特集 2013年11月14日

来場者をハトにするイベント

ハトを増やしていました
ハトを増やしていました
今年の2月にハトのマスクを買った。
その興奮は「ハトになりました」で書いたが、そのあともハトマスクを購入して個人的にイベントなどを開催していた。
2月以降のハトマスク活動についてまとめた。
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと新宿区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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明らかになる趣味

ハトマスクを買って思ったのは、もっとハトを増やしたいということだ。例えば地下のミスターミニッツで待っているOLがみんなハトだったらおもしろい。なかで靴の修理をしている人もハトだといい。
おもしろいというか僕の隠れた嗜好が明らかになったような気もする。

3月、衝動に任せて8枚追加で買った。

おかげでたまたまストリートビューに写りこむこともできたし、イベントやヒカリエの編集部で会った人に次々ハトマスクをかぶせていた。
編集部に遊びに来るとハトに
編集部に遊びに来るとハトに
ワークショップ参加者もハトに
ワークショップ参加者もハトに
カルチャーカルチャー楽屋にて、左・八谷和彦さん、右・AR三兄弟川田さん
カルチャーカルチャー楽屋にて、左・八谷和彦さん、右・AR三兄弟川田さん
弊社社長
弊社社長
ヒカリエは編集部に見せかけた人類ハト化計画の基地となっていた。

アマゾンで買えるようになってた

ハトマスクはArchieMcpheeというショップで売っている(でも日本からは購入不可)。

と思ったらいつのまにかアメリカのアマゾン(Amazon.com)でも取り扱っていたのでここで買うのが手っ取り早い。日本のアマゾン(Amazon.co.jp)のアカウントは使えないので別途アカウントをとる必要はある。
!
余談だがハトマスクがアメリカのアマゾンで高評価なのがおかしい。レビューも

「私の人生は完璧だ」
「私は、次のハト・ショーまで待つことができません!」
「これまで買ったなかで最高のハトマスク」

とおかしなテンションで埋め尽くされている。

イベントの前に関税が立ちはだかる

さらに調子に乗って、参加者全員がハトになるというイベントを開催することにした。場所は昔からイベントをやっているロフトプラスワン。

来場者全員に配るのでハトマスクが110枚必要である。ハトマスクを卸売りのサイトで大量に購入したら安く買うことができた。そこにもろもろ手数料・送料・経費などを加え、ロフトプラスワンと話し合いの結果イベント入場料は3999円になった(4000円台は高いので1円引いた)。

イベントで配るものなので商用利用になってインボイスという書類を書いて関税も払った。約25,000円、荷物を運んできたヤマト運輸の人に払う。高いのかどうかよく分からない。TPPに加入するとこういう金額も変わってくるのかもしれない。

しかし僕の人生でTPPについて考える日が来るとは思わなかった。しかもハトで。
「輸入(納税)申告書控(内国消費税等課税標準数量等申告内容変更控兼用)」 漢文かと思うような名前の書類
「輸入(納税)申告書控(内国消費税等課税標準数量等申告内容変更控兼用)」 漢文かと思うような名前の書類
廊下に積み上がるハトマスク
廊下に積み上がるハトマスク
たくさん入っているのはこれはこれで気持ちわるい
たくさん入っているのはこれはこれで気持ちわるい
届いたハトマスクは5箱。
なかのハトマスクはビニールでくるまれているにもかかわらずすごいゴム臭だった。110枚のハトマスクのせいで家がしばらくゴム臭かった。
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8月31日ハトナイト

ハトイベントのチケットは3999円という値段にもかかわらず幸いにも完売。ただイベントではハトマスクを配る以外にあまり出しものがなかった(輸入のことで頭がいっぱいだった)ので公園で見かけた壇蜜っぽいハトの写真を見せたり、ハトマスクをかぶったときのコツを説明した。

以下はハトマスクをかぶるときのコツのスライドから一部抜粋。
ハトはあちこち向いている動物である
ハトはあちこち向いている動物である
左から当サイトのライター萩原さん、林、きだてさん、藤原くん。萩原さんがハトっぽい。
左から当サイトのライター萩原さん、林、きだてさん、藤原くん。萩原さんがハトっぽい。
座る場所によってうっかり前向きになってしまう
座る場所によってうっかり前向きになってしまう
こんなスライドで会場のボルテージ(ハトになりたいボルテージですよ)が高まったところでハトマスクを配布した。その結果、会場はこのようになった。
そう、この景色を夢見ていた
そう、この景色を夢見ていた
右奥のほうの拡大写真。一面ハト、ハトじゃない人がいない。
この状態だと人間であることのほうが恥ずかしい
この状態だと人間であることのほうが恥ずかしい
あっちこっち向いてる感じがとてもハトらしい
あっちこっち向いてる感じがとてもハトらしい
注目すべきは奥のほう。拡大写真がこちら。
左のホール係、右の厨房スタッフもハトである
左のホール係、右の厨房スタッフもハトである
ただホール係がハトマスクをかぶるとオーダーに全く気づかないという難点があった(おかげでドリンクのオーダーが伸びず!)。

ハトになったまま記念写真を撮り、ハトのまま外出した人をテレビ電話で追いかけたりしてイベントは大盛況のうちに終了した。
自分自身がその一部でありながら、全員ハトという状況を楽しむパラドックス
自分自身がその一部でありながら、全員ハトという状況を楽しむパラドックス
2013年の夏はこうして終わった
2013年の夏はこうして終わった
しかしこのイベントはこれで終りではないのだ。

