特集 2015年11月7日

地味な仮装160人のハロウィンパーティー

医師、患者、報道(ぜんぶ仮装)
医師、患者、報道(ぜんぶ仮装)
今年もハロウィンが盛り上がった。
あのムーブメントにちょっと混ざりたい。しかし、どストレートにゾンビや魔女の格好をするのは恥ずかしい。

そうだ、みんながやらないような仮装にしよう。言われなければ仮装って気づかない、でもわかると「あーなるほど!」っていいたくなるようなやつだ。

そして開かれたのが「地味な仮装限定のハロウィンパーティー」である。
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと新宿区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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地味ハロウィンはまだ2回目

昨年に第1回を行った。昨年はハロウィンというものがよくわかってなかったので、ハロウィンの2日後にやった。
三が日のように幅があっていいイベントだと思っていたのだが、クリスマスのようにその日を過ぎたら一切なしのイベントだったことを知らなかったのだ。
そのようすは昨年も記事にして(「地味な仮装のハロウィンパーティー」)なぜかとくダネ!で紹介された。弊社社員の大島が普段着で来たのに「ラーメン屋店員」と紹介されたのが昨年のハイライトであった。
ラーメン屋さん(ほんとは普段着)
ラーメン屋さん(ほんとは普段着)
今年は場所を東京カルチャーカルチャーにした。昨年の会場(スナック貸し切り)から比べると5倍のキャパである。更衣室まで用意した。
更衣室にするためのテントレンタル費用をカルチャーカルチャーが出してくれないので、打ち合わせで「ケチ!」とかスネてたら領収書なくして自腹になった。昔話か。

右奥が更衣室のためのテント。まさかのSupported by 林雄司である
右奥が更衣室のためのテント。まさかのSupported by 林雄司である

準備の時点でわからなくなる

地味な仮装、考え始めると意外に難しい。なにが派手でなにが地味なのか。参加する人がわかりやすいようにイベント前から編集部でちょっとずつ写真をアップすることにした。
東急ハンズの店員
東急ハンズの店員
よくいるタイプの人
よくいるタイプの人
観光地の駐車場で誘導している人
観光地の駐車場で誘導している人
害虫駆除の人
害虫駆除の人
抵抗
抵抗
サイゼリヤの壁
サイゼリヤの壁
マズローの欲求5段階説
マズローの欲求5段階説
Amazon
Amazon
手本を示すつもりが全員わからなくなっている。なにが仮装でなにが仮装ではないのか。サラリーマンのスーツは仮装ではないのか。郵便を配っている人は仮装か?
いまとなってはノイローゼ気味の会話だが、本番前日はそんなことをまじめに話し合っていた。

当日、地味な人がぞくぞくと集まる

10月31日15時。ハロウィンパーティーが開場した。いっせいに人が集まるかと思ったら三々五々集まってきた。さすが地味。

今回は仮装をかっこよく撮影できるように写真館のような写真が撮れるスペースを用意しておいたので使ってもらった。
入団会見
入団会見
ハイヤーの運転手
ハイヤーの運転手
仮装がうさんくさいのに写真に妙な雰囲気があって満足だ。
教育実習生に来たOB
教育実習生に来たOB
Zeppの帰りに迷い込んできたオタク
Zeppの帰りに迷い込んできたオタク
「迷い込んできたオタクです!」と言われたが、それが設定なのか本当にそうなのかわからなかった。(カルチャーカルチャーはZeppTokyoの2階にあります)
東北のサブカル女子大生
東北のサブカル女子大生
駅員
駅員
サブカル女子大生は実際にこのために仙台から来てくれた。サブカル感出しつつも暖かそうなのがポイントである。
駅員は持っているチリトリにおがくずが入っている。夜の駅で見かける。やっぱり仮装の決め手は小道具である。
本
戦場カメラマン
戦場カメラマン
AD
AD
ダイエットのアフターの人
ダイエットのアフターの人
カルカルにもADがいてステージに向かって「あと1分」などのカンペを出している。あんなADいたっけなと思ったら仮装だった。
80年代の人
80年代の人
夜勤の疲れた女医
夜勤の疲れた女医
夜勤の女医は疲れが分かるように眉毛が少し落ちているのがリアリティと話していた。こだわりポイントを聞くのが面白い。
80年代の人は「それ普段着ですか?」と聞かれて怒っていた。
人間ドッグの人がいたので並んでもらったらダメな病院になった
人間ドッグの人がいたので並んでもらったらダメな病院になった
人間ドッグの人がビールを持っていると検尿に見えるのは新しい気づきであった。そんなに入れてこなくていいんですよ!といいたくなる。

