さて、まずは唐揚げだ
松本づくしって言っておいて、最初の写真が唐揚げ。なんで唐揚げなのかって、そりゃあ唐揚げはうまいから。
唐揚げなんだけど、山賊焼定食ってメニュー。980円。
山賊焼というのは松本のご当地B級グルメなんだそうな。メニューにはしっかり『松本名物』って書かれていた。
そういえば以前、温泉の食堂で食べたような気がする。
そしてこれを提供するのが『松本からあげセンター』だ。大好きな『からあげ』に冠される僕の名前。
なんだろう、このこみ上げるうれしさ。結婚に似た感情。
『松本』が若干ちいさいが、うれしい。
山賊焼きはニンニクダレが効いた竜田揚げっぽい味。衣はサックリしており大変にご飯が進む味だったので、ご飯が全然足らなかった。
アップでご覧いただこう。
謎の付け合わせ
『ご自由にどうぞ』って提供されたのが、もやしの甘酢漬けで、寿司屋のガリに茹でモヤシが混ざったものだった。
初めて食べたがサッパリしておいしい。
謎のガリモヤシ。
はい、では松本の話
以上、つかみ。こっから本題。
松本へは高速バスで行った。激安のは怖いからちゃんと京王の高速バスだ。それでも往復6000円弱なので安い。
バスの行き先表示には『新宿←→松本』って書いてあって、これまたうれしい。
すべての松本がうれしい。
道はそこそこ混んでいたが、そんなに遅れず松本駅に着いた。早速駅前で記念撮影。
俺の駅。うれしい。一応名前を書いてみた(心配性)。
街を歩けば次々に松本が見つかる。じっくり街を歩くのは初めてだけど妙に懐かしい。
ここが僕の故郷か(ちがう)。
僕のタクシー会社。
実家は仏教、僕自身は無宗教だけど、僕の名前が入った教会があった。
教会まで松本。
ヤバイ、楽しい。
が、これ、松本さん以外には全然伝わってない種類の楽しさなんじゃないだろうか。どうしよう。
俺の市役所。
どうです、この笑顔。嬉しそうでしょう。
松本姓は名字ランキングで全国15位。15万世帯あるそうなので、きっと30万人くらいいる。30万人いたらニッチな『なんとか萌え』より人数は多いはずだ。
全国の松本さんに届け、この想い。
『松本さん以外は読まなくてもいいのよ?』ってコイツも言ってた。
俺の図書館
知の象徴、図書館。そこに僕の名前が付くなんて光栄の極み。
まいったなぁ、俺の図書館なんて照れるわい(IQ80)。
自動ドアを抜けてエントランスに入ると、古い本が無料で配られていた。さすが松本太っ腹(物理)!と思って箱を見ると、
すごい本があった。
チョー怖い。
中高年以上の人がやたらとパソコンとかスマホを怖がるけど、こういうイメージなのかもしんない。
だとしたらあの怖がりようも理解出来る。
この記事が理解されるかは知らないけど、続きは次のページへ。
俺の税務署
税務署。中で働いてる人に罪はないが、嫌な場所だ。僕が血ヘドを吐きながらキーボードを叩いて稼いだお金の3割をかっさらっていく。クソ忌々しい。
でも、そこに松本って書いてあったらどうか。
忌々しい税務署。
税務署の前でピースサイン。
うん、税金を国のために役立ててね!って気持ちになる。でも僕はここの税務署に税金を納めてる訳じゃない(江戸川区)。
税務署の次は『ローンプラザ松本』。
ゴミ袋まで松本
キョロキョロと探せばあらゆるところに松本だ。道ばたに落ち葉が入ったゴミ袋があったと思ったら松本って書かれていた。
松本ユビキタス状態。すべてがMになる。
あの落ち葉、松本っていうんだぜ。
松本に行った翌週のお知らせだったが、松本まつりなんてもあるらしい。
俺の祭り!
