ホバーっぷりを御覧ください
このホバーボード、作るのはわずか1時間、費用は1300円ほどという安価でありながら浮遊感を実現している。
ハーイ、ドク!
おれだよ、Jフォックスだよ
ジャンプした瞬間を撮っているのではない。もちろん浮いているように地面に影を描いたりもしていない。
日暮れまで練習してポーズも決まるようになった
急ブレーキ
機構上、やや足が痛いのが難点である(痛い理由は後述)。転び方によっては骨折の可能性もあるのだ。しかも両足いっぺんに。
浮遊のメカニズム
どうやって板を浮かせているか。それを解説したい。
浮遊部分のズームアップ
バックトゥザフューチャーのホバーボードの動力は反重力なのか磁力なのか分からないが、僕のホバーボードの動力は摩擦力である。
足とボードの摩擦力が重力と釣り合ってる。足を突っぱねている力は根性。板がスネに強くあたって痛い。
ボードに乗っている足はフェイクさ
妙に足が短いのはそのせいだ。でもスケーターはズボンを腰で履くと聞くのでこれはこれでありだろう(と思ってる)。
スーパーテクニックもこの安定感である
移動のようすは映画のホバーボードとちょっと異なる。
ホバーボードの作り方
ここまで読んでいるということは自分で作ってみようという機運も高まっているはずだ。(そうでない人は離脱しているからね)。堂々と作り方を指南である。
東急ハンズで一番安い合板をカットしてもらう
やっぱりプロに頼むのがいちばんである。カット料金も数百円だし。
と思ったら足が入らなかった。
カットの指示書に書いた穴を直径10センチにしたらかかとが入らなかった。そのとき履いていたニューバランスの穴の大きさを参考にしたのだが、大事なことを忘れていた。靴は伸びる。板は伸びない(細胞壁だから)。
穴をのこぎりで適当に広げてカッティングシートを貼る
紫とピンクのシートを貼ると一気に80年代の香りがした。ハートカクテル。
100円ショップで買ってきたクロックスもどき(250円!)をカット
このクロックスもどきはボードの上のフェイクの足にする。しかし靴が250円で買えることに驚いた。100円ショップの帰りに買ったドーナツのほうが高い(4個買ったから)。
固定するためのマジックテープを貼り付ける
マジックで「HOVER BOARD」と書いて完成
Hだけ文字の色が違うのは、途中で色が出なくなってマジックを変えたからである。
乗るのは簡単だけど、脱ぐのが大変
次のチュートリアルは装着する手順である。ホバークラフトが浮く瞬間のようなカタルシスがある。
足を通す
足は地下足袋にした。ハイカットなのでスネを保護できるし、薄いソールは穴に入れやすい。おまけに黒いので影になって目立たない。
ホバーボードには地下足袋!ブレードランナーみたいな未来がやってきた。
足に見せかけるサンダルを貼り付けて…
ズボンのすそで足元を隠す
あっというまにホバーである
ただし脱ぐのはソールが引っかかってしまって難しい。なかなか脱げないでいると通りかかりの人になにをしているのか聞かれたりする。
「なにをしてるんですか?」こんなに簡単だけど難しい質問はない
「板から足が抜けなくなりました。」と昔話に出てくる動物みたいな返事をした。
10分も遊んでるとスネが痛くなります
うっかり転ぶと両足同時に捻挫しそうなのでほどほどにして帰ってコーヒーを飲んで昼寝した。
30年で冗談を伝える技術だけは発達した
ホバーボードの試作品の話はネットでたまに見かけるがいまだに市販されてはいないようだ。30年経ってもまだあの映画の世界はやってきていない。
でもネットができてこういう冗談を伝える方法は30年前から進化したと思う。
ホバーボードを背負ったままスーパーでキャベツ買って帰った。未来から来た人だと思われたかもしれない。