街の本屋ではたまに
ちょっとしたイベント的なことが
行われたりするものですが
ここ多摩の人気本屋にては
子どもによる
アンパンマンのイラスト大会が
行われていたのでした。
このような事態に対して
普通の大人のリアクションとしては
「あら、ほほえましいわねぇ~うふふ」と
傍観していればいいのですが、
ヘンテコ絵描きである僕としては、
ついヘンテコ絵心がうずいてしまいまして、
「これは自分も参戦せねばッ!」
と謎の使命感にかられてしまったのでした。
我ながら困ったものです。
とりあえず
掲示されていた本大会の条件要項的にも
年齢制限などは特に明記されてない?ようなので
大人でも参加できるはず…!!
と勝手に決め込みたいと思います。
ではせっかく描くのですから
ちゃんと審査をクリアしてココに掲載されるためにも、
まずはライバルのレベルを知らねば!
と思いまして、とりあえず
子どもたちがすでに描いている
アンパンマンイラストを
見てみることにいたしましょう。
すると素晴らしい作品がたくさんございまして、
例えばこのように
核となる本質を描き切った感じです。
…
というようにそこには
従来の価値観が揺らぐほどの
各自が自由に描いた
自分なりのアンパンマンが
たくさんいたのでございました。
なるほど、
こんな群雄割拠のなか
掲載されるためにはやはり、
自分なりのアンパンマン、
つまりは「自分らしさ」
が何より大切であることが
明らかになったのでした!
よし、
では僕も大人として
自分なりのアンパンマンを描こう!
「キモチ悪さ」だと思うので
そんな自分の絵心と本能に応じて
自分なりに筆の赴くままに
アンパンマンを思い浮かべながら
描きあげていきました結果、
ここに
とりあえず完成したのでした!
それがこちら!
…
あぁキモチ悪い。
これほぼ敵です。
ジャム叔父も
瞬殺ですね。
でも大人なりの観点からの
アンパンマンの誇る
自己犠牲の精神や強靭な器量は
表現できたのではないかと思います。
と
描きあげてしまいまして
大人な年齢まで
躊躇なく描いてしまったわけですが、
そもそもこれ…
子どものイラスト大会に
本当にエントリーすることがで
できるのでございましょうか…!?
でも条件的には
特に年齢制限などは記されてはなかったし
(世間体さえ気にしなければ)
大人でもイケるはず!
ということでできあがった
このキモいアンパンマンイラストを手にして、
提出すべく
本屋に赴き
勇気を出して、
本屋のお兄さんに
声をかけてみましたところ…
で一応
「あのイラスト大会のヤツでして…」
と説明をしたわけですが、
いい年した大人に
いきなり変なイラストを
押しつけられて
予期せぬ案件に
お兄さん
明らかに戸惑っている!!
ごめんお兄さん!
でも!
お兄さんの優しさとご厚意により
なんとか
受け取っていただけたのでした!!
ありがとうお兄さん!
ということで
とりあえずはたぶんエントリーは
できたかと思うのですが、
はたしてこのあと
(あるのかわからないけど)厳選なる審査をくぐりぬけ
子どもたちとのフィールドの中に
ちゃんと掲示されるのかしら…
と
ドキドキしながら
待っておりましたら
…
しばらくした
その時!
先ほどのお兄さんが
何かを貼ってくれている!?
もしや!!?
というわけで
あらためてそんな本屋にて
!!
やった!
ちゃんと掲載された!
大人だけで
ちゃんと掲載してもらえた!
ありがとう本屋さん!
と
大人なのに
ちゃんと掲示していただけたのでございました!!!
…でも
あらためて見てみた感じ
明らかに異質!
クオリティが別ベクトル!!
明らかに子どもの絵ではない!
でも
それはもうそれとして、
いずれにせよ
こんな異物をも受け入れてくれる
本屋さんの
多摩ならではの器量と優しさに
はなはだ感動してしまったのでございました。
ちなみにこちらのキモアンパンマン、
多摩に住む知人のKさんが
たまたま当本屋にて見つけてくれて
画像にも撮って送ってくれたのでした。
で
その際
Kさんはお子様と一緒にそれを目にしたようなのですが、
お子様に
「この『ヨシダ』ってなんで39歳なのに描いてるの?」
と聞かれた
とのことでした。
お子様にそんな
いかんともしがたい疑問を抱かせてしまい
その節は申し訳ございませんでした。
そして実はこの大会、
なんと掲載されると
プレセントまで頂けることになっておりまして、
お兄さんが
大人の僕にまでちゃんと
くださったプレゼントが
こちら!!
色鉛筆!!
なんともかわいらしい
色鉛筆(中国産)を
いただけたのでございました!
やった!
また次のイラスト大会でも描くよ!
いたれり尽くせりで
本当にどうもありがとうございました。
というわけで
そんな
アンパンイラストラプソディ
だったのでございました。
ではまた
おやすみなさい…。
はい。
以上
いかがでしたでしょうか
今週の
「アンパンはこしあんの方が好き」。
みなさんもこれを機に
当本屋に
足繁く通っていただけたらと思いまして
お忙しいところすみませんが
どうぞよろしくお願い致します。
ではまた失礼いたします。
近所の方に気づかれてツイーティングもされていました。