特集 2015年9月11日

奈良の公園の遊具が青すぎる

奈良市の公園の遊具は「青色」です!
奈良市の公園の遊具は「青色」です!
公園というものがある。ブランコや滑り台が設置された、誰もが利用できる場所だ。子供の利用が多いためか、そこにある遊具はカラフルな色をしていることが多い。

しかし、奈良市の公園は違った。公園にある遊具が基本的に「青色」一色なのだ。ジャングルジムもシーソーも全部「青」。ぜひ見に行ってみようと思う。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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> 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮

公園はカラフル

世界はいつだって色鮮やかだ。空は青く、海は青く、高校生の春も青い。もちろん青以外の色も多々存在する。赤色や黄色、緑色など、挙げればキリがない。世界にはいろいろな色があるのだ。
公園はカラフル
公園はカラフル
高校生カップルが青い春を堪能していたり、子供が滑り台を滑っていたり、鳩がやたら群れたいたりする公園。中でも住宅地の近くにある「街区公園(旧児童公園)」には、滑り台やブランコなどの遊具が設置してある。
そんな遊具はカラフルです!
そんな遊具はカラフルです!
公園は開かれた明るい場所だから、というのが理由なのかは分からないけれど、遊具は基本的にカラフルだ。

黄色だったり、赤だったり、複数の色が使われていることも少なくない。しかし、奈良市の公園は違うらしいのだ。
ということで奈良駅に来ました!
ということで奈良駅に来ました!

奈良市の公園は青い

奈良に住む知人から奈良市の街区公園の遊具が青いと聞いた。

この「青い」は、まだ未熟で完成してない、滑り台の角度なんてないに等しいもん、今後に期待! みたいな青いではなく、色として青いのだ。
確かに青い!
確かに青い!
新大宮駅から歩いてすぐの場所にある「大宮町六丁目街区公園」に行ってみた。すると驚くほどに遊具が青かった。これは何色ですか、と聞かれたら迷わずに「青」と言えるほどに青いのだ。
青一色
青一色
遊具だけではなく公園内にある街灯の柱までも青い。徹底されている感じがしていい。

さらに、この日はもう一つ「ブルー」なものがあった。これは遊具のような常設ではなくこの日限定のブルーだ。
そのブルーとは私です!
そのブルーとは私です!
朝、東京の家を出たときは晴れていた。しかし、奈良に近づくに連れ、天気は悪くなり、今ではかなりの雨が降っている。急遽カッパを買った。

晴れた青い空の下で青い公園を見て、私も青い服を着てと思っていたが、雨で台無しである。私はブルーなのだ。
ブルーな私が青い遊具で遊ぶ
ブルーな私が青い遊具で遊ぶ

青い公園ばかり!

「大宮町六丁目街区公園」があまりに青かったので、他の公園はどうなのだろう、と雨の奈良市を歩いて公園を巡った。驚くことに軒並み青かった。こんなに青くていいの、って思うほどに青いのだ。
四条大路一丁目2号街区公園、青い!
四条大路一丁目2号街区公園、青い!
四条大路南町第2号街区公園、やっぱり青い!
四条大路南町第2号街区公園、やっぱり青い!
四条大路南町第3号街区公園、どう見ても青い!
四条大路南町第3号街区公園、どう見ても青い!
街区公園とは昔の児童公園なので、広いわけではなく、珍しい物があるわけでもないので、観光客が来るわけでもない。ただ青いのだ。奈良市の公園は青い、テストには出ないけれど、覚えておこうではないか。
奈良駅近くの公園も青い!
奈良駅近くの公園も青い!
こちらも同じく奈良駅近くの公園、やはり青い!
こちらも同じく奈良駅近くの公園、やはり青い!

