今度は巨大ロボットバトルだ!
昨年の7月の第1回以降、回を重ねてだんだんロボットの傾向が見えてきた本イベント。
そんな既存のノウハウを一掃すべく、今回は巨大ロボットバトルを開催することにいたしました!
今回の土俵は全長3m。体長100cmを超えるロボット限定で戦います。
巨大ロボットの製作は、重力との戦い。「タミヤのキットを10台使用」などの金にものを言わせたロボットや、これまでにはなかった「立つことすらできないロボット」の登場など、ヘボいロボット界の新局面が開拓されるのではと期待しております。
過去もっとも巨大だったロボット、チリトリーマアム。(写真奥) ラジコンに乗せたチリトリで相手をすくい上げて転ばせる/押し出す作戦だったが、4体バトルロイヤルで敵機ごと場外に出てしまい、残りの2機に勝ちを譲る
隣では本物の大相撲が
そして今回の会場は、こちら!
超!
ニコニコ動画の巨大イベント、
ニコニコ超会議2015内での開催です!
このイベント、何がすごいって、本物の大相撲が来るんですよ。その名も「大相撲 超会議場所」。
本物の力士たちによる、見るものを圧倒する取組。それと同じ会場内で、ポンコツなロボットたちによる、見るものをあきれさせるロボット相撲が行われるわけです。足し合わせるとプラスマイナスゼロみたいな状況。
日本の国技をゼロに帰す、圧倒的なヘボさをぜひ会場でご覧ください。
今回のトップ画像のモデル、ポールダンスロボ1号。機体の上で人形が高速回転するという、セクシーよりも狂気を強く感じるロボット
巨大ロボットバトル:特別ルール
ルールはいつものヘボコンと大体同じですが、今回は巨大ロボットバトルということで、変更点がいくつかあります。ここでは変更点のみご紹介しましょう。(ルール全文はページの下のほうに)
■ロボット規程:
・ロボットの幅/奥行き/高さのいずれかが100cm以上あること
※10mにしたかったのですが出場者の技術力の低さを考慮し100cmにしました
・ロボットの身長が50cm以上あること
※5mにしたかったのですが出場者の技術力の低さを考慮し50cmにしました
・重量は無制限です
■ルール変更
・土俵のサイズは1.5m×3m
■ハイテクペナルティ
・リモコン操縦をペナルティ対象から除外します
■パイロット
・パイロット搭乗可です。動物も可(動物の入場に関しては事前にニコニコ超会議の入場規程をご確認ください。ヘボコンはよくても会場側がダメかもしれません)
・パイロットはロボットの操縦に専念してください。殴る蹴る等の物理攻撃を行ってはいけません、また、移動手段はロボットに実装してください(自分の足で走るなどは不可)。
■その他
※技術力の低い人のための大会ですので、実戦投入用巨大ロボット制作経験のある方のご参加はお断りします。
※当日は車での搬入は不可です。手持ちか宅配便でお願いいたします。
※試合後、でかいロボットを持ち帰りたくない場合は捨てて帰ってもOKです。
今回のトップ画像もう1体、素熊(しろくま) 。事前情報では「ペットボトルを内蔵した、世界初の飲めるロボット」との触れ込みであったが、汲んだ水を入れっぱなしにして放置してしまったために当日は「飲めないロボット」に。
趣旨:
技術力の低い者で集まり、技術力の低い巨大ロボットを戦わせることでお互いの技術力の低さを確認しあい、ぬるま湯の安心感に浸ります。
日時:
2015年4月25日(土)11:00~18:00(試合は13時ごろから。長いので休み休みやります)
※4/26はロボット展示のみ
場所:
幕張メッセ国際展示場
ニコニコ超会議2015内、「まるなげひろば」内 特設ブース
チケット:
ニコニコ超会議の入場券をご用意ください→こちら※出場者、出展者の方は不要です
出場方法:
出場可能人数に達しましたので募集は終了しました
参加時の注意事項:
・今回は会場内に作業スペースはありません。完成したロボットをお持ちください。
・どんなに簡単なロボットでも、技術力の低い皆さんが作ると予想の10倍の時間がかかります。出場決定した方は急いで作り始めてください。「来週やろう」は命取りです。
