先日、新卒の就職活動をしている時にテレビ朝日のアナウンサーに応募したことを思い出して、身の程知らずさに今さら驚きました。
新日本プロレス中継番組『ワールドプロレスリング』の実況になりたくて応募しましたが、当然書類選考落ちでした。
おおた かおる
募集にあたり、デイリーポータルZライターになにか心当たりがないか聞いてみたところライターのおおたさんから、いい塩梅のエピソードが届きました。
ちなみにこの件はご本人も最近まですっかり忘れていたそうです。
折り合いがついた黒歴史は完全に記憶から消されることも多いような気がします。続いてご紹介するわたくしのパターンも、最近まで完全に忘れていた記憶です。
中学生のころNHK BSの「衛星アニメ劇場」で「キャプテン翼」の再放送を観て大好きになり、友人とパロディマンガの同人誌を作って即売会で売るも1冊も売れなかった、ということを最近になって思い出しました。
中学生にして同人誌を作ったというのは黒歴史というよりもむしろ誇るべきことですが、1冊も売れなかったという部分において漆黒です。
古賀及子
ちなみにこのプロジェクトは一緒に作っていた友人が急激にBLに傾倒していったことによる方向性の違いで解散しました。もーちゃん、今どうしてるだろう。
中学生の頃、塾の平日コースに通っていた僕は、名前も知らない日曜コースの女の子と、机の落書きを通したやりとりをしていたのですが、名前を教えて、と言われた瞬間に急激に怖気付いて全ての落書きを消してやりとりを無かったことにしました。
自分の内面を象徴するようで、つい最近まで折り合いがつかずにいたのですが、40歳の声が聞こえてきてやっと折り合いがついてきました。
加藤まさゆき
前半まで黒歴史とはいいがたい良い思い出風なのに中盤で一気に暗転するところが味わい深い。ああ、こういう記憶のつみかさねでできているのがわれわれ大人なのだなあというしみじみした気持ちになりました。
そういったわけでございまして、みなさまの大人になって折り合いのついた黒歴史もぜひ教えてください。
お待ちしております!