新世界で高級魚のハモを食べよう
今回の大阪しみったれツアー、そして前回の
シチューうどん、前々回の
天国みたいな茶屋、をコーディネートしてくれたスズキナオさんは、東京生まれの東京育ち。
昨年大阪に引っ越してきたばかりの彼が、だからこそ見つけられた余所者目線でのおもしろスポットを、そこはしみったれずにドーンと案内していただいた次第である。
ということで、しみったれのナオ先輩に連れてこられたのは、通天閣のおひざ元である新世界。適当に通りを何本か歩いただけでも、今回の趣旨にふさわしい街という気がなんとなくしてくる。
僕がイメージする大阪はこの辺りのような気がする。
ここで御馳走になるのは、関西の夏には欠かせないハモである。ハモは漢字で書けば鱧。私の名前が豊だけに、ハモを選ぶとはさすがシャレオツな先輩だ。
「関西の夏といえば、やっぱりハモを食わないとな。なあ豊」
関東ではあまり馴染みがないけれど、関西では料亭などでも出される高級魚。ただしナオ先輩の案内なので、もちろん店は料亭ではなく、お好み焼きと串カツの両方が食べられるという、新世界を煮詰めたような「酒の穴」という店である。
こちらがしみったれでおなじみのナオ先輩。
ハモが200円、そしてフグは250円
とりあえず280円のレモンハイで乾杯をして、ナオ先輩に注文をゆだねる。
「ハモと一緒に、フグもいっとくか?」
うわぉ。ハモだけでも感激なのに、フグまでいいんですか!さっすが先輩!
店員さんから、ハモはポン酢にするか三杯酢にするかを尋ねられて、一瞬とまどう先輩がかわいい。
わかります、その気持ち。僕もその違いはピンときません。どっちも酢だと思います。マックのナゲットでバーベキューかマスタードなら即答できるのですが。
でもそこにこだわりがあるということは、きっと名店なんだろう。先輩がポン酢をセレクトして出てきたのが、この料理である。
じゃーん。イメージと合致した人は何人いるだろうか。
白い牡丹のようなハモを想像していたら、ちょっと違うものが出てきた。乾物を戻した何かみたいだ。
ハモという魚は小骨が多いので、皮一枚を残して身をミリ単位で刻む骨切りという下処理をするのだが、これは完全に刻まれている。先輩、これなんすか?
「これはね、200円のハモ皮。夏はやっぱりハモだよな~」
まさかの皮オンリー。鶏皮ポン酢のハモ版といったところだろうか。だが私は無類の魚の皮好きで、シャケの塩焼きなんて人の分まで皮を食べたいタチなので、これは嬉しい変化球だ。
そして続いて出てきたフグも、やっぱり皮オンリーだった。よくフグ刺しにちょこんと添えてあるアレである。アレのみ。
フグ皮は250円。こちらは聞かれなくてもポン酢のようだ。
最近ちょっと夏バテ気味だったので、このサッパリしっぱなしの皮2連発はうれしいじゃないですか。先輩は僕の体を気遣ってくれているのかもしれない。
「く~、やっぱりフグをつまみに呑む酒はうまいね~」
フグの皮だけをモリモリ食べるのが夢だったんで、最高っす! この弾力のある歯ごたえとチクチクする感じ、たまらないっす!
フグは皮にトゲがあってヘビメタの人みたいだ。
ハモの皮、おからと同じ値段なのか。
先輩おすすめの八宝菜をいただく
続いて先輩が注文したのは、意外なことに八宝菜だった。
八宝菜といえば中華料理。この店にあるとは思えないメニューだが、ここにきたら絶対に頼むべき名物なのだとか。お値段はなんと200円。
「八宝菜で200円ということはだ、一宝あたり30円以下の計算なんだよ!」
写真がいい感じに薄くなっていて内容がわからない。
昭和の時代から変わらない味だという名物の八宝菜は、僕の知っている味とはだいぶ違ったが、新しい世界の広がりを教えてくれる味だった。
ハッ、新世界だけにか!