この日、ハトマスクを手にした人が110人誕生したわけで、この人たちがきっとハトマスクを活用していろんなことをするだろう。終りじゃなくて始まりなのだ(ジャーン!)。

8月31日に開催した時点で次のイベントも決まっていた。10月25日、互いにハトになった成果を報告しあうハト飲み会である。
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10月25日ハト飲み会

前回のイベントから約2ヶ月後、2回目のイベントを開催した。今回はやや小さめのネイキッドロフトという店。

8月のイベントに参加したハトマスクを持った人が集まった(でも新規参加もあり)。
いきなりこの状態である
いきなりこの状態である
いや、ちょっとオーバーに書いた。ハトマスクは暑いのでそんなに長くかぶっていられない。オープン直後、みんなに持参してきたハトマスクをかぶってもらって撮った写真である。

前回参加してない人には追加でハトマスクを原価で配布した。ハト 2期メンバーはだいたい20人ぐらいである。
2回目ともなるとかぶりかたに個性が出る
2回目ともなるとかぶりかたに個性が出る
フードかぶったハトがかっこいい
フードかぶったハトがかっこいい
女性4人のグループ。誰が見ても女子会である。
女性4人のグループ。誰が見ても女子会である。
女王ハトと呼ばれていた美ハト
女王ハトと呼ばれていた美ハト
そして2回目のイベントのメインはこの2ヶ月間の活動報告である。事前に送ってもらった写真をスライドで見るのだ。

課題を自主的にこなして発表する、なんてモチベーションの高い集団だろう。それが生産性ゼロなのがまた清々しい。

ハト活動報告

ここからイベントで紹介したハトとしての活動写真の一部である。
まずインパクトのあったこれ。
エヴァンゲリオンの1シーンかと思った(ねずみこさんの写真)
エヴァンゲリオンの1シーンかと思った(ねずみこさんの写真)
ハトタイツという新たなフェティッシュが誕生した瞬間に立ち会ったのかもしれない。やっぱりいい景色はハトが映える。次の写真もいい景色である。
上を見ているように見える(鳩グッピーさんの写真)
上を見ているように見える(鳩グッピーさんの写真)
空を見上げるハトはなにを思うのか。いくらでも想像できそうな1枚。スピッツのジャケットでもおかしくない。そういえばスピッツには「空も飛べるはず」という曲があった。
ハトだから飛べるけど。

そして次はサラリーマンハト。
ハトマスクの下をクリップで留めてスーツに似合うようにしている(モリブデンさんの写真)
ハトマスクの下をクリップで留めてスーツに似合うようにしている(モリブデンさんの写真)
クリップでマスクの長さを調節したり書類にモザイクをかけているところが投稿者の律儀な性格を感じさせる。仕事ができるタイプのハトだ。
こういう目で寝るのか、寝付けずに考えごとをしているようにも見える(モリブデンさんの写真)
こういう目で寝るのか、寝付けずに考えごとをしているようにも見える(モリブデンさんの写真)
ハトが夜に思い出すこと、やっぱり豆だろうか。恋の悩みかもしれない。この1枚で1時間酒を飲みながら語れる写真である。
そしてまた特別なシチュエーションで活用している写真。
かなり天国な状況(くわまんさんの写真)
かなり天国な状況(くわまんさんの写真)
温泉でビール飲んで、おもしろ写真を撮る。想像しただけでうらやましい。
ただ、マスクは通気性ゼロなので相当暑いと思う。
宮崎あおいがハトマスクを脱いだところとしか思えない(ちさっぺさんの写真)
宮崎あおいがハトマスクを脱いだところとしか思えない(ちさっぺさんの写真)
かぶらずにあえて置くというウイット。楽屋の鏡の前ではないかと思うのだ(宮崎あおいだから)。
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ハト活動報告つづき

ネコの警戒した表情!(サワモトさんの写真)
ネコの警戒した表情!(サワモトさんの写真)
このマスクをちょっと動かしただけで跳ねて逃げていくのが想像できる。
この歌しかうたう曲(うたえる曲)はないだろうという曲(ちゃまんさんの写真)
この歌しかうたう曲(うたえる曲)はないだろうという曲(ちゃまんさんの写真)
うまい使い方である。確かにこの曲こそこのマスクだ。ハトマスクにこんな理にかなった使い方があるとは想像もしなかった。

同じ人の別の写真。
立派な家とハト(ちゃまんさんの写真)
立派な家とハト(ちゃまんさんの写真)
ハトを横にした犬の表情がたまらない。
「隣にいるの、誰?」
「隣にいるの、誰?」
別の写真でも犬がいい表情をしていた
別の写真でも犬がいい表情をしていた

いまもネットで続いている

このハトマスクを手にした人たちの活動はいまもネットで続いている。twitterで#pigeonmaskで検索するとわさわさ出てくる。
(ちゃまんさんの写真)
(ちゃまんさんの写真)
(日常に潜むハトさんの写真)
(「日常に潜むハト」さんの写真)
僕がハトマスクをかぶっておかしな写真を撮らなくてもハトマスクを持った130人の仲間たちが次々と写真を撮ってアップしてくれている。ハトコンテンツの互助会のようだ。
もしくはハトクラウド。
もちろん自分でも活動してます(鳥取砂丘にて)
もちろん自分でも活動してます(鳥取砂丘にて)

今後の予定

やっぱりバスツアーではないかと思うのだ。借りるのはハトバスだろう。ハトバスのなかにみっちりハトが乗っていたら文句なく正しい。

そのハトバスを見たらハトが乗ってないハトバスを間違いだと思うようになるだろう。
乗りたいっす
乗りたいっす
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