電車や駅で禁止マーク
禁止マークコレクターになるなら、まずは地下鉄やモノレールなどの駅に入り、電車に乗るのがベターだ。案外長距離列車のターミナルや列車内では見ることは少なく、禁止マークは都市住民のたしなみといえよう。
で、これが禁止されているということは、誰かがやりがちだということで、その国その都市の現状が垣間見れて興味深い。
中国北京。ナイフや銃やスプレー缶はもとよりドラム缶も禁止だ。
駅構内では階段での座り込みや、屋台出店の禁止が明記されている
東京の電車がそのまま走るインドネシアの車両内では…
座り込みや、スプレーでのペインティングや、売り子による販売や、演奏などが禁止されている
電車の乗り方も上に乗るなとか、外に飛び出すなとか、運転席に入るなとか。 罰金1500万ルピア。約14万円なり。
マレーシア。定番のもののほかに投石禁止やフェンスのカット禁止など。
同じイスラム国のインドネシアでは見なかったがイチャつくのも禁止らしい。ついでに飲食禁止、チューインガムも禁止らしい。
タイの高架鉄道では、定番のタバコ、飲食、ゴミのポイ捨てが禁止だが、
加えてドリアンなどの臭いが強烈な果物が禁止というのもタイらしい
アクロバティックエスカレーター
日本でも外国でも禁止マークを撮りためてみると、よく見かけたのがエスカレーターだった。エスカレーターなんて、ただステップに乗って降りるだけのものだが、禁止事項は多く、用途をいろいろ考える人がいるんだなあというか、使い方次第で危険と隣り合わせなんだなあと思った。
片側だけに寄って立つのもエスカレーターの健康上よろしくないとは聞いたことがあった。そういうNGマークも見つけることができた!
マレーシアのクアラルンプールで。右から2番目、これ、片方によるなってことじゃないか?
ジャカルタで。上のではサンダルは注意だったけど、こちらはガス缶とともに禁止。
大きいものを載せるのは禁止というのは、中国あるある。
ベルトに乗ったりまたがってもいけないが、これは見たことがない。
ベルトに座るのは禁止だが、座り続けるのはかなりの高等テクニック
中国で見つけたエレベーターの禁止事項。
ジャンプ禁止や器物破壊禁止やこじ開け禁止は守られているけど、禁煙は守られてないところがまだまだ多いと思う。
中国はいろいろある
バンコクやジャカルタやクアラルンプールではときどき禁止マークを見ることはあり、コレクションがたまっているけれど、ベトナムに行ったのにまるで写真がなかった。ベトナムはモラル的な面で禁止が目に入りにくい土地なのだろうか。
一方で中国は、アナウンスでもポスターでも禁止事項だらけ。だからモラルは急によくなっているけど、大変だろうなーとも思う。
中国でみかけた、その他禁止事項マークを紹介したい。
柵をの乗り越え禁止。
可動式の柵だと並んでる誰かが心が折れて柵を動かしはじめ、人の流れがぐちゃぐちゃになりがち
爆竹厳禁ってのも近年かららしい
トイレにて。喫煙禁止とゴミを便器に入れないと書かれていたが、怪しい薬やらニセ札が欲しい人への電話番号が上書きされてた。ひえぇ
田舎に住もう
基本的にやっちゃいけないことは、どの国でも同じ。でも、写真をまとめていればマレーシアのいちゃつき禁止、タイのドリアン禁止、中国の爆竹禁止、インドネシアの屋根乗り禁止など、ちょっとした差があったことがわかった。
禁止事項が守れないなんて、と見てて思うかもしれないけれど、日本のだって、駆け込み乗車は禁止されていたって、駆け込み乗車をする人はしばしば見るわけで。
都会でよく見るけれど、地方とか田舎に行くと見なくなるのはどの国でも同じ。都会に住むならルールを守って秩序ある空間を作らなければならないのか。インドの女性専用空間に間違えて入った時には何度も冷たくその場の人に注意されたこともあった。
日本でも田舎に行くと、列車に乗ろうとすれば10秒くらいなら発車を待ってくれる。外国もゆるいのではないだろうか。
遠く離れた外国の、それも田舎に住んでいる日本人が脚光を浴びているけど、禁止マークがなくて案外住みやすいのかもしれない。