市民が俺を祭り上げる。
俺が!ソイヤ!ソイヤ!ソイヤ!ソイヤ!って。祭られるのだ。妄想は楽しいし自由だ。内心の自由は憲法で保証されている。
松本神社前だ。俺の名前が信号に!と興奮して撮った。
御輿が向かう先、それは神社。松本神社だ。
神も仏も他人も信じてない僕の名前が神社に入ってる。なんてこった。
すげーかっこいい。表札にしたい。
人を信じてない顔。
アテレコするなら『ちゃんと撮れてるかな?』である。
ネットで買った自撮り棒のシャッターがすこぶる調子悪く、押しても撮れないかと思えば10枚くらい連写したりして、大変に苦労した。
苦労中に写った写真。
なので、大体『撮れるかな?』と思いながら写ってるし、やけに笑顔な写真は自撮り棒がちゃんと動いた喜びの笑顔であった。
あ、撮れた!って顔。
自撮り棒の先に付けたスマホに向けて笑顔を作って、シャッターを押しても撮れなかった空しさと恥ずかしさたるや。
それでも松本は嬉しくて松本じゅうで自撮りしまくった。
俺の献血ルーム。
俺の電鉄。
松本駅!お城口!かっこいい!(松本さんにしか判らない興奮)
駅の表示板も松本づくし!次はー、西松本ー。
松本城は次のページで紹介するので、もうちょっと僕の写真を見てください(自己愛)。
大学も俺のもの。
すべては松本に任せておけば安心だ。
よし、次のページは国宝松本城、俺の城を紹介するぜ!(普段は『ぜ!』とか言わない)
松本城は俺の城(ごめんなさいごめんなさい)
3ページ目にして松本市の本丸、国宝松本城の登場だ。
数々の松本を経て、ようやく到着した松本城。
松本城は、大体500年くらいの歴史があるお城で、古くに建てられた天守がしっかり残っているから国宝なのだそうだ(雑なまとめ)。
詳しくは
Wikipediaとか読んでください。
歴史はともかく、松本だ。
ついに俺も城の主である。
借家住まいの39歳、ついに立派な城の主になった。なんだか優しい気持ちになる。アプリのレビューで☆1を付けられても今なら笑って許せる(いつもなら呻吟する)。
至るところに僕の城の名前。誇らしい。
普段写真に写るとき、ピースサインなんかしないタイプですが。
イエーイ。
ピース。
わが城へようこそ。
自分の城に入るのに観覧料金が掛かるとはね。
靴を脱いで、渡されたビニール袋に入れて城内へ。おお、すごくツヤツヤです!(IQ80の感想)
歴史を感じる床、柱、梁!チョー素敵。
窓から外を見ると、観光客が武者と姫に混じって記念撮影をしていた。撮ってるのは忍者だ。なにこの情報量。
情報過多なこの感じ。
中の展示、すごい
思えばあんまり城に入らない人生を送ってきた。
お城って天守に入るのにお金が掛かったり、すごい行列だったりして、お金を払うのも行列に並ぶのも嫌いな余は城を避けてきたのだ。
今回は松本城だし空いてたので入った。うん、良いね、城。
これ着てガチの殺し合いしてたのだ、昔の日本人。こえー。
火縄銃も大きいのから小さいのまで、色々展示されていた。本物なのできっと人を殺してきた武器だ。バックグラウンドが重いわ。
しっかし、当たらなそうな形してますな。持ちづらそう。
現代の銃(モデルガン)。握りやすいし狙いやすい。
でも昔の銃は彫金が施されていて非常に可愛い。昔の武器や防具は職人による仕事が実に美しく、惚れ惚れする。
アールヌーボー調の細工。可愛い。武器だけど。
管打式銃。別名パーカッション式。火縄銃から進んで、ハンマーで雷管を叩いて中の火薬を爆発させて弾を発射する。現代のライフルに形も近い。
現代のライフル銃。ほら、大体同じ。
古いリボルバーなんかも展示されていた。
コルト社のネービィーレボルヴァー。どう見ても銀河鉄道999に出てくる戦士の銃だ。これがモデルだったのか。
