年越しもクリスマスも、おでん?
古賀:こんにちは。古賀だす! 今日はここまで「鍋ダス」に寄せられた投稿を「コロカル」のドリタさんと振り返っていこうと思うだす。 ドリタさん、よろしくおねがいします!
ドリタ:コロカルのドリタだす!よろしくお願いしますだす~
左からドリタ、古賀(ドリタさんのニットが鍋柄なのに注目だす)
古賀:12/18にはじまった「鍋ダス」だすが、盛り上がってるだすね! すでにたくさんの鍋料理が寄せられて地図もちゃくちゃくと染まってきてるだす。
ドリタさん的にここまでで気になっているのはどのあたりだしょうか(この語尾、そろそろ限界ですかね)。
ドリタ:そうだすね~。みなさんが語尾に「だす」を付けて投稿してくれてる事がなによりもうれしかっただす(ですので、この対談も語尾、続けましょう!)。たくさん投稿してくださってる方もいらして感謝の限りだす~。
古賀:鍋好きの方が奮ってくださっているのはまぶしい限りだすね!(語尾、了解です!だす!)
コンビニのホルモン鍋など日常の鍋を多数投稿いただいた。ありがとうございます!(miyatatuさんからのご投稿)
ドリタ:あとクリスマスのおでんはよかっただすね!大晦日の鴨鍋もうらやましかっただす~。
「クリスマスなのでおでんです」と。上にはサンタさんが!(みしお子さんからの投稿)
「大晦日は鴨鍋なんです。年越しそばは鴨南蛮なんです」それ、いい!(かすんさんからの投稿)
古賀:季節のイベントに鍋を持ってきている投稿、確かに気になっただす。元旦にすき焼きとか、おでんは年越しに食べている方もいて「へー」と思っただす。
ドリタさんの家はイベントごとに鍋って食べるだすか?
ドリタ:ドリタ家もイベントで鍋はないですね~。 だから元旦にすきやきというのは 「おお!」と思いました。 あったまるし、ステキだすね!
古賀:編集部石川の実家も大晦日にすき焼きだそうで、その奥さんのご実家では元旦にすき焼きを食べるって聞いて驚いただす。
年末年始にすき焼きを食べている方がたくさん!(クマ-さんからの投稿)
イノシシきのこ鍋&ジンギスカン鍋
ドリタ:古賀さんは、食べた事ない鍋はありましただすか? 私はイノシシきのこ鍋はなかっただす~。
古賀:イノシシきのこ鍋のご投稿には小学生のころ隣の家のおじさんに家族そろって山奥の小屋につれていってもらって食べたイノブタ鍋というのを思い出していましたが、いま調べたらイノブタってイノシシと豚の交配種だったのだすな…。どんな味だったのか忘れたしもうただす。
ドリタ:小学生でイノブタ! さすが古賀家はすごいだすな~。 ぜひ味を思い出すか、もう一度食べたら味を教えてほしいだす。
古賀:田舎育ち(埼玉は日高市←秩父の手前で育っただす)なので山菜とか獣はよく食べた気がするだすよ…。
ドリタ:獣…。獣ではないかもしれませんが、ジンギスカンも届いていただすね。
古賀:ジンギスカンって鍋なのか! 投稿には「残ったタレに茹でうどんを入れて味付けして、ジンギスカン鍋で温めたり」ってありますね。おいしそうだす…。
ジンギスカンは、やり慣れてる家が本当に羨ましい(吉岡さんからの投稿)
きた! チーズにカレーの鍋
古賀:チーズフォンデュ鍋、カレー風味ポトフ鍋といったニューカマー路線は試したことがないので心ときめきました!
ドリタ:ああ!そうだすね! ニューカマーの存在が光ってました。 チーズフォンデュ鍋…食べたい!って思いました。 逆にカレー風味ポトフ鍋は味が想像つかなくて、 ちょっと笑ってしまいました(笑)想像力が貧困ですみません。
あと、地域的には 博多や、北海道、青森などいろいろなところから投稿が集まっただすね。 沖縄の方も投稿してくれて…ありがとうございます! ソウルフードとおっしゃっている方がいましたが、 鍋は日本人のソウルフードなんだと改めて思いましただす!