恋の窪は青が薄い

いくつもの公園を渡り歩いた。雨に濡れないように着たカッパだったけれど、暑くて中が蒸すらしく、シャツもズボンも汗でぐっしょりだった。カッパを着ても衣服は結局濡れるのだ。
恋の窪の公園は、
恋の窪の公園は、
青が薄い、
青が薄い、
ところが多い
ところが多い
恋の窪という地名のところを歩き、いくつかの公園を訪れた。この地名の場所にある公園は、どういうわけか青色が薄く、緑と表現しても良さそうな色だった。

ただ青を見すぎて雨でブルーな私にとっては新鮮で嬉しいものだった。
やはり青が他の公園の青と違う
やはり青が他の公園の青と違う
とりあえず記念撮影はした!
とりあえず記念撮影はした!
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青色遊具のいろいろ

青い遊具にもいろいろな種類があった。ほぼ全ての公園にあったのが、滑り台、ブランコ、鉄棒、ジャングルジム。 どれもとにかく青かった。
この辺が定番
この辺が定番
シーソーも多くの公園にあったけれど、シーソーは大きく分けて2種類あった。青くない部分があるシーソーと、青いシーソーがあるのだ。前者は青さを残しながらも、木目を生かす芸術的な遊具と言えよう。
こちらが青いシーソー
こちらが青いシーソー
木目を生かした青いシーソー
木目を生かした青いシーソー
ジャングルジムの亜種や、青いベンチなども興奮できるポイントだった。

一般に遊具は青いが、ベンチは青くないのだ。でも青いベンチがあったのだ。この興奮は50円拾った! に近い興奮だったと思う。
これはジャングルジムの亜種で滑り台付き!(嬉しくて記念撮影した)
これはジャングルジムの亜種で滑り台付き!(嬉しくて記念撮影した)
多くの公園はベンチが青くないが、
多くの公園はベンチが青くないが、
ベンチが青い公園があった!
ベンチが青い公園があった!
最高にしびれたのは、奈良駅近くにあった公園の遊具だった。滑り台などの遊具は青くなくてもいいけれど、その遊具は青くなければならないのだ。青い遊具の公園に一番適した遊具と言える。
ゾウ!(青い理由があるよね)
ゾウ!(青い理由があるよね)

そもそもなぜ青いのか

なぜ公園の遊具が青いかと言えば、「経費削減」みたいなことだ。一色しか使わなければ、維持管理が効率的なのだ。

ちなみに青色であったのはよく目立つという理由らしい。それを聞くと夢がない気がする。
でも、青い公園が貴重になるかも
でも、青い公園が貴重になるかも
しかし、最近はやはり青一色だと味気ない、ということで、今後は多くの人がよく知るカラフルな色合いの遊具になっていくそうだ。

老朽化が進んだものから変わるそうなので、やがて青い遊具がなくなるかもしれない。今みたいに全部青い遊具の公園がいつか貴重になるのだ。
すでに一部の公園では、
すでに一部の公園では、
遊具の一部がカラフルになっています!
遊具の一部がカラフルになっています!

灰色もあった

記事的には、今まとめに入り、終わりを迎えたかのように感じたけれど、奈良駅近くを歩いていたら、全ての遊具が「灰色」の公園を見つけた。

一時的に灰色なのかとも思ったけれど、グーグルストリートビューを見ても灰色だった。
灰色!
灰色!
近未来な感じもする!
近未来な感じもする!
しかも、滑り台以外は青い公園では見かけなかったラインナップ。興奮した。公園に興奮した。灰色をこんなに美しいと思ったことはなかった。

青色ばかり見て、飽きていたのかもしれない。でも、一色に統一もカッコいいと思う。
興奮した結果の写真!
興奮した結果の写真!

ブルーがやがて青空

青い公園があると聞いて、奈良を訪れたら雨。公園以上に私がブルーになってしまったけれど、想像以上に青い公園ばかりで、やがて私の心は青空になった。青はそれだけ強い力を持っているのだ。

最後は灰色いい! になったけど。
久々の遊具は楽しかった!
久々の遊具は楽しかった!
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