親の事情で石川県に家があるので、犬の散歩で金沢駅に行ってみたい。行ったことない人はぜひコレで行った気になってほしい。
それゆえ今回は、金沢駅に外部から侵入する形となる。犬と。広大な駅前ゆえ、新幹線で降り立った観光客がひしめくなかに、
謎の男と犬が。さすがに、なんか見られる。不審すぎたか。かなり場違いなオーラが出ているようである。(ももよりも僕から。)
でも、ももは嬉しそう。さすが散歩ならなんでも嬉しい種族。一貫している。
で、とりあえず訪れた金沢駅だが、実はこんなすごいことになっていたのであった!
!! なんだこれは! 本当に駅か!! 駅だが、近未来的ながらも、和の伝統が感じられるッ!
とりあえず美しい! すさまじくビジュアルショックな駅。なんでもココ、あまりに美しすぎて「世界の美しい駅14」に選ばれたとのこと。編集者的所感としては、あと1つ選んで15にしてほしいが、多くは望まない。いずれにせよワールドクラスの美しさなのであった。
鼓門! なのであった! 覚えておこう。一応記念にももも、
天井もやばい。まためくるめいている。これはつまり、
それにしても、もも大人気。とくに外国人観光客から「Oh、シバイヌ~」と言われてたくさん撮影を頼まれていた。ももも撮影の際には、ちゃんとおとなしくなってくれており、プロ意識が芽生えてきてよかった。
と、外観からして圧倒されたが、これで帰るのもアレなので、
駅構内にも突入してみよう。構内で普通に犬の散歩するのは良心が痛むので、ももはダッコしてモバイル突入だ!
みんな新幹線でガンガン降りてくる。普通は犬の散歩じゃなくそうやってココへは来るだろう。
「金沢へようこそ!」
なぜか迎える側になっている飼い主と犬。
そんな構内では、最近の駅っぽくデパートが合体しており、さっそく突入しようとしたところ、その入り口に気になるものが。 !? なんかダルマのようなものがいる?おそるおそる接近してみると、これは石川県のゆるキャラ
「ひゃくまんさん」なのであった。加賀の百万石からとったらしい。しかし「百万石」、キラーフレーズとばかりに、何かと消費されすぎ。そして
よく見ると、
キモイ。要素がせめぎあっている。ももも引いている。さらに背中にまで
とりあえずゆるキャラとしての人気はなさそうであった。すっかりデパートに入る気は萎えたので、また駅を奥に進んでいくと、構内を支える柱にて、
九谷焼とか輪島塗とか、石川県アピール。が、どれもいぶし銀すぎてピンと来ない。でも外国人は好きそうである。
そんななかコンビニもあった。東京でもあるやつ。なんか安心するが、さすがにここくらいは普通かと思ったら、いきなり
ダンボールの前田利家が。普通じゃなかった。さすが金沢ごり押し。ていうかこれニーズあるのか。かさばる。でも百万石パワーで問題ないだろう。
石川ソウルフード「ビーバー」が。これ石川県の全店で売られているよ。そして油断すると
さっきのアイツもいた。あぁ。
その一方、逆口に差しかかるさらに先まで行ってみると
突然ポストがあったのだが、その上に、ん? 誰かいる!? と思ったら
完全に目がイっている。もはや管轄からわからない 県なのか郵政省か。とにかくこれが郵便配りに来たらちょっとイヤである。
そして駅の中にはたくさんの食べ物屋が。店構えがちゃんとしている。おしゃれすぎてスキがない。現代社会の画一化が嘆かわしい。
近江市場まであったりしたが、石川県って魚おいしいイメージゆえに、寿司屋とかそれ系が多い。石川オーラがんがんだがその一方、全く違ったベクトルで石川オーラを出していたのがコチラ
8番らーめん!! 由来は、かつて8番通りがあったから、だったか忘れたが、やたら石川県の町なかで出くわすラーメン屋である。
昔食べたことがあるが、だいぶリンガーハットの野菜たっぷりタンメンに思えたのは、私的感想である。
一方その向かいには、また石川ご当地的におなじみの
ゴーゴーカレーが!! ゴリラぼーん。最近人気の金沢発の人気フードである。
ゴリラがすぎる。これ、なんでも、石川県星稜高校出身の松井の背番号が55番だったがゆえの「ゴーゴー」らしく、それゆえに
星稜高校のタオルも! 何もそこまで、と思った。 ちなみに駅の地下通路にて、
その随所にポスターが貼られていたのだが、それが見事に
さまざまな松井さんが。どれもうっすら野球こじつけられてるのがアツい。松井さんは神的存在なのであった。
…と、いろいろお店はあったが、結局、散歩に疲れ食べた昼ごはんが、この
頭脳パン。謎の奇妙なパンだが、親によるとこれも石川県民にはソウルフードらしく、さらに頭にも良いらしい。食べてみたが、ただのレーズンパンでは、と親には言えなかった。でも
ももも頭が良くなりたいようだった。では腹ごしらえして、今度は名所だらけと噂の金沢の街なかに、散歩でGOだ!
