新神戸駅からスタート
というわけで、新神戸。
新大阪駅から在来線で約30分。
京都や奈良もそうだけど、関西の主要な都市ってそれぞれ意外と近いんすよね。
うらやましーなー。
うんうん、間違いなく新神戸だ。
駅前は、ちょっと閑散。
電車を降りて改札を出、ごく自然な流れで外に出てみると、いきなりこんな案内板を発見。
「布引の滝 雌滝 徒歩5分 雄滝 徒歩10分」
あるだろうとは思って来てみたものの、ほんとにありましたよ。
しかもえ? 徒歩5分だけじゃなくて、徒歩10分の方もあるの!?
ついでに行ける距離じゃ~ん! これは行くしかない!
「あっち」というセリフが似合いそうなフランクな矢印
滝へ向けて出発
それにしても、「いくら滝ったってこんな駅近、どうせ『雨どい』のカバーを外したようなもんでしょ?」なんてたかをくくっていたんですが、上の写真をみるとすごい本格的ですよね。
なんだか急に気持ちが高ぶってきました。
それでは案内に従って、まずは徒歩5分の「雌滝(めんたき)」へ行ってみましょう!
この、車道のような高架下を
突き当たりまで抜けて、
道沿いに右に上って、
途中、四つん這いのピエロの絵が描かれたガレージの横を通って、
決してピエロの「目」だけは見ないように、
「砂子橋(いさごばし)」へ到着。
ここまで約3分。
この橋を渡ると、周囲の風景が急に「山登り」といった趣になります。
それもそのはず、新神戸駅はかの有名な「六甲山地」の麓に位置し、様々なルートへのハイキングの起点として利用する方も多い駅だったんですね。
右の階段がきつそうだけど、雌滝は左の道でいいみたい
さらに歩くこと2分。
「サー」っという心地良い音がだんだんと近づいてきたと思ったら、
お!?
あ、あったー!!!
滝だ! しかも立派な!
すっごいマイナスイオン!
本当にありましたね、駅徒歩5分の滝。
何の苦労もしていないのに、ものすごい達成感と清々しさ。
ちなみにこの、
滝壺を取り囲む人工建造物
は、兵庫区にある「奥平野浄水場」へ水を送るための取水施設。
遺跡感のあるかっこいい建物だな~と思ったら、なんと竣工は明治33年で、国の重要文化財に指定されているそうです。
滝と合わせて、じっくりと堪能したいですね。
アドベンチャーゲームの舞台っぽくてかっこいい
ここからはおまけ
さて、目当ての滝は見ることができたので、ここからはおまけです。
せっかくなので駅の看板にあった、徒歩10分の「雄滝(おんたき)」にも行ってみましょう!
ぐっと増す登山感
切り立つ岩肌
雌滝までの道のりとは違い、いきなり急になる傾斜に、ちょっと歩くだけでハァハァ息が切れます。
さっきの滝が5分地点だったので、心の中で「あと5分……あと5分……」と唱えながら歩みを進めますが、5分じゃ全然着かねぇ!
山道に慣れてる人ならいけるのかもしれませんが、黙々と10分ちょっと歩いたところで、
あ、あったー!!!
滝だ! しかもさっきより立派な!
マイナスイオンも倍!
と、やっとたどり着いた雄滝は、さらに見事な自然美を見せてくれました。
このかっこいい岩肌! 美しい滝壺! たまりませんね~。
(ちょっとだけ)苦労した甲斐があった!
「やったぞー!」※早朝起きだったので死んだ目
以上、 坂道に慣れた人なら駅から10分で来られる滝でした。
ここからはおまけのおまけ
目当ての滝と、おまけの滝を見られたので、じゅうぶん満足。
ここからはさらなるボーナストラックです。
実は、雄滝の横の階段をちょっと上ったところに、
とある茶屋がありまして、
窓の外の滝を眺めながらビールが飲めちゃったりするんですが、
ラーメン
が、たった500円なのにたまらく美味しかったりするんだけど、やっぱりあまり人に知られたくないな~。
徒歩5分の滝はおまけも多かった
あまり深く調べずに行ってみた駅徒歩5分の滝でしたが、本当にあって、気軽に日常の喧騒から離れられる素晴らしいスポットでした。
しかもその奥には、もっと立派な滝、そしてそれを眺めながら一杯やれる、あまり人には知られたくない天国酒場が……。
そうだ、最後の情報、見なかったことにしてください。
どうしても気になる方は、実際に行ってみてください!