2014年6月14日

香港の罰金が高い

シンガポールはポイ捨てなどの「やってはだめなこと」の罰則が厳しくて罰金も厳しいというイメージがある。とても清潔感があるというイメージもある。

香港はとても綺麗だった。通りや地下通路はごちゃごちゃしてるけどそれでいて清潔で、ついてでに禁止マークも厳しかった。やってはだめなことの下に、ものすごい罰金額が書かれていた。無断駐車5万円くらいしか直に見たことがない僕にはショックだった。

ちなみに榎並さんは罰金の相場感を知りたいという記事で20万円の罰金を発見している。僕も改めて香港の罰金の相場感を知るべく、香港の街を巡った。

ライスマウンテン（ライスマウンテン）

変なモノ好きで、比較文化にこだわる2人組（1号＆2号）旅行ライターユニット。中国の面白可笑しいものばかりを集めて本にした「中国の変-現代中国路上考現学」（バジリコ刊）が発売中。

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入獄期間で差をつけよ！

「壁に貼り付け禁止 5000元罰金＆入獄3か月」

なんと高いことか！

広告や貸家情報はもちろん、「犬を探しています」とかのを貼り付けても、罰金5000元、日本円にして6万6000円、かつ入獄3か月だ。

香港は外国人が多いから、英語も書いて、外国人にも隙を与えない。簡体字でコミュニケーションをとる中国人も遊びに来てるけど、だいたい繁体字は読める。通貨単位の表記が「香港ドル（香港幣）」ではなく、「元」と書いてあるところも、中国人へ分かりやすく伝えようとしてるのだろうか。

日本人には繁体字はなんとなく読めるけど、なんとなく警告に向いてそうな字のようなビシッとした雰囲気ありません？

香港の地下鉄。香港内を移動するにはかなり便利。

駅で、さりげなく、そしてびっしりと禁止マーク。

いずれも罰金5000香港ドル＝66000円だが、入獄期間が違うのがポイント。

駅といえばこちらも。線路に下りても罰金5000香港ドル（66000円）。

貼り紙禁止は
罰金5000香港ドル＆入獄3か月

屋台出店は
罰金5000香港ドル＆入獄6か月

喫煙と線路内侵入は
罰金5000香港ドル

だ。罰金金額は同じでも、入獄期間の長さで罰の重さに差をつけている。

金額でも差があった

ここまで集めたものは罰金5000香港ドルのものばかり。

これだけ罰金が高ければ、やってないけないことをやらないように意識するだろうと設定してるのだが、日本円にして66000円にしないと心を動かせないとはなかなか香港に居たり、来たりする人は金持ちだ。

でも罰金は66000円と決まったわけではない。もっと安いものもある。

電車内で緊急時のスイッチを押したり、喫煙したら5000香港ドル（約66000円）の罰金。でも車内飲食は2000香港ドル（約26400円）と刑はちょっと軽め。

香港といえば2階建てバス。そんなバス内でのごみのポイ捨ては1500香港ドル（約19800円）の罰金。

公共の場所でやっちゃいけないことをやらなければよさそうだ。

貼ったら罰金のところ以外には結構貼り紙はされているし、

出店禁止のマークもあるけど、屋台街は健在だ。

お隣はゆるい

香港と中国の深センは陸続きで、深センから通勤する会社員もいる。そんな深センは、香港よりもずっとユルかった。やってはいけないとは書いてるが、罰金や入獄期間はほとんど記されたなかった。

アジア禁止マークをコレクションをしたときも、罰金がない禁止マークがほとんど。つまり香港は公共の場所ではすごーく厳しいらしい。

深セン。香港を抜けると雰囲気はがらっと変わる。

そんな深セン地下鉄は罰則事項はあるけれど罰金も入獄もない。

罰金は50～500元（820～8200円）と幅。深センは中国では物価は高いが、香港に比べて罰金は安い。

エレベーター内での喫煙の罰金は500元（8200円）。酷い場合は5日以下の拘留。拘留まで書くのはレア。「以下」ってのもやさしい。

ユルく生きよう

信号は青で渡らなければならないけれど、本音でいえば、住宅地の車の走らないところで赤信号で待たなくても仕方がないというのはある。

個人情報を保護しなければいけないルールがあるけれど、表札からは家主の名前がはっきりわかるし、町内会の地図からは誰がどこに住んでいるのか、おまけに電話番号までわかる地図もある。外国人からみれば個人情報がダダ漏れだ。

つまりどこの国でも、ルールが基本あって、ガッチガチに例外なく守るべきじゃなくて、本気で守るところとユルく守るところがあるということを言いたい。


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