それはそうと、新幹線で観光に来た場合、駅からはバス等で効率的に移動してしまうかもだが、
今回は犬の散歩ゆえに、地道に街を闊歩せざるをえない。僕的にはやや面倒。もも的には嬉しそう。でも徒歩だからこそ、街なかで気づけることがあった。実はこの金沢、なんだかオブジェだらけ、なのである!
デカすぎる。サイズが異常だった。超大型向け。そして一方、
ヤカンが。いきなりデカいヤカンが普通にあった。カップヌードルのCMかと思ったわ。おじさん、そこにいるとモロかぶる。
こんな注意書きもあり、子供が遊びまくっていたのだろうが、市民は僕ほどの高揚感はなく、
もうヤカンに慣れているようだった。温度差、そういうものだろう。
じつは金沢の街って、21世紀美術館ができたりしたからか、町をあげてアートの振興をしているようだった。あらいいところだね。それゆえに、こんな変な、いやアーティスティックなオブジェがたくさんだったのね。
「わりとコンクリートジャングルね」
と、ももと、ある信号を渡っていると、!!? なんかいる! 前方になんかヤバそうなのいる! なにあれ! と、見に行ったら、
やっぱり走るヤツだった。急だよ。そしてさらに、百万石感そのままな
「怖い」
怖すぎるだろこれ。モダンアート、なんでもアリなのである。素晴らしいね。ではそんな散歩の流れで、ついにあの全国レベルの名所へと突入だ!
じつは金沢って、駅周辺だけで名所を一気にまわれてしまうのが一つのウリ。
そこで僕も、犬と共にまわっていきたいと思う。まずたどりついたのが、おなじみの
兼六園!! 日本三景としても名高い全国民憧れの地!! 早速ももとふらっと行ってみたところ、
は、入れない!? 犬、持ち込みNG!! なんと犬の散歩では入れないのであった!
「マジか」
こんなところにも、人間ファーストの波が。グローバリズムに期待したかったが仕方なくあきらめよう。
そしてそこから人の流れがあり、
金沢城の跡地!! があり、喜び勇んで行ってみたところ
「なんなの」
気を取り直して、こうなったら最後に、またその近くの、最近すこぶる人気の21世紀美術館! にも行ってみようではないかッ! が、
当然、犬はNG。もう、あきらめていたよ。でも庭ならたぶんOKかと思われ、
屋外に展示されていたアートは体感できるっぽかったので、
「アートよりも散歩が好きよ」
ということで、基本的に犬の散歩で行く街ではなかったが、魅力的な街であることは確かだったので、みんなは犬を連れて行かずに、新幹線で行ってみてほしいと思います。
ではまたおやすみなさい…。
はい、以上いかがでしたでしょうか、今週の「金沢も多摩」。みなさんも散歩に行きましょう。よろしくおねがいいたします。