カレーでもポトフでも鍋なら日本のソウルフード(miketarost205さんからの投稿)
みんなもつ鍋を食べている
古賀:もつ鍋を食べている方が多かったのも印象的だす。
もつ鍋といえば博多だとばかり思っていたのだすが、こんなに普通に全国的に食べられているとは。文化圏外で育ったのであのニラもりもりのルックスにはのけぞるばかりだす。
モリゾーかというルックス「ニラとキャベツとスライスしたニンニクがもりもりの博多風モツ鍋。しょうゆ味」とのことだす(y__b_h_r_さんからの投稿)
気になったのは豆腐鍋とハンバーグ鍋
古賀:個人的に一番気になったのは温泉水の豆腐鍋!! あんなにおいしそうな豆腐がかつてあっただろうか。感激で語尾も飛ぶくらいです。
ドリタ:確かに温泉水の豆腐鍋はとろとろ感が 写真から伝わってきましただす(強引に語尾はつけ続けただす!)。
あと 「びっくりドンキー!のハンバーグ鍋。チゲ風。」って すごいだすな! あれは鍋なんだすな…
「トロトロトロで美味い」とのこと。 トロ、が多い!(じょっさん さんからの投稿)
びっくりドンキーからの刺客、ハンバーグ鍋(りぞっと さんからの投稿)
静岡育ちのマロニー愛
ドリタ:そういえば、古賀さんが好きな鍋の具材は何だすか? 私は断然マロニーだす! マロニーちゃんはかかせないだす。うちの鍋はマロニーが水分吸いすぎて、 よく出汁が足りなくなっているだす。
古賀:実はマロニーは知らずに育ちました。大人になってから知った食べ物だすよ。
ドリタ:え! イノブタは食べててもマロニー知らずとは! 古賀家の高級さ(またはワイルドさ)と、 ドリタ家のジャンクフード育ちがばれた瞬間な気がしましただす(笑)。
古賀:いえいえ! 関東ってマロニーが売られ始めたの遅いらしいんだすよう。ドリタさんが育った静岡は浜松にマロニー工場があるみたいだすね。
あ! よく見るとドリタさんが投稿した鱈と牡蠣と春菊の鍋にもマロニー入ってるだすね!
ドリタ家の鱈と牡蠣と春菊の鍋。右上にマロニーが!
静岡育ちのマロニー愛
古賀:鍋の好きな具、私はネギだす! 実はネギってそこそこ高いだすよね。高級感も手伝ってありがたがって食べているだすよ…。
ドリタ:ネギだすか!渋いだすな~! 確かに量からすると意外に高いだすよね。 しかし、絶対はずせないのわかるだす。おいしいだす!
おいしそうな酒粕鍋にもねぎの姿(のわきさんからの投稿)
鍋の写真はいろいろあって難しい
古賀:ここまで語ってきて言い出せないでいたのだすが、私まだ写真を投稿できずにいるんだす。
というのも、鍋の写真を撮るのを忘れて食べ始めちゃうと途中で撮るのがすごく難しいのだすよね。湯気もくもくだし、ごちゃごちゃになっちゃうしで。
ドリタ:鍋は煮ている時から もう「待ち時間」だすから、 出来上がった瞬間から食べたいだすよね~ だから写真撮る暇がないだす(笑)。
なので、古賀さんの投稿も心待ちにしてるだす。 どんな鍋がくるだすか(ハードル上げてしまっただすか…)。
古賀:ふふふ。実はそんなハードルの高さに負けない鍋を今日のお昼に食べたんです。写真も撮りました!
こちら、「名古屋風ボルシチ」だす。まさかのロシアと名古屋の融合!
名古屋ボルシチ…?
鍋の写真はいろいろあって難しい
古賀:ボルシチも煮込み料理ということでここはひとつ鍋として認めていただきたいだす。ちゃんと食べる前の写真も撮ったのでダメといわれてもこの原稿が載るころにはもう投稿しちゃってるはずだす!
ドリタ:ダメなんて言わないだす(笑) 「名古屋風ボルシチ」鍋…! 投稿楽しみにしてるだす!
古賀:コロカル編集部の鴨鍋もおいしそうだっただすね。
コロカル編集部が作った鴨鍋。しめはラーメンだったそうだすよ、奥さん!
美しい芋煮鍋、そして鍋の食べごろ予報へ!
ドリタ:コロカル編集部、まだ投稿していないのだすが、実はもうひとつ「芋煮鍋」という鍋を食べているだす。これだす!
コロカル編集部の芋煮鍋
古賀:おお~っ!