・技術力の低い皆さんが作ったロボットはすぐに壊れます。戦う前に、会場までの輸送で壊れます。会場での修理に必要な工具や材料は各自ご準備ください。
・最新情報はFacebookの「DIYギャグ研究」グループに参加するか、公開スレッド「技術力の低い人限定 巨大ロボットバトル(通称:ギガヘボコン)連絡用スレッド」を時々チェックしてください。
・イベントの様子はデイリーポータルZに掲載します。
「クーちゃん零号機」。完成度が高く見えるが、タミヤのキットに箱をかぶせただけである。(これに限らずすべてのロボットで、うまく動いているように見えるのはたいていタミヤのキットである。いつしかヘボコンにおいてタミヤは「武器商人」の異名で呼ばれるようになった)
競技内容
・ロボット相撲
基本ルール
・300cmx150cmくらいの土俵を使用
・両端から同時にマシンをスタート
・フィールドから先に出たら負け(接地していなければセーフ)
・転倒したら負け
例外規程
・マシン同士が接触しないうちにどちらかがフィールドから出たら再試合
(競技開始の際に走り出す方向がずれててマシン同士がすれ違ってしまった場合、単にスピードが速いほうが先にフィールド外に出て負ける、という状況になるのでその防止のためのルールです)
・1分以内に勝負がつかない場合は移動距離が短いほうが負け
(相撲のルール上、移動しない重いだけのもの(鉄球とか漬け物石とか)を出すと圧倒的有利になるのでその抑止のためのルールです。ちゃんとロボットで出場してください)
試合形式と賞
・試合はトーナメント形式で進行。
・最終的な賞の決定はポイント制。1勝10ポイント入ります。
・くわえて、後述のハイテクノロジーペナルティによる減点があります。
※トーナメントの決勝で勝っても、減点により優勝できない場合があります。
・優勝
・準優勝
・「最も技術力の低かった人」賞
・審査員賞
テープレコーダーをベースに、相手の能力を録音するという、言った者勝ちの必殺技を持つ「コピーロボット」。電源は搭載せず、坂から滑り降りて相手に突進する「位置エネルギーエンジン」も同じく言った者勝ちである。
マシン規定
・技術的に稚拙であること(ハイテクノロジーペナルティの項参照)
・倒れないように背の低いマシンを制作するのは反則ではありません
・故意に相手のマシンを破壊しに行く装置(自走式電動ドリル等)はおやめください
・ロボットの幅/奥行き/高さのいずれかが100cm以上あること
・ロボットの身長(高さ)が50cm以上あること
・重量は無制限です
ハイテクノロジーペナルティ
以下の機能を独自実装するとペナルティが課せられます
*自動操縦(各種センサーの情報や時間経過、移動距離等をトリガーとしたコントロール)
*その他、審査員が高度であると認めた機能
※ペナルティはその機能が発動した試合ごとに毎回つきます。発動しなければつきません
※技術的に稚拙な実装方法であればペナルティはつきません。
例:ルンバの上にウサギのぬいぐるみを貼り付けただけのマシンは自動操縦の独自実装には当たりません
※「審査員が高度であると認めた機能」については制作前に確認できるように質問用スレッドを用意しています。
・ペナルティの減点数は1試合1機能あたり6点。
ヘボコンを楽しむために
最後に、ヘボコンを楽しむためのコツをいくつか。
・挫折と妥協がロボットの「味」。最初は身の程をかえりみず、凝った機能のロボットを考えてみよう。
・凝ったロボットを構想するもののまず材料に何を買ってきていいかがわからず、いったん何も買わずに家に帰ってからが本番
・うまく動かない場合は必殺技とか設定を考えてカバー
・なにごとも洗練するべからず
・勝ち負けにこだわらない
・自分のヘボを誇り、他人のヘボをたたえよ
以上です。なお西ヘボコン、ギガヘボコンとたまたま続きましたが、毎月やるわけではないので次はしばらくありません。いつか出ようと思っている方はこの機会にぜひどうぞ。腕に覚えのない方、ぜひご参加ください!!