具はジャガイモ、ニンジン、タケノコ、ネギ、シイタケ、豚肉、カマボコ、チクワ、キャベツと八宝以上。とろみがなくサラッとしている。
酒の穴の八宝菜は、母親が冷蔵庫の整理だといって作った名前のない料理を思い出させる優しい味だった。
これはうまいですねと食べ進めていたら、急に先輩が興奮した声を上げた。
「ちょっとこれみろよ!ネギがハートになっているぞ!」
小さな喜びを大切にする先輩。
ハモ皮、フグ皮、ウズラの卵のない八宝菜。自分がどれだけ固定観念にとらわれて生きてたのかを反省させられるようなメニューだった。
先輩はいつだって僕の視野を広げてくれる大切な存在なのだ。
という設定で読み進めてください。
宿泊先は1,300円から泊まれるホテル
さて今回の大阪ツアーは、宿泊先でもしみったれてみた。ナオ先輩は大阪在住なので泊まる場所は詳しくないということで、よく大阪に来ている大坪ケムタ先輩というもう一人のしみったれ(褒め言葉)に相談したところ、素敵な宿を紹介してくれた。
大坪ケムタ先輩、今もしみったれていますか?
「東京の山手線みたいな環状線の沿線がどこへいくのにも便利だぞ。俺なら新世界からも近い新今宮っていう駅の目の前にある、ホテルサンプラザの一択だ!」
関西の人なら新今宮という駅名にピンとくるかもしれないが、上半身裸のおっちゃんがナチュラルに歩いていたりする自由度の高いエリアだったりする。
ここが大坪ケムタ先輩が推薦する新今宮のホテルサンプラザ。
さすがは旅慣れているケムタ先輩の定宿だけあって、一泊1300円からと漫画喫茶で寝るよりも安く、外国人客も多い。
「展望風呂が自慢のホテルだけど、利用できるのが17時から22時までなので入れたことはない!でも大丈夫!このあたりは銭湯も充実しているぞ!」
チェックインが午前7時から可能なので、夜行バスと組み合わせれば、最高に安い大阪ツアーも可能とのこと。
すぐ近くには激安スーパーの玉出が何軒もあるのもケムタ先輩としては褒めポイント。玉出めぐりの拠点としても最適のホテルだ。
Aルームは布団が薄い和室なので、ちょっとお金を足してベッドのあるBルームを選ぶのが正解だそうです。
ホテルの満足度は人それぞれ
さすがにこの値段なので、部屋には風呂もトイレも洗面台もないが、カギとエアコンとテレビがあるので個人的には問題なし。
ホテルの内外でいろいろと驚いたり戸惑ったりするエクスペリエンスはあったのだが、そのあたりは東南アジアでも旅行した気分が味わえたとプラスにとらえるべきだろう。
開放感はないけれど、どこかアジアンリゾートを思わせるベッドルーム。
ホテルの目の前は有名なあの職安だったりする。
夜中、携帯の充電機を忘れてきたことに気が付き、台風が近づく中でドン・キホーテへと買い物に行ったのだが、ホテルに戻ると内側からカギが掛かっていて、入り方がどうしてもわからずケムタ先輩に電話で泣きついたりもした。
最終的には東南アジア系の宿泊客に、ガラス越しにジェスチャーで状況を伝えて入れてもらうという、いろんな意味で言葉の通じない体験をしたのも、今思えば素敵な思い出だ。
人によって好き嫌いの分かれるホテル、そして向き不向きのある街ではあると思う。
ということで、続きはまた明日。そう、今回は二日に渡ってナオ先輩としみったれるのである。
激安の自販機を探しまわる
大阪しみったれツアーの2日目は、自販機でジュースを買うところから始まる。
普通の自販機は缶ジュースが130円とかだけど、大阪はそこらじゅうに安い自販機があるのだ。もしかしたらナオ先輩の行動範囲限定かもしれないが、東京に比べて俄然安い印象である。
「俺が最高の自販機を教えてやる!わかってるな、お前だから特別にだぞ!」
どうやらナオ先輩の中では、とっておきの部類に入る情報らしい。数ある安売り自販機の中でも、ナオ先輩が最安値と太鼓判を押す自販機へと向かう。
100円でも十分安いが、こんなのは問題外らしい。
自販機自体の味わいは最高だが、60円からというプライスだと最安値ではないそうだ。
電車に乗ってやってきたのは、大阪市内の野田駅。ジュースを買うのに交通費を掛けてどうするとか、そういう野暮なツッコミをしてはいけない。普通の観光ではまず来ないような場所にくだらない理由で訪れることこそが、このツアーの醍醐味なのである。
ナオ先輩が目指す自販機への途中に、「おいでや」と書かれた50円からの自販機があった。先輩、これはかなり安いんじゃないですか!
