特集 2016年2月27日

ゴリと呼ばれている人たち

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漫画を読んでいるとあらゆる作品に出てくる方がいる。

それはゴリ。

つまりは、そのビジュアルかパーソナリティーが何かしらゴリラめいた方のことで、各作品の世界観におけるゴリラ的存在として、きっと漫画家にとっても動かしやすいキャラなのであろう。
そこで今回は、あらゆる物語に起伏と円滑さを与えてくれる彼らの功績をたたえるべく、漫画史上に輝くゴリのみなさんに大集合していただこうと思う。

(そして最後には超ゴリラ的漫画も作ってみたいと思う。)
多摩在住のイラストライター。諸メディアにおいて、フマジメなイラストや文章を描くことを専門としながらも、昼は某出版社でマジメな雑誌の編集長をしたりするなど、波乱の人生を送った後に、新たなるありのままの世界へ。そんなデイリーポータルZでのありのままの業務内容はコチラを!(動画インタビュー)

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●1人目 「主将的ゴリラ」

まず最初に紹介したい、とある漫画のゴリラキャラの方だが、
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彼らへの敬意を表するためにも、そして、彼らのゴリラ的な存在感を身を持って感じるためにも、自分でペンを走らせて表現していきたいと思う。
まずは
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その鼻と
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その目を描いてみるが、早くも一般的人の水準は超えたなかなかの雄々しさであるが、続いての口元も、
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あぁだいぶゴリラ、かと思う。そのままその他の顔においても具現化していき、
そんな奮闘の末、誕生していった、最初に紹介したいゴリラキャラの方がコチラである。
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いわゆるスラムダンクのゴリさんである。

ゴリラとしてのたくましさを体現したかのようなそのリーダーシップで、湘北の問題児軍団を引っ張ってくれたもので、我々団塊ジュニアにとっては青春のすべてを捧げたゴリラ、と言っても過言ではないであろう。
ゴリラならではのキャプテン的存在として大活躍した彼の思い出が想起されてくるが、さすがのゴリラめいたビジュアルについ興奮してしまったので、
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そのまま本格的にペン入れもしてしまおう。
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久しぶりゆえちょっと目元もイケメンになっているが、髪形にてはついゴリへの思いが高まり、
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ゴリゴリめいたパンチパーマ的にしてしまったのであった。
で、さらに彼をリアルに感じたくなったので、デッサン並みに、ペンを
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写実的にゴリゴリと走らせていったところ、いつしかこのような
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ゴリゴリめいた描き込みになってしまったのであった。
あらまぁ。
ではここで、そんな当ゴリのゴリキャラとしてのゴリラ度を再確認するいい機会なので、
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手元のゴリラシートにあてはめて眺めてみたところ、このように
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ゴリ~~~~ン。

と、なかなかに素敵なビジュアルになったのであった。
ゴリのゴリたる所以としても、ゴリラキャラとしての存在意義を全うしながら、ちゃんとゴリとしてゴリラめいた面を持ち合わせているとは、まさにさすがゴリなのであった!

というわけでいろいろ申し訳なかったが、そんなゴリの魅力を再確認したところで、では次の漫画史に輝くゴリラ名高いゴリに行ってみよう!!
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●2人目 「無口的ゴリラ」

続いてのゴリだが、
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なんとも懐疑的かつ不安そうな目元だが、その口付近においても
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見事に老獪な皺が刻まれている。
そんな人としてもプリミティブな、つまりは類人猿的ゴリラな造形をされた次に紹介したいゴリ的なマンガキャラの方がコチラである。
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いわゆるゴリラーマンさんである。
昔ヤンマガでやっていた、最後まで全然しゃべらなかったあの無口なね。
本名は池戸だが、ゴリラならではの圧倒的な強さと、無口で不器用ながらも頼れるそのゴリラ的人間味あふれるキャラとして、我々OLはさぞ胸キュンになったものである。
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ではまたそのゴリラさながらのビジュアルに興奮したまま、ペン入れもしてしまい、そののっぺり短髪にてもついゴリらしく
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ゴリゴリめいたパンチパーマ的にしまったのであった。

さらに、よりゴリラ―なマンとてのリアルを追求したくなったので、またデッサン的に
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必要以上に写実的にゴリゴリ筆を重ねていったところ、
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だいぶゴリラ度は究められたかと思う。
でまたここで、そんな当ゴリラーマンのゴリラ度を再確認すべくゴリラシートにあてはめてみたところ、このように、
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ゴリ~~~~ン。

確かにまさにゴリラーマンではあるが、これで学校にいたら完全にアウトな様子にはなったのであった。
でもまたしても、ゴリラーマンの魅力をゴリゴリ再確認できたかと思うので、ではまた次の漫画のゴリにいってみたいと思う。
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●3人目 「奇妙的ゴリラ」

