさん写真に収めることが出来た。
東横インの写真を撮りたい人はぜひお試しください。
さてこうして並べてみると、「白・茶・クリーム色系統の三色塗りがメイン」だったり、「建物名が縦書きになっている」などいくつか共通点があることがわかった。
そしてフランクフルトの東横インももちろんそこに乗っかっている。
中でも似ているな、と思ったのは「東横イン 品川港南口天王洲アイル」である。
名前が長いという点でも似ているが、見つけたときに あっ、と声を上げたほど見た目が似ている。
建物の三色の色合い、ホテル上部に掲げられた「東横INN」の文字の控えめさ、などがかなり近い。
建物のてっぺんに「東横イン」と書かれたデカい看板が必ず鎮座しているイメージがあったが、特に最近出来たところはそこまで主張を激しくしないパターンもあるようだ。
フランクフルトはちょっと遠いなという方は、天王洲アイルの東横インに泊まっても良いだろう(単に天王洲アイルに泊まったということになるだけだが)。
すばやく切り替えたら余計に違いがわからなくなるのでは、と思いGIFも作ってみた。
こうして見ると「東横イン 浅草蔵前雷門」などは自由奔放な部類である。
フランクフルトの東横インだけを目押し出来る人材の育成に使ってほしい。
やはり泊まりたい
なんといっても外観しか見られなかったのは残念だ。やはり泊まらなくては。
トランジットで1泊するのはもったいないかもしれないが、格安航空券でヨーロッパへ行くときなどではアリな選択肢かもしれない。
次回はぜひ泊まって、東横インの室内なのに窓を開けたらヨーロッパ、という現象を体感して混乱したいものだ。
全商品1ユーロのユーロショップという、日本でいう100均のお店で見かけた100ユーロメモ帳。こういうの世界共通なのかな。