これがサッポロ一番塩らーめんだ!
存在を知らない人は読者の1%以下だと思うが、念のため紹介させていただくと、1966年のビートルズが来日した年にサンヨー食品から生まれたのが、サッポロ一番である。
その登場順は、しょうゆ、みそ、そして塩。塩らーめんは1971年に登場した三男坊だ。
家に常備してあるインスタントラーメン。
その兄弟は似ているようで個性が違い、スープだけではなく麺も違うことが知られている。
また「しょうゆ味」、「みそラーメン」、「塩らーめん」と、表記がバラバラなのが特徴である。
切り胡麻の香りをアップさせる技
しょうゆ味には「特製スパイス」、味噌ラーメンには「七味スパイス」、そして塩らーめんには「切り胡麻」が粉末スープとは別添えでついている。
今回はこの切り胡麻の香りを、「祈り」によってアップさせてみよう。
これがないとサッポロ一番塩らーめんにはならない大切な要素だ。
鍋で普通に麺を茹でている間にやるべきお作法がこちらだ。
切り胡麻を袋のまま手の平に握り込み、サイババ気分で親指をこすり付けるように祈る。
「おいしくなーれ」と祈りましょう。
祈ることで格段と香りがアップした切り胡麻
下の写真の、左側がそのままの切り胡麻、そして右側が祈りを込めた切り胡麻である。
写真では伝わらないが、右側は胡麻の香ばしさが断然際立っているのだ。
気になったら今すぐやってみてください。
ようするに胡麻を擂り潰したのだ。捻り潰したといったほうが正確だろうか。
サッポロ一番塩らーめんを美味しく食べる、「捻り胡麻」の技法である。
このひと手間掛けたフレッシュな胡麻を、できあがった塩らーめんに掛ける訳だ。
香りがグーンとアップ!
言われないと気が付かないレベルかもしれないが、並べて食べれば絶対にこちらのほうがうまく感じるはずだ。
この香りがアップした塩らーめんに、黒胡椒をガリガリと削り、さらにバターをひとかけら落とせば完璧だ。
捻ろうぜ!切り胡麻!