続いてのゴリラキャラなのだが、まずは目。なんとも
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やや不機嫌そうなのが気になる。さらには横暴さを感じさせる肥大な口にて
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底知れないゴリラさを感じさせてくれるが、
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このたび紹介したいゴリラキャラがコチラ、
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いわゆるブタゴリラさんである。

あの奇妙奇天烈な大百科に登場してくるね。
そのブタゴリラという凄まじいネーミングからは、藤子ならではな剛田的ゴリラキャラのはずだったが、彼そこまでの役回りは演じておらず、腰巾着もトンガリ程度でいまいちパンチが弱く、やや名前負けしている感は否めないであろう。
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でもまたペン入れはしてしまったが、
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さらに写実すぎデッサンもしてしまったわけだが、
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あらためてそのブタゴリラという名前、ヒドすぎる。

ブタとゴリラって。
子どもにおいてゲスアニマルネームの2大巨頭である、あだ名としても完全に「いじめ」の領域である。彼が器量がデカくて本当によかった。そんな器量のデカさがゴリラキャラならではだと言えるかもしれない。で、またここで、あらためて
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そんな彼のゴリキャラとしてのゴリラ度を確認してみたところ、このように、
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ゴリ~~~~ン。

というわけで、ちゃんとブタというよりはゴリラな素敵なビジュアルになったのであった。
では、ブタゴリラの魅力をゴリゴリ再確認できたかと思うので、次の漫画のゴリにいってみたいと思う。
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●4人目 「根性的ゴリラ」

続いてのゴリラキャラなのだが、
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なんとも強欲そうなお目めに、品の感じられない
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口周り。さらにはその頭部からも、キャラデザイン的に
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なかなかの事態を感じさせてくれるが、このたび紹介したいのがこちらのゴリラキャラ、いわゆる
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ゴリライモさんである。
あの根性のあるカエルの物語においてのね。 カエルやヒロシに対してのそれなりのゴリラ的ガキ大将として、なんか腰巾着として目の周りが赤い奴を引き連れていたことでおなじみ、かどうかは知らないが、そんな彼である。
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で、またペン入れして

さらに写実すぎデッサンも
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してしまうわけだが、それにしてもあらためてそのゴリライモという名前、ヒドすぎる。

ゴリラとイモって。
そりゃないよ、ってほどに、これまたあだ名のレベルを超えた蔑称に値すると思うが、彼も器量がでかくて本当によかった。でまた、あらためて
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そんな彼のゴリラ度を確認してみたところ、
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ゴリ~~~~ン。

というわけでイモというよりはゴリラな、素敵なビジュアルになったのであった。

では、ゴリライモの魅力をゴリゴリ再確認できたかと思うので、次の漫画のゴリにいってみたいと思う。君の好きなあのゴリラもついに出てくるかもよ!?
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●5人目 「野球的ゴリラ」

続いてのゴリラキャラなのだが、
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ややくたびれたお目めに、さらにくたびれた
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お鼻、さらにくたびれた
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口元と、ややくたびれゴリラな様相を呈してきたが、こうして誕生した紹介したいゴリラキャラがコチラ、
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水島野球漫画の金字塔「野球狂の詩」の五利さんである。
名前からしてゴリ丸出しなレジェンドゴリであるが、岩田鉄五郎の相方的存在として、キャッチャーをしていた点についてはさすがゴリラキャラだと言えるだろう。
いずれにせよ水島ワールド、出版社の枠をガンガン超越してくるのでどの作品だったかいまいちわからなくなるが、
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またペン入れと、そのまま写実すぎデッサンも
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してしまおうと思う。
が、もともとは別にそこまでゴリラめいたキャラではなかったがゆえに、罪悪感も芽生えてきたが、またあらためて
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彼のゴリラ度を確認してみたところ、
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ゴリ~~~~ン。

というわけでやや無理やりゴリラではあるが、五里に恥じない素敵なビジュアルになったのであった。
では、五里の魅力をゴリゴリ再確認できたかと思うので、次の漫画のゴリにいってみたいと思う。
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●6人目 「ザ的ゴリラ」

続いてのゴリラキャラだが、なんとも勇ましい眉毛と、その
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お目め。さらに勇ましい
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そのお顔出ち、そして勇ましい
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髪形と、ゴリラらしからぬシュッとした勇ましさにこれはゴリラ的にも期待できるが、こうして誕生した紹介したいゴリラキャラがコチラ、
「ザ・ゴリラ」である。

