骨折のレントゲン写真がわが手に
先日、小学生のむすめが公園の遊具から足をすべらせひじを骨折してしまった。
本当に本当にありがたいことに整形外科ですっかり治していただきよくなった。
渦中は慌てるばかりだったが、アワアワ状態にありながら外科医の先生からあふれる頼もしさ、かっこよさ、天才オーラを目の当たりにし、なるほどマンガもドラマもこぞってテーマにするわけだと妙に納得するものがあった。
骨折当日のレントゲン写真
通常、病院で撮影したレントゲン写真は患者には渡らないのではないか。
なのだが、今回はけがをしたのが旅先だったのだ。自宅近くの病院に改めてかかる際に持ち込んだほうがよかろうとお願いして提供してもらった。
保険対象外の有料ではあったがCD-Rに焼いてもらうことができ、このあとの診察に大いに役立った(ように、素人目にも見えた)。
外科医ドラマできるじゃん!
そういったわけでむすめのケガも治癒し、手元にはレントゲンの写真だけが残ったのだった。
レントゲン写真……。
あれ、これもしかして、憧れの外科医ドラマごっこできるんじゃないの!?
白衣と手術着を着て
患者さん役の人に来てもらって
レントゲン写真見せたら…
できるじゃん!
私は外科医役になれてるし、藤原(上の写真の男です)は完全に腕折れてる役になってるじゃんかこれ!
お大事に
コスプレも重要だ
レントゲン写真があれば外科医ドラマができる! と語ってきたが、写真を見るとコスプレの力の大きさもやはりある。
手術着のことを「スクラブ」というらしい
あのMIZUNOが作ってる
コスプレが市民権を得て久しいが、医療関係者風のコスチュームを着ると一気に気が引き締まるのには驚いた。
知識も技術も一切ないにもかかわらず変な責任感がわいてくるのだ。責任のやりどころがなく困ってしまうほどだった。
どこでもできる
そういったわけで、レントゲン写真と白衣に手術着が手に入り、外科医ドラマごっこやり放題になった。
かっこいいロビーっぽいところでやるとドラマの風情が出た
当初は病院風の場所でないとそうは見えないのではとも思ったが、意外に場所を問わずに写真が決まる。
以降、衣装等一式を持ち歩き、患者役になってくれる人があらわれ次第写真をとってみた。
病院ではなく、執務スペースでもいける「折れてますね」
会議中にモニタにレントゲンを出してみた。ドラマごっこなので全員折れていると言うのも自由である
外に出よう。駅前では脱走した患者の説得っぽさが出た
やってくるサラリーマンにも気軽に
「気づいていないかもしれないんですが、すみません、折れてますよ」
喫茶店で友達感覚で、というのはどうだろう「あのさー、レントゲン見ると折れてんだよね」
「まじ…」
もしかして私が写真に写る必要はないのかもしれない「折れてますね」「おお……」
コスプレにコスプレをぶつけるのはどうか。舞妓さんに「折れてます」
屋上のOLたちはケガをしていそうだ「お大事に」
思い出作りとしておすすめかもしれない
写真を見返し外科ドラマごっことしての妥当性を考えながら記事を編集しているのだが、10人以上の知り合いと一緒に写真を撮った数日間の記憶がきらめきかけめぐっている。
この感じ、なんだろう。
あっ! そうだ、思い出だ。信頼する人々が同じテーマに沿って写真に写ってくれている。中心は私だ…!
期せずして良い思い出作りになってしまった。
レントゲン写真がなくても白衣と手術着だけで十分いけそうなので、学校の卒業記念などに、どうしよう、もしかするとこれ…いいかもしれない……。
ハロウィンの準備もできた
当サイトではハロウィンの季節に毎年「地味な仮想のハロウィン」といイベントをやる。
ゾンビやマリオのようなパーティー仮装ではなく、身の回りにいる「あの人」の仮装をして集まるイベントだ。
思えば2015年に「夜勤明けの医師」という名仮装をした方がいたのだ。今回の記事も完全に地味ハロウィンだ。
今年も10月には開催されるはずである。早くも仮装内容が決まってしまった。レントゲン写真のデータは大切にとっておこう。