「おいでやとは、良いところに目をつけたな」
「ふっふっふ。この先にもっと安いところがあるのも知らないで、ここで買うとはまだまだ子供だな」
なんでもこの「おいでや」こそが、数ある激安自販機の中でもトップシェア(ナオ先輩調べ)で、その中でも特別に安い自販機というのがあるらしいのだ。
二次創作的なポップアート。
ありがちなパロディよりも、「出会えた幸せ」という適当なコピーが好き。
いざ激安自販機の聖地へ
野田駅からかなり歩いたその先に、なにやら市場街っぽい一角が現れた。目指す激安自販機の聖地はこの先のようだ。
目的地に近づくにつれ、普段は温和なナオ先輩の顔がこわばってきた。どうやらかわいい後輩(私)をここまで引き連れてきておいて、お目当ての自販機がなかったらどうしようと緊張しているようだ。
あの高級レモンの先に、目的の自販機があるらしい。
そして激安自販機は存在した。そのお値段、驚異の10円である。
「はっはっはっ。これが大阪名物、10円の自販機だ!何本でも飲めるだけおごってやるぞ!」
驚異の10円!でも商品サンプルがない!
何が出るかはお楽しみのガチャガチャ方式らしい。いまどき10円のガチャガチャなんてないぞ。
10円という価格、そして何が出るかわからないガチャガチャ方式に驚く私に気を良くした先輩だったのだが、ここで悲劇が訪れたのだった。
「あー、全部売り切れてる!」
どうやら今年の夏は暑すぎたようだ。
お金を入れてもチャリーンと虚しく落ちてくるだけ。
10円という価格だけあって、大量買いをする客がいるのだろうか。自販機の中身は空っぽだったのである。
砂漠の旅でオアシスが枯れていたかの如く、心からガッカリするナオ先輩だが、なんだか田舎で従兄弟に連れられてクヌギの木を巡ってカブトムシを探す夏休みの小学生みたいで楽しかったですよ!