すごく昔に確かコロコロ辺りでやっていた作品で、タイトルからして「ザ・ゴリラ」というゴリゴリにハードボイルドな漫画である。
ゴリラのイメージさながらなそのハードボイルドな活躍っぷりからも、まさにゴリラとしてはかなりポジティブな意味でのゴリラ、だと言えるだろう。
ポジティブな意味でのゴリラ、って言っててよくわからないが、
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その勢いでまたペン入れしつつ、そのままさらに写実すぎデッサンも
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してしまおうと思う。
そういえばこの「ザ・ゴリラ」、小学生向けであるコロコロ連載ゆえに、ハードボイルドさが途中で無理やり小学生仕様になって、話がなんとも珍妙な展開になっていた記憶もあるが、
いずれにせよイケメンが写実的になるにつれ
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かなりゴリめいてくるのが申し訳ない。でまた、あらためそんな彼のゴリラ度を確認してみたところ、
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ゴリ~~~~ン。

というわけでややスマートゴリラではあるが、いいビジュアルになったのであった。
では、ザ・ゴリラの魅力をゴリゴリ再確認できたかと思うので、次の漫画のゴリにいってみたいと思う。
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●7人目 「高校的ゴリラ」

そして最後に紹介したいのが、この方、
まずその目が
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なかなかにゴリラめいているわけだが、続いてその鼻が
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なかなかにゴリラめいているようである。そしてその口元だが
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なかなかにゴリラめいているようである。と、そのキャラデザインはなかなかにゴリラだったわけだが、こうして誕生した、最後に紹介したいゴリラがコチラ、
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いわゆるゴリラである。

まさにゴリラだが、つまりはあの伝説のギャグ漫画「魁!クロマティ高校」に登場していたゴリラ的キャラであり、ゴリラ的キャラっていうかむしろそのままゴリラなのであった。
ゴリラ以上にアクの強い連中のなかにおいて、ときに効果的なオチとしても活躍し、ギャグ要員としてのゴリラという可能性も示してくれた、漫画史的にも画期的なゴリラだったのであった。
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ではまたペン入れをしてそのまま写実すぎデッサンもしてしまおうと思う、が、まぁゴリラだけに
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なんともゴリゴリな予感も否応なく高まってしまうわけだが、またあらためて
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そんな彼のゴリラ度を確認してみたところ、
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超ゴリラ。ということでね。

そりゃゴリラなのだから、当然ゴリラであろう。
ゴリラだけにまさにゴリラということでゴリラ書きすぎてよくわからなくなってきたが、
まさにゴリラなのであった。
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と、以上のように、いろいろゴリゴリやってきたわけだが、日本漫画史上に燦然と輝くそんなゴリラキャラが、今ここに!
一堂に会してしまったのであった! それがコチラ!!
ゴリゴリ7!!

今まさに「ゴリゴリ7」がここに誕生したのであった!!

…ゴリゴリ7? 自分でも何を言ってるかわからないがとりあえずオーラはハンパない。さすがゴリラである。
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で、ここでふと思ってしまったのだが、いつもは脇役であるこんなゴリラキャラ達のみが登場する漫画がもしあるとしたら、一体どんな漫画になってしまうのであろうか。
そこで、このたび!
そんなゴリラキャラ達が競艶する、完全なるゴリラ漫画を完成させてしまったのであった!
それがコレだ!
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「ウホホッホ!」
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「ウホ?」
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「ウホッホ、ウホホッホ、ウホウホ」
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「ウホッ!!」
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「ウホ。ウホホホッホ、ウホホ」
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「ウホ…」
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「ウッホ…ウホホホ…ウホホ…」
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「ウホーーーーン!!」
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「ウホッ…!!」
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「ホーーーーーン!!!」
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「ウホ~~~ッ」
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…と、
漫画史上初のゴリラ漫画であったが、ゴリテラシーも高いみなさんならきっと、その内容も理解いただけたことだろう。言うまでもないと思うが、最後の「ウホ~~~ッ」は「ずこ~~~ッ」である。
みごとなゴリラ大団円だと言えるであろう。

というわけで、いろいろ全方面に申し訳ございませんと謝罪しつつ、今回は超人気作品におけるゴリラキャラのみなさんをゴリゴリやらせていただいたが、
どの作品も、愛すべき当ゴリラキャラと他の魅惑的なキャラたちが有機的に織りなす世界観が見事なものばかりなので、ぜひあらためて堪能していただけたらと思う。
ではまたおやすみなさい…。

はい。以上いかがでしたでしょうか今週の「ゴリラよりは犬が好きだ」。
みなさんもこれから漫画を読む際には、ゴリラ的キャラのみならず、その世界観においての各キャラの役割・存在意義に気を配って漫画を読むと、より漫画を堪能することができますので、お手数ですみませんが
どうぞよろしくお願いいたします。ではまた失礼いたします。
頑張っていこうぜ!
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