ロボットなんて作れない人たちが、自作の「自称・ロボット」を持ち寄り無理やりロボットバトルをするイベント、「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」。
2016年には初のワールドチャンピオンシップを開催し、うろ覚えだがだいたい10か国くらいの出場者が集結。その後はワークショップ型イベントや地方大会などを中心に開催してきたが、このたび2年ぶりに聖地カルカルにて、大規模トーナメント「ヘボコン2018」を開催することとなった!
さらに、それに先立ち、5月には米国ベイエリアのMaker Faireでもイベント開催。
この2大イベントを、あわせてお知らせいたします!
観戦チケット発売中!!
ニコニコ生放送での中継があります。今すぐ視聴予約!
ヘボコンの最新情報はこちらのFabcebookグループでどうぞ!
What's ヘボコン
ヘボコンがなんであるか、についてはひとまずこの映像を見てほしい。
技術のない人が行き当たりばったりで作ったガラクタに、むりやり相撲をさせるイベントだ。「ロボットコンテスト」といわれてあなたが想像するもの……を全部のぞいて残った残りかすみたいなもの。それがヘボコンである。
こちらは2年前のワールドチャンピオンシップのもの
移転した聖地
2年ぶりの大規模大会となる「ヘボコン2018」の会場は、2014年の1stヘボコン、そして一昨年のワールドチャンピオンシップを開催した東京カルチャーカルチャー。
といっても当時お台場にあったカルカルは現在渋谷に移転している。間違えずに来てほしい。聖地が移転するってこともあるのだ。世の中には。
応募多数の場合、出場者は抽選で決定するが、ある程度集まったらどんどん抽選していくので早めのご応募がおすすめだ。
不器用な人、集中力のない人、根気のない人…。とにかくロボットなんて作る才能のない人であれば誰でもOK。大切なのは技術力よりも、作品に対する妥協と割り切り。そして机上の空論を力説し、ないものをあると言い張る、胆の強さである!
ここで過去のロボットを何体かご紹介。まずは第1回ヘボコンで最高の名誉である「最も技術力の低かった人賞」を獲得した、コピーロボット。動力を搭載せず坂を下るだけの「位置エネルギーエンジン」を発明。
富山大会で登場した、尿管結石ちゃん。尿管結石になってしまったお父さんの尿管をモチーフにしたロボ。このあたりから背負うストーリーに重みが出てくる。
歴代で一番難解だったロボ、コンセプトは「猫」。横にモジャッとついている輪ゴムが足。もちろん実質戦闘力はほぼゼロだが、ヘボコンにおける最高の名誉は「最も技術力の低かった人賞」なので、そういう意味ではかなり強い。
一昨年のMaker Faireに登場。土俵が土俵入りするという考えすぎなコンセプトながら、完成度が最低。(もちろん誉め言葉である)
ゴムで相手を弾き飛ばす予定だったが、見事にゴムの下をくぐられたうえで左右の車の方向をずらされ敗退。戦略が一点突破であり、いっこ失敗すると一切つぶしが利かなくなるのがヘボコンの特徴。
もうひとつの聖地・米国サンマテオ
さて東京のカルカルがヘボコンの聖地なら、もう一つの開催地、米国のサンマテオもまた聖地である。世界中で年間200以上開催されているDIYのお祭り、Maker Faire。その総本山が、毎年サンマテオで開催される、Maker Faire Bay Areaなのだ。
我々ヘボコン班は昨年・一昨年に引き続き、
Maker Faire Tokyo事務局との共同出展という形で、ヘボコンを開催する。
※余談だが8/4-5開催の
Maker Faire Tokyoはただいま
出展者募集中。5/2締め切りなので急ごう!
Maker Faire Bay Area ヘボコン・イベント概要
2018/5/18(金)~5/20(日)
Make Faire Bay Area会場内にて
https://makerfaire.com/bay-area/
5/18は展示のみ、5/19~20はその場で作って戦うミニトーナメント
各日13:00、15:00、17:00に試合開始
・参加無料ですがMaker Faireの入場料は必要です
・ロボットはその場で作れます
・参加登録は、当日の会場OPENからスタート、先着順です
・競技ルールはこちら
手伝っていただける方、大募集中!
イベントの運営を手伝っていただける、現地在住/滞在中の方を募集しております。
詳しくはこちらをご覧ください。
4/24現在、ちょっと人が足りていない状況です。何卒、何卒よろしくお願いいたします…!(4/27追記:おかげさまで十分な人数が集まりました。ありがとうございました!!)
こちらも過去の写真を何枚か。アメリカ人はとにかく素材をまずバラバラにするところから始めるのが特徴。リモコン式のネズミのおもちゃが上下に2分割され、間に角材が挟み込まれている
元はかわいい猫ちゃんだが、瓦礫の下からたった今出てきたかのようなビジュアル。こういう意図不明の装飾が続出するのが、その場で作るタイプのイベントの醍醐味。
これはロボットではないが、アメリカの子供が作った「いい棒」。
一昨年の試合風景
参加メンバー
ヘボコンマスター石川。毎年時差ボケで全然眠れずフラフラで運営しているので、今年は睡眠薬を調達したい。
むかない安藤こと安藤昌教。果物を剥かずに食べ続けるかたわら、編集部内では企業案件をバシバシ捌いている安藤さん。
砂漠で干物作ったりと海外取材で異常な行動力を見せるが、力技でいろいろ解決しすぎていて一緒に行くのは逆に心配。
エイドリアン。シカゴ等で開催されているヘボコン派生イベント「Robot Riot」のオーガナイザーが、昨年に引き続きゲスト参加。英語なので全然わからないのだがなんかめちゃくちゃ面白い冗談を言っている雰囲気が伝わってくるナイスガイ。
そして、毎年手伝ってくれている強力なスタッフの皆様に支えられて運営しております。本当にありがとうございます…!
デカ顔もあるよ
もうひとつ、デイリーから別部隊としてウェブマスター林&ライターべつやくさんのデカ顔チームも出展。アメリカ人の顔をどんどんデカくしていく。
まだまだ続くよ今年のヘボコン
というわけで直近のヘボコン情報は以上。しかし、このあとも8月には
Maker Faire Tokyo、そして夏にもう一つイベントと、秋には地方イベントも計画中。去年動きが少なかったぶん、今年はモリモリやっていく予定だ。2018年は技術力のない人が輝く年にするぞ!!(日本衰退)