「ほら、このレモングラスティーが10円でよく出てくるんだよ!」と、頭のとれたクワガタの死骸を見つけたかのようなナオ先輩。
仕方がないのでグラップラー刃牙のエナジードリンクを50円で購入。これはこれで貴重なような気もする。刺激的でうまい。
安さの秘密は賞味期限ギリギリだかららしいよ。
自販機に貼ってあった連絡先。地卵10円ってなんだろう。
情報通の先輩によると、この自販機の目の前にある大阪地卵という会社が、この自販機の運営元らしいよ。本社の前なので、フラッグシップとして10円でやっているのかもね。
我々のように10円ジュースを求めてきた人達が、次々に残念がっていた。
大阪で最高峰のうどんを食べよう
グラップラー刃牙で喉を潤したら、次はうどんを食べに行こうということになった。やはり大阪といえばうどんは外せないだろう。
やってきたのは京橋にある「もとや南店」。ナオ先輩の調査によると、この店こそが数多ある大阪のうどんの中でも最高峰らしいのだ。
ここが最高峰のうどんを食わせてくれる店らしいよ。
何が最高峰なのかといえば、もちろんその値段である。なんと120円なのだ。最高峰というより最安値かな。
「ここの店員はボランティアかなにかだと俺は睨んでいるんだ。もはや施しの一種なんじゃないかなっていう値段だよね~」
うどん・そばの120円もすごいけど、カレー230円とかカツ丼330円もすごいな。
さすが先輩、すごいっすね。120円なんて缶ジュースより安いじゃないですか。
「なにいってんだ、さっきのジュースは50円だ!50円でも高いくらいだけどな!」
どうやら10円ジュースを買えなかった心の傷は、まだ癒えていないようだ。
美意識を感じるメニューの文字。島木譲二似のおにいさんが洗面器みたいな容器の「じゃんぼ牛とじ丼」をスプーンでガッポガッポ食べて去っていった。
新メニューは200円の煮込みハンバーグ。ガストもびっくりのお値段だ。
これが120円のうどんだ!
予想外に多いメニューに圧倒されて何を食べるべきか迷ったのだが、先輩が120円のうどんを食べるというので、私は330円のカツ丼にトライしてみることにした。先輩よりも高いものを頼んで恐縮です!
「気にしないで好きなもの食べなよ。俺はかけうどんだけどな!」
お店の方に注文すると、今日はカツ丼が日替わりだから、うどんかそばかそうめんか豚汁が付いてお得だよと言われて、なんとなくうどんを注文。大阪最安値のうどんもちょっと食べてみたかったのでちょうどいい。
うどんをつけても400円のカツ丼ってどんなんだ。
まずは先輩が頼んだうどんが登場。
大阪らしく色の薄いだし汁にたっぷりのうどん。120円だからって量を減らしたりということはないようだ。どちらかというと普通よりも多いくらい。
そして具は刻んだネギと朝食用サイズのノリが一枚。妥協はあるけど手抜きはないよ、という感じだろうか。
このノリがスープに磯の香りを加えて、1ランク上の味にしてくれるのだ。
「これがね、あっさりしていていいんだよ。こういうのでいいの。うん」
日本一かけうどんが似合う男、スズキナオ。
400円の日替わりがすごかった
続いてやってきたカツ丼とうどんの日替わりセットだが、値段的にうどんはハーフサイズかなと思ったら、普通に一人前だった。
これって大人の二食分だ。
これで400円かー。大阪で飲食店やるのって大変そうだなー。
正直ちょっと多いのだが、今日の俺はお腹をペコペコに空かした後輩である。もし残しでもしたら、ナオ先輩に何をされるかわかったもんじゃない(実際はなにもしないですが)。
「ほらほら、若いんだからガンガンいけ!」
実年齢では私の方が年上だが、先輩の言葉は絶対である。今日の俺は若いんだ。
つゆだくのカツ丼をガツガツとかっ込み、うどんは飲み物だとばかりに胃袋へと流し込んでいると、なんだか本当に先輩からごちそうになっている気がしてきた。リアルとファンタジーの融合である。
お腹いっぱい!夢いっぱい!
つゆだくのカツ丼が腹に貯まるぜ!
どうにか完食を果たして、空になった丼を先輩に見せる。後輩の役目を果たせて、ちょっとだけ誇らしい。
「もとやという屋号だけど、もとがとれているのか心配になっちゃうよな!っな!」
もしかしたら、先輩はこの一言が言いたかっただけかもしれない。
後輩の食べっぷりに満足げなナオ先輩。
身長が伸びる不思議なトンネルへ
しみったれツアーはまだ続く。お腹はもう一杯なので、今度は飲食系じゃなくて、エンタテインメント系に連れて行ってもらいたいとお願いした。
「よし、じゃあおもしろいトンネルがあるから行こう!」
え、トンネル?
