1ドットの道とは何か
何を言っているんだと思われるかもしれないが、狭い道ってなかなかいいもんなんです。冒頭の写真のように。
でも、狭い道だけを地図で探そうとしてもなかなか骨が折れる。地図を目で見て…、
「ここが狭い!」と1つずつ判断しなきゃいけない。
しかしそんな状況を解決してくれるのが、スマートフォン版のグーグルマップだ。
建物の輪郭が表示されないレベルまでズームアウトすると、突然1ドット幅の道が現れるのだ。
これです!
拡大してみるとすごい狭い
めくるめく
1ドットの道たち
どうです。巡りたくなってきたでしょう。
次のページから、道がだんだん狭くなる順に紹介します。最後とか超狭いですから!
「!」を多用しているのは、うすうすこの企画が地味だと分かっているためです。
第5位 文京区千石 120cm
味わいのほそ道
どうです。いいものでしょう。
なお、ぼくが東京の巣鴨というところに住んでいるので、ここで紹介するのはその近所ばっかりです。ごめん。
でもこういう風景って普遍的だと思うので、ご自宅の近所だと思って眺めてください。
地図ではこんな感じ
地図ではこんな感じで素っ気なく書かれる線が、実際はこんなに味わいのある風景なのだ。
狭い道にはネコがいる。1ドットネコ。
巻き尺で計ったところ、道幅は一番狭いところで120cmだった。
巻き尺を持参
120cmというと、だいたいエスカレーターの幅と同じくらいだ。二人がぎりぎり並べる、あるいはすれ違える幅。
玄関の花。「順番に咲いてきれいだよ」とのこと。
第4位 文京区本駒込 95cm
狭っ!
こちらは狭い道としての情緒はあんまりない。単純に狭い。
ここは病院と墓地に挟まれた隙間の道だ。そこがこんなふうに紙一重になってる。と書くと何かを隠喩しているみたいだが、そんなことはない。
入り口はこんなだ。入れるかな?と思うが、入れる。
犬の散歩お断りだそうだ
自転車1台がぎりぎり
猫1匹なら余裕がある
第3位 豊島区駒込 88cm
そそり立つほそ道
どういうことかと思うくらい狭い。
見ていると猫が「にゃあ」と言って寄ってきた。
すたすた
着地
引いてみると、ここに違和感
すごいでしょ?このちょっとした隙間みたいなのが冒頭の道なのだ。主題がこんななので猫を無理にでも引き合いにだしてます。
すばらしい狭さ
この付近は北区と豊島区の区境になっている。ということは昔に川か用水路があったかもしれない。そういう雰囲気だ。
第2位 北区西ヶ原 83cm
おばあちゃんとほそ道
もう、すれ違うのは無理だ。
日本の某航空会社のエコノミークラスの座席の前後間隔は86cmだそうだなので、それよりも狭い。83cm。
いや、逆に考えたらいいのかな。エコノミーだって道幅よりは広いんだよ、と。
こういう道をみると、
通らねばならぬ!と思う
おばあちゃんまたね、という気持ち。
第1位 新宿区高田馬場 78cm
人類の知る最も狭い道
ついに80cmを切ってきた。78cm。
高田馬場にこんな道があるって知ってる人はかなり少ないんじゃないかな?
入口の道
ここ、行き止まりだとずっと思ってたんだけど、実はこの奥を左に行けたのだった。
なんだこの隙間!
うひょー
78cmというと1歳半の赤ちゃんの平均身長くらいだそうだ。赤ちゃんが転ぶと通せんぼできる。
出口も狭い。
近くに住んでいる人たちが通り抜けに使っている道のようで、あまり部外者が立ち入る場所じゃない。だから知らなくて当然なんだけど。
この辺り、けっこうな駅前なんだけど周りを含めて初めて見る景色が多かった。狭い道を訪ねるといろんな発見があるんですね。と、いい話みたいにして終わろうと思います。
狭い道の味わい
こういう道には生活感がこぼれたような情緒があって好きだ。ただ、公道じゃないけど通ってもいいですよとなってる場合もあるので、もろもろ配慮も必要だ。
78cmがなんぼのもんじゃ、近所にいい狭い道あるよという方はぜひお知らせください。