ではでは、美しい鍋写真(撮影はマガジンハウスのカメラマン、山口徹花さん!)をはさんだところで、対談は一旦終わりにするだすね。
ドリタ:みなさんの投稿のおかげでいろんな鍋トークできて、 たのしかっただす!
滑り込みでこちらの写真も! そうだ、しゃぶしゃぶだって鍋だ(ひむろさんからの投稿)
古賀:次のページでは気象予報士の増田雅昭さんに1月の鍋のたべどきはいつなのか、気象の観点からおうかがいするだす。
ドリタさん、引き続きお付き合いお願いしますだす。
ドリタ:かなり的中している増田さんの予報ですが、 今回も楽しみだすね。
ほんとうに、寒波がきた!
というわけで、一向は増田さんのもとへ。
ドリタさん、古賀に加えて当サイトウェブマスターで気象ファンの林が鍋度と気象の1月を聞いていくだす(語尾の「だす」はぼちぼち回数も減らしていくのでどうかご辛抱のうえお付き合いくだす)。
左から増田さん、ウェブマスター林。インタビューを前に国立科学博物館の「温帯低気圧ペーパーモデル」に夢中に
なんと増田さん、「鍋ダス」でツイート募集を
開始した際の記事で12/28ごろから寒波が来ると断言、これが大当たりであった。
寒波、きましたね!
増田「はい! 前回のインタビューを行った12/18時点で年末寒波を予想していたのは、ぼくだけです!!! あのときは誰も言ってなかった! 20日に記事が公開になってみんな『年末寒波、年末寒波』っていいはじめたといってもいいくらいです!」
うおお、そうだったのか。
実際急に寒くなって、鍋でしのいだという方も多かったのではないか。
ただ……投稿数としてはやはり募集開始である20日すぎの盛り上がりには年末寒波も勝てなかったのであった…。
投稿の増減と前回の予想は以下の通りである。
前回の「鍋度予報」と実際の投稿数の推移
とはいえ、概ねの波の上下が一致しているのがすごい。
年末年始のすき焼きはさすがに読みきれず
前ページでも語ったとおり、年末年始にすき焼きを食べる文化が思いのほか一般的で、おせちに負けずにすき焼きや豪華鍋の投稿があったのは増田さんとしても予想外だったところだすね。
増田「すきやきは読みきれなかったですよね…。実はぼくも実家に帰ったら正月がすき焼きで。『えーっ』って思ってたんです」
お節のイメージが強いものの、考えてみたらそういえば年末年始はすき焼き食べてるや、というお宅は意外に多いのかもしれない。
年末年始のすき焼き文化圏は広そうだ(msctakeさんからの投稿)
1/20ごろから鍋度はがたっと下がる?!
と、お聞きしたいメインは1月も半ばのこれからの鍋度なのだった。
いよいよ「鍋ダス」もラストスパート。ここからの天気と鍋度の上がり下がりがとにかく気になるところだすが、どうでしょう!
増田「結論からいくと、20日をすぎると鍋度はかなり落ちると思います」
えっ?!
焼きそばを食べてる場合じゃなかった1/9
増田「今(インタビュー時、1/10)ってめちゃめちゃ寒いですよね。これがピークかなと思っちゃうくらい、20日以降はしばらく強烈な寒波はなさそうなんですよね」
このインタビューを実施したのが1/10。前日の9日は雪が降るのではとも言われた(実際横浜で初雪を観測)寒さであり、完全なる鍋の食べどきだったのだ。
実は我が家、何たる不覚かそんな超鍋どきに焼きそばを食べていた…!
慌ててそのことをもらしつつ、「いや、それ以前にそもそも晩ご飯が焼きそばってもしかしてみんな的にナシでは?! 」とあわあわし、みなさんに「ぜんぜん変じゃないですよ!! 晩ご飯に焼きそば、食べますよ!」とフォローしていただくという申し訳なくも余計なひとときがあったことを付記しておくだす。
やきそば(イメージです、実際はせめて具がちゃんと入ったものでした!)
そろそろ鍋食べちゃわないと
うっかり鍋の食べ時を焼きそばでやりすごしてしまった古賀家だったが、では次の鍋どきはいつなのか。
増田「前回、1月も寒波が連続して来るのではとお話しましたが意外とお正月はそうでもなかったですよね。
どうも今年の寒波はあまり長続きしないんですよね。
なので、今年は20日ごろまでには鍋食べときましょう!」
なんと、寒気としてはもう鍋どきを「待つ」というよりもこれ以上「寒さがゆるむ前に食べちゃおう」ということのようだす。
1月の鍋度予想も完成! (黒ラインが鍋度、青ラインが気温の予想)2月以降も「あてずっぽうになっちゃいますが…うーん」と悩みながら書いてもらっただす
雪は15日?!
