コラボ企画 2014年12月18日

ギャルのコールでいいこと言う

心に残る言葉をコールしまーす
心に残る言葉をコールしまーす
渋谷や新宿を女性向け求人サイトの広告トラックが走っている。サイト名を女の子がコール風に歌っているのだ。実はあれが大好きである。

野球の応援のような感じで、コーラスのようにハーモニーがあるわけではない。まんが喫茶マンボーの店頭で流れているのもいい。

自分でもあれを作って他のものに応用してみたい。たとえば…名言はどうだろう。

現場の雰囲気がわかる動画を公開しました。108回見よう。
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと新宿区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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コールで名言を言ってくれるメンバー紹介

あのコールで名言を言う。いい言葉がより親しみやすく入ってくるに違いない。
とはいったものの、僕はギャルでもないしコールを作る音楽センスもない。
「もしもピアノが弾けたなら」みたい文章になってしまったが、今回のプロジェクトのために仲間を集めた。
作曲・歌唱指導:こんのひよせ(シンガーソングライター)
作曲・歌唱指導:こんのひよせ(シンガーソングライター)
ひよせさんはCMソングを歌ったりしている現役のシンガーソングライターだが、当サイトの音楽記事にはよく協力してくれている。デイリーがらみでコミックソングばかりうたうとアーティストとしての価値が下がると先輩に言われたとツイッターに書いていたが、そこは既読スルーである。

ちなみにこのポーズはギャルを意識しての虫歯ポーズだそうだ。そしてコールはこの3名の女性。
林ようこ(カメラマン) 林ようこ(カメラマン)
杉原里衣(スカパー!) 杉原里衣(スカパー!)
べつやくれい(まんが家) べつやくれい(まんが家)
職業がバラバラの3人が集まった。七人の侍やファンタスティックフォーだとそれぞれ自分の特技を活かして活躍するのだが、この先にそんな展開はない。ただ集まっただけである。

そしてギャル成分を高めるために若者も招集された。
アイドルグループ「センチメンタルウインク」
アイドルグループ「センチメンタルウインク」
いきなりアイドルである。ひよせさんが歌唱指導した縁でここに呼ばれた。ばかな歌をうたう輪がじわりじわりと侵蝕している。

そしてもうひとり。
BIKKE(TOKYO No.1 SOULSET)
BIKKE(TOKYO No.1 SOULSET)
本職のラッパーだ。BIKKEさんはいわゆるラップっぽいラップではなく、語るようなラップなのだが今回僕が事前に「ラッパーっぽい感じでお願いします」と言ったためにそれっぽい帽子とチェーンを用意してくれた。

チェーンはアクセサリーではなくホームセンターで買ったと言っていた。

そしてチェーンにつながっているメダルには「賞」。
そしてチェーンにつながっているメダルには「賞」。
ちなみにBIKKEさんの普段着はこんな感じである。
BIKKE というコールを待っているところ
BIKKE というコールを待っているところ
BIKKEさんいたらおもしろいだろうなと思って声をかけたらほんとに来てくれて驚いている。ドラえもんでUFOを呼ぶ装置が出てくる回があったがあれみたいな気分だ(「庶」みたいな顔の宇宙人が日本に来ちゃう話)。

このたまたまエレベーターの中で閉じ込められたとかでないとありえない組み合わせのメンバーでギャルのコールを歌ってゆこう。

わたくしは全体プロデュースと打ち上げ会場の予約を担当いたします
わたくしは全体プロデュースと打ち上げ会場の予約を担当いたします
いったん広告です

詞先で作っていく

まず僕が詞を書き、それにひよせさんが曲をつけるという作業手順になった。いわゆる詞先というやつである(業界ぶりました)。

手始めに福沢諭吉の学問のすすめの一節をコールにしてみたい。
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」
僕がコールを意識してこのようにアレンジした。
天、天、天、造らない
人の上に、人を
人の下に、人を
天、天、天、造らない
人の上に、人を
人の下にも人を
ひよせさんの指導で練習が始まる
ひよせさんの指導で練習が始まる
コールらしく手拍子をたたきながら歌ってもらう。天・天・天♪。
全員の顔にありありと浮かぶ困惑の表情
全員の顔にありありと浮かぶ困惑の表情
「天、天、天、造らないー」と歌っている全員の頭の上に?が出ているのが見える。天は人の上に「?」を造った。
杉原さんの?はこの企画はいつスカパー!に関係するのかという業務上のものだと思う。