そしてステージで撮ったこの2名。

カルチャースクール講師
カルチャースクール講師
展示会の説明員
展示会の説明員
カルチャーカルチャーでは記者発表イベントもやっているので、よくこんな感じの女性が語っている。何の違和感もない(が仮装です)。
右の女性は来る途中のトヨタのショールームで係の人だと思われて声をかけられたそうだ。間違えられるなんて地味ハロウィン的には最高の栄誉である。

そしてオモコロを運営しているバーグハンバーグバーグから3名。
左から「ハロウィン前日の人」「ナンのおかわりを持ってくるインド料理屋の店員」「運動会のお母さん」
左から「ハロウィン前日の人」「ナンのおかわりを持ってくるインド料理屋の店員」「運動会のお母さん」
ハロウィン前日の人はドンキでいろいろ買って持っているところ。やられたーという声が会場から上がっていた。やられた。
ティッシュ配り
ティッシュ配り
家なき子
家なき子
ティッシュ配りのハッピはこのあと会場でいろんな人が着ていた。この服が大人気になるなんてどうかしている(そのようすはハッピを持ってきたひにしさんのブログをどうぞ。)。
家なき子は背景とのイメージがぴったりだ。
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続々と店員が

働くほどではないけどあのお店の店員になってみたい。そんな都合のいい欲望を叶えるのが地味なハロウィンである。

今回も店員が目白押しであった。
ツタヤ店員
ツタヤ店員
路上でイルカの絵を売る人
路上でイルカの絵を売る人
仕事上がりのスタバ店員
仕事上がりのスタバ店員
アップルストア(ジーニアスバー)
アップルストア(ジーニアスバー)
スタバの店員は、ポケットからエプロンがでているのがポイント。プロファイリングか。
ジーニアスバーは「これ修理だねー」となれなれしく言うのがポイントと言っていた。すごく記憶にある。
無印の店員
無印良品の店員
天然酵母パンのお店の声が小さい店員
天然酵母パンのお店の声が小さい店員
お惣菜売り場の人
お惣菜売り場の人
カルディ店員
カルディ店員
左側はスターバックスではない。頭の帽子とビニールの手袋がお惣菜売り場の特徴である。スターバックスにちょい足しするとお惣菜屋さんになるのだ!
そして現代の乾物屋、カルディといえばこの小さなコップである。
スタバの店員がたくさんいたので集まってもらった。
スタバの店員がたくさんいたので集まってもらった。
スタバの店員たちはこのあと青海のスタバの前で記念写真を撮っていた。デイリーポータルZ的な行為に自然に足を踏み入れているのが嬉しい。
タワレコの店員たち
タワレコの店員たち(もちろん仮装)
写真だけ見ると全国タワレコ店員大会で接客態度のよかった店が表彰されているようだ(そんな大会があるかどうかも知らない)。
こちらとんかつ屋の二代目とその嫁(妊娠中)
こちらとんかつ屋の二代目とその嫁(妊娠中)
妊娠中も仮装である。このページだけ見るとほぼ居酒屋甲子園である。

