ヘボコン、空へ
ヘボコンというのは「技術力の低い人 限定ロボコン」の通称で、ロボットを作る技術のない人が無理やり作った「自称・ロボット」を戦わせて遊ぶイベントだ。詳しくはこの動画を見てほしい。
このヘボコン、普段はテーブルの上に置いた土俵でロボットを戦わせている。
いうなれば「陸」の戦い
くわえてこれまで多くの派生イベントも開催しており、おととしのメイカーフェアで開催したのがこちら。水ヘボコン。
水上でのコイン運びレース。みんなプカプカ浮くばかりでぜんぜん進まない、リゾート感覚の大会だった
陸上、水上、ときたら次はアレしかない。そう、空である。今回のヘボコンは空が舞台だ。
空と陸の狭間
みなさんの想像する空中戦というのは、戦闘機による銃撃戦とか、ドローン・レースみたいなものであろうと思う。
しかし勘違いしないでほしい。われわれはヘボコンである。出場ロボットの大半は、「タミヤのキットに不要な改造を加えた結果、改造前よりも性能が落ちたもの」だ。
そして今のところ、タミヤのラインナップにドローンはない。そこで登場するのが、今回の特設フィールドである。
高度180cmの頭上に、「できるかぎり透明な板」でできた土俵を設置。これでタイヤ駆動でもキャタピラでも歩行でも、空中戦ができる!
板の上に乗っているのだからそれは陸戦ではないか、という意見もあるだろう。我々の見解はこうだ。
日本人男性の平均身長が170.7cm。それより低い場所は陸、それ以上は空である。法律もJIS規格も誰もそんなことは言ってないが、主催者がそういってるんだからそこはもう飲んでほしい。
ついでに板については「見なかったこと」にしていただくとなおさら空中戦気分が高まるだろう。
ちなみに本物のドローンを使って出場するのも自由だ(ヘボコンは市販品であれば技術力が高い機械も可。それは自分の技術ではなく「金にものを言わせて買った」技術であるから)。ただしロボット相撲ということで肉弾戦である。壊れることは当然あるので覚悟してほしい。
(7/14追記)会場都合により本物のドローンはNGだそうです。すみません!!飛ばさなければいいのでタイヤつけて走らせるのはOKです。
車輪や足で動くロボには、ドローン対策として対空武器の装備を推奨したい。
エア・ヘボコン概要
日程:(各回8人まで)
・5日(土) 15:30集合 16:00スタート
・5日(土) 17:00集合 17:30スタート
・6日(日) 14:30集合 15:00スタート
・6日(日) 16:00集合 16:30スタート
各回4人まで事前受付します(満席。当日参加は可能です)
当日参加受付:
Maker Faire Tokyo会場入り口、インフォメーションにて整理券をお受け取りください(参加費:800円)
ルールについて:
基本は公式ルール(→こちら)に準じます。
<特別ルール>
・「落ちたら負け(キャッチしても!)」です。
・時間切れの場合:判定方法を変更します。「果敢に攻めたほうが勝ち」です。オーディエンス投票にて決定します。
【お読みください】
・お子様でも出場可ですが、保護者のご同伴をお願いします。(なぜなら手が土俵に届かないため)
・踏み台はご用意いたします。
・当日は作業スペースと材料、タミヤ製品の物販があり、その場でロボットを作れます。出場者の方は試合が終了するまでいつでも使用できます。(集合時刻より前でもOKです)
・作業のない方も出欠確認のため集合時間にはいったんお集まりください。いない場合は出場できない場合があります。
・技術力の低い人がロボットを作るには予想以上に時間がかかります。現地で組み立てる方は、最低でも2時間前の作業開始をオススメします。(お子様の場合は保護者の方がお手伝いの上、試合前には完成させてください)
主催者向け説明会もあります!
もうひとつ、6日の11:30-11:50に、ヘボコン開催希望者向けの説明会を行います。
こちらは「ヘボコンを開催してみたい」という方向けのプレゼンテーション。現在ヘボコンは世界25カ国で130以上、国内でも毎月のように各地で大会が開催されています。社内やサークル内などの身内イベントから学校の文化祭、大きめのオープンイベントまで、規模の大小を問わず役立つ情報をお知らせします!メイカーフェア会場内、プレゼンステージにて。
そしてちょっと話がそれますが、
この記事の末尾に今後のヘボコン情報の案内もあります。そちらもぜひ!