面白おじさん投入

しかしこういうときに場を和ませる面白おじさんが我々にはいるのだ。動画撮影係として参加しているライター住さんである。
毒蝮三太夫さんのビデオにもおもしろおじさんとして参加するぐらいの公式おもしろおじさんである(こちらの記事参照)。
クネクネした動きで撮影してもらう。それにつられて場が和む。
クネクネした動きで撮影してもらう。それにつられて場が和む。
住さんはヘルニア持ちなのでクネクネした動きも命がけである。さすが公式。そしてもうひとり。
BIKKEさんもまさかのおもしろおじさん枠だった
BIKKEさんもまさかのおもしろおじさん枠だった
コールに合わせて踊っている。この人のライブ、野音に見に行った。
おもしろおじさんの活躍によりコールのグルーヴ感が増してゆき、福沢諭吉コールはこのようになった。
イメージどおりだ。元気なんだけどいいことを言っている。いい話だけどまじめぶったところがない(ついでにありがたみもない)。

続いて奥の細道も

続いての名言は松尾芭蕉「奥の細道」の冒頭の一節である。
「月日は百代の過客にして行きかう年もまた旅人なり」

か・か・く
か・か・く
か・か・く
月日ははくたいのかかく
たびびと!たびびと!たびびと!
いきかう友もたびびと!
アレンジした詞を見てお気づきかもしれないが、後半、行きかう年を行きかう友と間違えてしまっている。前半で月日、後半で年と対比した構造になっている名文なのに友が出てきて台なしである。

しかし僕がそれを貼りだしたのでみなそのとおり歌ってくれた。プロデューサー冥利に尽きる(ごめんなさい)。
歌詞をおぼえる素直なわかものたち
歌詞をおぼえる素直なわかものたち
時間の流れを旅人に例えた名文はこのようなコールになった。
月日がどんどん過ぎてゆくさまが感じられる。師走のこの時期にぴったりのコールになった。
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トラディショナルに一気コールも

いきなり名言から入ってしまったが、ここで典型的なコールも収録しておきたい。一気コールである。
しかしアルコール一気を賛美する気は一切ないのでノンアルコール一気にした。
一気一気一気
ノンアルコール一気
ファンタを一気 コーラを一気 エビアン一気!
しめ鯖一気!らくがん一気!ミラノ風一気!
一気一気一気
ファンタを一気したかった子供の頃の夢がここで顔を出した。
忘年会でどうぞ。ノンアルコール一気
コールの向こうでノリノリになるBIKKE
コールの向こうでノリノリになるBIKKE

12月は一気ではなく一挙

そして一気よりも12月にあるのが一挙である。
12月23日13:00からスカパー!史上最大の一挙放送
一挙一挙一挙
全シリーズを一挙
ドラマを一挙!映画も一挙!たけし城一挙
カニとり一挙!くるまも一挙!ポケット妖怪一挙
一挙一挙一挙
スカパー!が12月23日からいろんな番組の一挙放送をするのだ。(「スカパー!一挙放送 注目番組をご紹介」)。
ここまでコラボ企画と銘打ちながら一切スカパー!の話が出てこなかったが、ここに来て堰を切ったように連呼だ。
だからスカパー!から杉原さんを呼んだのだ
だからスカパー!から杉原さんを呼んだのだ
風雲たけし城やゴジラの一挙放送があって、来年が2015年だということも忘れるラインナップである(バック・トゥ・ザ・フューチャーの一挙放送も)。もちろん新しいドラマの一挙放送もある。