難易度高 これわかりますか

さて、難易度の高い仮装もあった。こたえを聞いたときに思わず声が出てしまう仮装だ。
(声は「あーなるほど!」だけではなく「わかるか!」も含みます)
これはなんでしょう?
これはなんでしょう?
こたえ
こたえ
ほぼポーズだけという気もするが、ずっと缶コーヒーを持っていた。根性入っている。
娘のためにはじめてお菓子作りを頑張るお父さん
娘のためにはじめてお菓子作りを頑張るお父さん
家にいる人
家にいる人
農業体験の人
農業体験の人
農家
農家
体験と本職の違いはつなぎだろうか…。いや、どっちも仮装だ。
気を抜くとすぐ全身真っ黒になる人
気を抜くとすぐ全身真っ黒になる人
 美術館で座っている人
美術館で座っている人
パジャマ男
パジャマ男
元タレントの女性議員とカラオケ受付
元タレントの女性議員とカラオケ受付
「パジャマ男」はよく行くコンビニで見かけるパジャマを着ている男性だそうだ。
元ネタを知らないと似ているのかどうかわからないのだが、「商店街やお店で勝手に名前つけられているタイプの人」だと思うとわかる気がしてくるのが悔しい。
証明写真
証明写真
ここ
ここ
後ろに青い板を背負っているだけなのだが、そこだけしっかり証明写真だ。

BIKKEさんはデイリーポータルZの記事によく登場するおもしろおじさんみたいになっているが、気になる人はTOKYO No1 SOULSETでYouTubeなどを検索してください。
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シチュエーションで攻める仮装

チームで完成する仮装もあった。全員同じ仮装をしたチームは通常のハロウィンでも見かけるが(全員魔女とか)、役割分担がされているのが地味ハロウィンのウィットである。
オタサーの姫とオタク
オタサーの姫とオタク
このメンバー、普段から決してこうではなく、夫婦と弟だそうだ。親族で集まって地味な服装をしているわけで、広義の法事みたいなものである(適当書いたぜ)。
高尾山帰りの一家
高尾山帰りの一家
高尾山行ったの?と聞くと「ロープウェイ、楽しかった…」と子どもが答えた。これが本当なのか、それふくめての仮装なのか。後者だとしたらこの子、天才である。

即席シチュエーション

別々の仮装でも並んで立ってもらうことでシーンが生まれた。
サブカルしばり。左から、東北のサブカル女子大生、下北沢のカップル、ヴィレバンの店員
サブカルしばり。左から、東北のサブカル女子大生、下北沢のカップル、ヴィレバンの店員。ここだけ駅前劇場の階段に。
作業着の人も多かったので集まってもらった。
作業着の人も多かったので集まってもらった。
作業着でならぶと会社案内のパンフレットっぽさがすごい。「明るい職場です!」という文字を重ねたくなる(ワードアートみたいな文字で)。
風邪の人と人間ドッグの人。病院の待合室での出会い。
風邪の人と人間ドッグの人。病院の待合室での出会い。
涙の会見
女性議員、涙の会見
タイから買い物に来た人を報道するメディア
タイから買い物に来た人を報道するメディア
妙なリアリティがあるが、どれもすべて仮装である。何ひとつ本当がない。あっぱれである。
歌舞伎町
歌舞伎町
右の男性は「ホストの普段着」だそうだ。妙にリアルだが来る前に美容院でセットしてもらったとのこと。もともとこういうタイプではないですから!と言っていた。よかった。

紹介しきれてない仮装もあります

イベントが5時間に及んで僕も全部の仮装を撮影できたわけではないので、ここに載ってない仮装もたくさんある。

もっと仮装が見たいぞ!という方は当日のtwitter中継や参加された方のブログをチェックしてください(いきなり人に任せた!)


1年待てない

地味なハロウィンパーティーの最中、SNSを見て「いま渋谷がハロウィンで大変なことになってるらしいよ」などと言っている人がいた。渋谷で乗り換えの人は帰れるか心配していた。

いや、僕らがここでやっているのもハロウィンだぞ。これだって大変なことになっているのだけど、この弱さが地味ハロウィンっぽくていいなと思った。

楽しかったので来年まで待てるだろうか。待てずに勤労感謝仮装パーティーとかやってしまいそうである。
みなさん素晴らしいクリエイティビティでした!(クリックで拡大します)
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