さて、上のグラフを見ると早くも1月中旬頃に雪のマークが付いているのにお気づきいただけるかと思う。
これ、いつですか?
増田「雪の可能性があるのは、15日!(関東)」
一同「ピンポイント!」
増田「よく寒すぎると雪は降らないっていいますよね。特に関東ではある程度あったかい空気も突っ込んできてくれて低気圧が生まれることで雪雲がばーっとかかるんです。
ただ、予報が難しく変わりやすいので、最新情報のチェックをお願いします!」
本稿掲載の翌日15日はいわゆる「南岸低気圧」の影響が大きくなって関東地方にも雪の可能性があるとのこと。
くわしくは昨日公開の「あと出し天気予報」もごらんいただくと2度おいしいだすよ。
低気圧と鍋
ちなみに低気圧というのはそもそも極地(南極、北極)の冷たい空気と赤道付近の暑い空気をバランスを取るためにかきまぜる役目をしているそう。
林「赤道と極地からの影響で低気圧が生まれて日本を通って、気温が下がって、そして各家庭で鍋料理が出されると」
増田「日本上空で暖気と寒気が混ざりあうように、文化の入り混じった多用な鍋も生まれるわけですね」
林「低気圧と鍋、つながっていますね!」
……。つながっているというよりは、無理につなげた感満載だすな!
低気圧の話をしつつ温帯低気圧ペーパーモデルも完成
「鍋底型の寒気」ってなんだ
そういえばすっかり忘れていたのだすが、鍋といえば「鍋底型の寒気」という言葉を聞いたことがあるだす。あれはどういうことなのでしょう。
増田「こういう形で寒気が来ることです」
あ、鍋
言葉の感じから、「底なしに寒い」みたいなことだと思ってたけど、本当に鍋の形なんだすな!
増田「通常の寒気はもっとこの鍋底の部分が狭いんですが、こういった鍋底型になっちゃうと幅が広いですから、簡単にすーっと抜けにくくなって寒さも長続きするんですよね。
天気予報でも『鍋底型の寒気ですから、鍋が恋しくなりますね~~』なんて古典的ないい方がつかわれたりもします。ぼくはいいませんけどね!(笑)」
なお残念ながら今年はなべ底型の寒気はみられず、今後もその可能性はあまりないそうだすよ。
普通寒気はこんな感じ。これでは鍋はできまいという狭さ
鍋の話も野球の話も天気で束ねる
1/20以降は長期滞在の寒気が来なさそうだというのは意外だすが、そういえば寒気がこないとどうなっちゃうんだろうか。
増田「寒気がぜんぜんこないと冬でも日中10度台の日が続くってこともありますよね。2007年かな? 東京の初雪が3/16になったことがありましたが、その年が大暖冬でしたね。この年は雪が降らないんじゃないかともいわれて」
林「増田さん、気象を野球の名試合みたいにいいますよね。ロッテの優勝が2005年だったから…みたいな感じで」
増田「2005年のロッテ優勝といえば、試合中霧が出たんですよね~! 霧で中止になったゲームがありました。微妙に前線が南下して…」
※10/22の日本シリーズ第一戦が7回裏で濃霧によりコールドゲームに
林「そこも天気!」
どんな話もすべて天気に巻き取ってしまう気象予報士魂を見て、一同すっかり鍋のことを忘れてしまいそうになったのだすた。
取り急ぎ20日までにもうひと鍋いこうだす!
鍋の食べどきインタビューは2回目であったが、増田さんと話していると天気の話が面白すぎてうっかり鍋の話がかすみがちなのである(同行のウェブマスター林も天気への好奇心が強すぎてそっち方向に話を広げがちというのも大きい!)。
今回も載せきらないほど楽しい天気話も聞けたのだすが、、鍋に関係ないから思い切ってカットしただす。 くわしくはまたどこかで…。
なにしろ、みなさまにおかれましては地域関係なくもうひと鍋いっていただいて「鍋ダス」にご投稿いただきたくお願いする一心であるだす!
鍋ダス ~鍋食べたツイート大募集だす!~