妖怪ウォッチとポケモンもあるのだが、うまくコールに入らなかったので
混ぜた
混ぜた
「♪いっきょーいっきょー いっきょっきょー」
というメロディが頭から離れなくなったと思うので(そうでないと杉原さんを呼んだ手前困る)、次のコールを考えてみたい。
いったん広告です

自分の名前コールでテンション上げよう

個人を励ますコールを作ってみたい。コールのテンションで励まされたら落ち込んだときもすばやく復活できると思うのだ。
そこでこのような歌詞を用意した。
ハヤシハヤシ リスペクト
ハヤシハヤシ リスペクト

生きる伝説 ハヤシ
時計がなおる 海割れる
小動物がついてくる

ATMが確変に
ハワイに行くのも 屋形船
スカッとしてるしパーフェクト

ラップ)
自分自身には批判的
だいたい愛想は良い方だけど
用心深くて遠慮がち
不安を抱えて
サンプルとして林を入れてあるのだが、現場の状況としては「え、林を称える歌をうたうわけ?」という空気がエアバッグなみのスピードで広がった。
素でここまでぽかんとした写真も珍しい
素でここまでぽかんとした写真も珍しい
違う違う、これはあくまでサンプルなのだ。このあと、鈴木や佐藤も収録するつもりなのだ。
アイドルもドン引き
アイドルもドン引き
しかも今回はラップのパートがあるのだ。ここはBIKKEさんが担当する。コールの部分の詞が賛美100%なので対照的に暗い文章にしている。しかも誰にでも当てはまる抽象的な内容だ(バーナム効果というものを参考にしました)。
ラップになるとおもしろおじさんじゃなくなった
ラップになるとおもしろおじさんじゃなくなった
「譜割りはどうするの?」とBIKKEさんに聞かれて、ふんわり名人みたいなものを思い浮かべていたのだがひよせさんがフォローしてくれた。
説明していた内容はよくわからない。

そして全員が戸惑いながらレコーディングされた林伝説である。
日本中の林さん必聴であろう
自分を賛美する曲を歌わせるなんてまるで独裁者じゃないか、ヒドイ!と思っていたが聞いてるあいだにすっかりいい気分になった。僕は無意識でこういう歌を求めていたのかもしれない。
無意識に、といいながら歌詞の長さがこれだけ違う
無意識に、といいながら歌詞の長さがこれだけ違う

佐藤さん・鈴木さんどうぞ

日本の苗字1位2位の佐藤さん鈴木さんバージョンも用意した。
佐藤コール
鈴木コール。ずきずき
冒頭の「生きる伝説ハヤシ」がそのまま生きているが、「生きる伝説林」とForestの意味だと解釈してもらいたい。決してコーラスだけ入れ替えてすまそうと思ったらうっかり残ってしまったからでは、ない。
歌詞に「スカッとしてるしパーフェクト」と、スカパー!を思わせる文言も入れた
歌詞に「スカッとしてるしパーフェクト」と、スカパー!を思わせる文言も入れた

お経かもしれない

レコーディングの後しばらくはふっと気を抜くと「天、天、天つくらないー」というコールが頭のなかで流れていた。困ったなと思ったけど名言である。
ありがたい言葉がリズムとともに頭に残る。

あ、これお経だ。

新しいことをやってるつもりがものすごく古いところにたどりついた。ぜひ繰り返し聞いて頭から離れないようにしてください。一挙っきょー。
あたいらは3日ぐらい頭のなかで流れてたYO!
あたいらは3日ぐらい頭のなかで流れてたYO!

おしらせ

こんのひよせ
CDが出たり曲の配信があったりライブをやったりしてます。詳しくはTwitter@hiyosekonnoホームページご覧ください。歌唱指導、変な歌のご依頼もどうぞ。

センチメンタルウインク
今年10月末デビューのアイドルユニット「センチメンタルウインク」@sentimentalwink です。 メンバーは うたた寝音 あつき みさぺろの三人 都内で活動中! 12月28日 笹塚ボウルにて INTERSTING!! に出演!

BIKKE
BIKKEはくだらなくて、バカバカしいことをしたがってますので、ご興味のある方は、デイリーポータルZ編集部までご連絡ください。
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