ここがおもしろいトンネル。先輩はギリギリぶつからない絶妙な高さ。
白玉温泉という素敵な銭湯で汗を流してからやってきたのは、頭がギリギリぶつかるかどうかという高さのトンネルだ。上は線路になっている。
天井まで約170センチというところだろうか。なるほど、確かにこの高さはなんだか楽しい。きっと何人もがこの天井に頭をぶつけてきたことだろう。
173センチの僕がギリギリぶつかる高さ。
このトンネルの楽しさは、奥に進むほどに天井が低くなっていて、まるで自分が大きくなったかのように感じられる点にあるのだとか。
「ほらほら、1歩進むごとに背が伸びちゃうよ~」
天井が低くなるというだけで、なぜか爆笑なんですよ。
二人の笑いあう声がトンネル内で反響した。なんだか安い二人である。
こんなに楽しくても無料なのだ。もうここでワンカップを飲みたい。
低い照明と先輩のツーショット。なんだこれ。
先輩、10センチくらい背が伸びたっすね!
このだんだんと天井が低くなっていくトンネルをくぐる間に、自分がこの近くに住んでいる小学生で、大きくなるにつれて頭をぶつけるようになったという架空の思い出が出来上がった。
入り口の俺は1年生で、出口の俺は6年生。大きくなって嬉しいけれど、もうあの頃には戻れない。
なにいってるかわからなくてすみません。
戻ろうとしても、ほら、体が大きくなっていて戻れない!
これは大阪の新名所になりますねーなんて話したけれど、もう二度と来ないだろうなという気もする。うん、たぶんこないな。
トンネルを振り返って、いつまでこんなことで先輩と遊んでいられるんだろうと、なんだかちょっとセンチメンタルな気分になった。
いつかなにかの偶然で、またくぐれたらいいな。
余談:20円のジュースならあった!
このように十分過ぎるほど大阪しみったれツアーを楽しませてもらったのだが、先輩が最後にもう一か所だけ確認させてくれと言い出した。
どうやらカブトムシが集まるクヌギの木、じゃなくて安い自販機の心当たりを思い出したらしい。10円のところが売り切れだったのが本当に悔しかったようだ。
ニヒルな表情で指をさすナオ先輩。
天満という場所の派手な自販機を前にして先輩が指刺していたのは、売り切れていない20円のレモングラスティーだった。
「ほらほら、やっぱりレモングラスティーだよ!おれ、これが好きなんだ~」
残念ながら10円ではなかったけれど、商品がなんだかわかる点は良心的だ。それにもはや10円も20円も誤差の範囲だろう。
温かくして飲むものだが冷やして販売中。うん、夏だからね。
取材は7月だったので、賞味期限もぎりぎりセーフだ!
「うまいね~。これを焼酎で割ると最高なんだよ~」
私の分も買ってもらって飲んだのだが、冷えすぎていないレモングラスティーは、蒸し暑い夏に最高だった。
せっかく大阪まできたんだからUSJに連れて行ってくださいと言ったら、ペットボトルを指さしながら
「うどんと酒とジュースでUSJ!」
と断られた。先輩、ごちそうさまでした。
※先輩のセリフは一部フィクションです。
ありがとう、ナオ先輩
この他にも、完全予約制だけど予約のいらない寿司屋でネタの大きさに感動したり、特急料金のいらない特急電車に乗ったり、いろいろあったんだけれどキリがないのでこの辺で。
またそのうち、なにかの記事で登場してもらえると思います。
告知:8/14(金)夏コミに出ます!
「
趣味の製麺 3号」という素敵な同人誌ができました。夏コミ(コミックマーケット88)にブースを出すので、よろしければお寄りください。東京ビッグサイトで、8/14(金)東5ホール「ネ」ブロック38a「私的標本」です。林雄司さんのウインナー本、土屋遊さん編集のイカ・タコ本の委託もあるよ!