こんな仕込み銃もあったりする。歴史って血なまぐさい。
天守を上に登っていくと段々混んできて、列が進まない間はこういった展示物を見て時間をつぶせる。なかなか良いシステムだ。
外には町民が。うむ。
上に行くほど階段は狭く、急になる。
天守4階は柱がなく広々としており、中央は御簾(みす)で囲まれ座布団がちょこんと置いてあった。
御座所と書かれた四角錐が置いてあり、そこは城主の場所なのだ。
おお、やんごとない。
座りたい。
更に狭く急な階段を登ったら最上階。6階だ。やたら風が抜けて寒い。こんなとこにいて城主は風邪を引かなかったんだろうか。
結構高い。
松本市の近くはすぐ山。なんていいとこなんだ。住みたい。
天守の上には謎のしめ縄があった。
二十六夜神という神様を祀っているらしい。そこには伝説があるのだが興味あったら調べてください(割愛)。
歴史ある古い城だが、いまやハイテクも同居している。
くせ者は監視カメラで御用だ。
良い城だった。展示物も最高だった。古い銃、萌えー。
松本欲はすっかり満足したので、街に繰り出して変わったものを探して来ました。
鉄のおっぱい。
変わった店名
松本駅近くにちょっと変わった名前のお店があった。居酒屋『和利館』。調べてみると新小岩にも同名のお店があるらしいが、系列かどうかは不明。
ここでは割勘するしかない。
そして『鳥じん』。どうしたって笑い飯のネタを思い出す。
わたがしマシン
松本城の近くにある縄手通りを歩いていたらオバQがいた。
オバ、Q?かな。
綿菓子を作る機械みたいだが、カバーがオバQっぽいのだ。よく見れば『新鋭わた菓子マシン』って書かれている。
新鋭。デザインは昭和っぽいが、確かに錆びもなくキレイだ。実際新しいマシンなんだろう。
縄手通りの入り口にはガマ侍が鎮座ましましていた。蛙が苦手なもので正直、こわい。
縄手通りは蛙がマスコットになっているらしく、いたるところで蛙グッズが売られていた。
いきなりこんなんで、引いた。
蛙がいたかと思えば今度は牛つなぎ石。今川・北条に塩の道を絶たれてピンチに陥った武田に塩を送った上杉謙信。
その塩を積んだ牛を繋いだ石だそうだ。
牛と塩と上杉謙信。なんかすごい組み合わせだ。
松本は歴史の街だ
至るところに歴史が生きている。松本城が心のよりどころとなり、歴史を大事にしようという意識が根付いているのだろう。
城下町だけあって電柱の柄が石垣。
なにげない通りのカーブでも城跡らしい理由がある。例えばこれ。
ここまで延々一直線だった道が急に曲がっている。
きっちり碁盤の目みたいになっていた道が城の周りだけ急にクランクになっていたりする。これは敵の侵入速度を遅くするための工夫だそうだ。
この辺は昔掘りや城壁があって、敵を迎え撃てるようになっていたらしい。松本出身の人に聞いた。
松本ガス
足元を見れば松本ガス。いつもオナラくさくてすみません、って気持ちになる。
俺のガス。
全然関係無いけど、松本市のマンホールが手まり柄で大変可愛かったので載せておきます。
そもそもなんで松本へ?
そういえば、なんで松本に来たかというと、松本城とか税務署の前で記念撮影したかったってのもあるが、ヤマレコという登山系SNSサイトの10周年記念飲み会に参加するためだったのだ。
ここがヤマレコ本社だぜ。
日本最大の登山コミュニティがここで運営されているのだ。感動するだろう。開発はほぼ一人でやってるそうだ。すごい。
10周年ケーキ。10年コミュニティサイトを開発運営する苦労たるや。
松本、いいな
松本市は良い街だった。さんざん俺の駅とか俺の城とかふざけた事を書いてしまったが、すっかり好きになってしまった。
思わずビレッジバンガードでI LOVE 松本Tシャツを買ってしまった。で、いつ着るんだこれ。僕の名前知ってる人の前で着る勇気ないぞ。