店は新しくなってもチャンポンは健在でした
林さんが訪れた2005年から一番変わった点としては、その店の場所である。
高岡駅周辺の再開発によるところと思われるが、「curunTAKAOKA」という新しい駅ビル内へと、今庄は移転したようだ。
立ち食いソバ屋から高級風にビッグチェンジ!
店は場所が変わって新しくなっても、チャンポンは変わらず存在していた。しかも一押し商品の扱いになっている。
一応説明しておくと、ここでいう「チャンポン」とは、かけのうどんとそばを同じ丼に入れたものだ。
長崎から富山に引っ越してきた友人が憤っていたが、郷に入れば何とやら。そば屋だけに腹に収めていただこう。
高岡でチャンポンといえば、これらしいです。
ここで注目すべきは、その値段である。チャンポン280円。林さんの記事では470円だったのが、まさかの280円だ。
この値段の変化の謎は後ほど発表します!(分かってもとりあえず黙っていてください)
立ち食いから着席スタイルへ
昼飯時ということもあって、店内には食券へと並ぶ行列ができていた。店の奥に食券の自販機があるという導線が珍しい。
前の店舗では立ち食いスタイルだったようだが、今はゆったりとしたスペースに、ちゃんと椅子のあるそば屋になっていて、家族連れも多く訪れていた。
大行列!
行列に並びながら、一体どんなものが注文されるのか注意深く探っていたのだが、うどん7割、そば3割という感じのようだ。チャンポン0割。
しかし私はもちろんチャンポンである。食券の自販機には、この店独特のチャンポンの説明が書かれていた。そりゃそうか。
長崎名物のチャンポンだと思って注文する人もいるんだろうな。
牛乳が80円と安かったので、ついでに注文。
これが2014年の高岡チャンポンだ!
しばらくして出てきたチャンポンは、事前情報の通り、そばとうどんのミックスだった。
わかっていても戸惑うビジュアルである。なんだか騙されている感がすごい。
瓶の牛乳がうれしいな。
ここで470円から280円へと値下げされた理由を発表しよう。
昔はうどんとそばが一玉ずつだったのだが、今はハーフ&ハーフになっているのだ!半玉&半玉!
これぞ時代に合わせたダウンサイジング。
こちらが林さんが食べた2005年版。
そしてこれが2014年版。ちょうどいい!
さてその味だが、スープは甘めの優しい味で、うどんはフワフワした柔らか系、そばも駅そばらしい柔らか系。二つ合わせて癒し系と言っても差し支えないだろう。
店構えやチャンポンの量こそ変わったものの、その味はたぶん変わっていないようだ。
同時に食べると、うどんとそばを同時に食べているような感じとなる。そのままだ。
もし旧店舗のチャンポンを再現したいのであれば、510円の大盛りを注文するといいだろう。たぶんあの頃と同じボリュームが楽しめると思う。
忍者ハットリくんの電車もあるよ
富山県高岡市と言えば藤子不二雄のふたりが出会った場所である、というのは林さんの記事でも語られていたが、藤子不二雄A先生の生家がある氷見市へとつながる氷見線は、あいかわらず忍者ハットリくんのラッピングがされていた。
そういえば藤子不二雄という存在も、ある意味でA先生とF先生のチャンポンといえるかもしれない。