デカ顔にもなれる!
こちらも世界で人気、あなたの顔を大きくするデカ顔箱(Bigfacebox)。このたび、スイッチサイエンスの協力で、組み立てキットが発売になりました!!
→
デカ顔箱キット
そして今回のメイカーフェアでは、このキットをみんなで組み立てるワークショップを開催します。
先日渋谷で開催したワークショップの様子。1時間ほどで組み立てられます
キットは照明付きなので顔がでかくなるうえに光ります。夜の街を照らす顔のでかい人たち
デカ顔ワークショップ概要
日程:(各回10名まで)
・5日(土) 13:00スタート
・6日(日) 11:30スタート
事前エントリー
こちらからどうぞ。各回5名限定です。
・8/5 13:00
・8/6 11:30
当日受付
当日 開場後(5日 12:00, 6日 10:00)からデイリーポータルZブースで整理券を配布します。先着順
注意事項:
参加費6000円(税込み)をワークショップ開場でお支払いください。
ダンボールを組み立てるだけの簡単なワークショップです。約1時間で完成します。完成後は会場内を自由に歩いてください(練り歩くパフォーマンスはありません)。
記事で作った工作も見られる!
当日はライターのべつやくさん、爲房さん、藤原麻里菜さん、編集部より林、古賀、石川が参加予定。おのおの記事で作った作品も展示します!
その一部をご紹介しましょう。
牛に反応して光る判定機。牛のおもちゃ、牛肉を含む食品など高精度で見分けて反応(なぜならべつやくさんが目視で判定スイッチを押しているから)
光るタイプ。上の写真は暗いところで撮影しています。明るい会場で見るとその衝撃的なビジュアルが明らかになるでしょう。(すぐ見たい方は
こちらへ)
ほぼ9割以上の確率でキャッチする高性能マシン。(キャッチしたからどうなんだ、というのはまた別の話)
チャット等で「www」を入力した瞬間、本当に笑っているかどうか相手に写真で通知するマシンです。あくまで相手の顔を見られるわけではなく、自分の顔を送るだけです。
ハッシュタグつけてツイートしたら自動で呪ってくれるマシーン
特定の言葉がツイートされると、それに反応して五寸釘を打ち込んでくれます。寝てるあいだも仕事してる間も勝手に呪ってくれて便利。
記事で作ったもの、とくに大物はすぐ捨てたくなりますが、この日のために各ライター、1年間保管しております。自宅の収納スペースを圧迫してきた作品たち、ぜひこの機会にご覧ください。
Maker Faire Tokyo 2017
最後になりましたが、Maker Faire Tokyoの概要はこちら!!
8月5日(土)12:00~19:00
8月6日(日)10:00~18:00
東京ビッグサイト(東7・8ホール)
前売 大人 1,000円 18歳以下 500円
当日 大人 1,500円 18歳以下 700円
>詳細および前売券はこちら<
さらに告知
8月~9月にはさらにヘボコンがあります!
8月には、ヘボコンでは武器商人としておなじみタミヤの主催で、ヘボコン工作教室開催。
8月9日~8月13日に阪急うめだ本店にて開催される「タミヤホビーワールド2017」内にて開催。
募集開始は7/31からだそうです!
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タミヤホビーワールド2017
さらに熊本でも。8月27日(日)に熊本中央区下通アーケード内「COCOSA」にて、現地の主催者により開催されます。すでに出場受付中、勝ち進むと11月の九州大会に出られるそうです!
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ヘボコン熊本9月2日(土)には、長野県の佐久市子ども未来館にて、ヘボコン開催。なんと会場はプラネタリウム!!デイリーから石川と古賀が現地入りする予定です。
こちらも正式告知がまだ出てませんが、そのうち公式ホームページに出る予定
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佐久市子ども未来館 イベント情報
その他、今後のヘボコン情報については
こちらのFacebookグループをご覧ください。
告知に告ぐ告知失礼いたしました。でも全部注目してくれよな!