特集 2012年7月14日

合理的なオシャレはボタンから始まる

オシャレの嵐が吹き荒れます!
オシャレの嵐が吹き荒れます!
本屋に行けば数えられないほどのファッション誌が並び、多くの人がファッションに興味があることが分かる。誰しもオシャレな服を着たいのだ。

しかしである。服を着るのには時間がかかる。中でもボタンの付いた服は特に時間がかかる。タイムイズマネーの現代ではボタンを止める時間も無駄にはできない。そこで、合理的なファッショナブルの服を作ろうと思う。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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> 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮

シャツはオシャレだけれど…

世の中に存在する多くの服にボタンが付いている。僕は以前からこのボタンを止めるという作業がどうも無駄だと思っていた。だって時間がかかるのだ。特にシャツなどはボタンが5、6個もあって、着る時は毎回それを止めなければならない。
全部止めるのに時間がかかる
全部止めるのに時間がかかる
掛け違えることも
掛け違えることも
では、そんなボタンが多いシャツを着なければいいような気がするけれど、オシャレに於いてシャツはマストアイテム。ファッション誌を見てみるとシャツの特集は当たり前のように組まれている。どんなにボタンを止めたくなくても、オシャレのためにはシャツは着なければならないのだ。
シャツはオシャレのマストアイテム
シャツはオシャレのマストアイテム
時代はタイムイズマネーだ。5、6個もあるボタンを止めるその時間を短くすることで、何か大きなチャンスにめぐり合えるかもしれない。そこで、僕は新たなオシャレなシャツのスタンダードを提案したいと思う。
そこでこれです!
そこでこれです!

大きいボタンの服

ボタンを大きくすればいいのだ。5つのボタンを止めるより、2つのボタンを止める方が断然時間は短縮される。それでは隙間ができてしまいそうだけれど、ボタンを大きくすることでその問題も解決してしまう。
しかもカッコいい!
しかもカッコいい!
シャツのボタンは気が付いたら取れていた、なんてこともあるけれど、ボタンを大きくすればこの問題も解決する。取れていたら気付くのだ。これだけ大きければ取れた瞬間に分かる。分からない方が難しいほどだ。
ファッショナブル以外の言葉が浮かばない
ファッショナブル以外の言葉が浮かばない

必見! このシャツの作り方!

この服の制作はボタンを作るところから始まる。最初は手芸屋さんに大きいボタンを買いに行ったのだけれど、僕が満足できる大きさのボタンは置いていなかった。大きいボタンにあまり需要は無いのかもしれない。確かにファッション誌をよく見ても大きなボタンのシャツは紹介されていない。
これではまだ小さい
これではまだ小さい
そこで手芸屋さんをあきらめ100均を訪れ「メラニン皿」を購入した。これでボタンを作るのだ。穴をあければボタンになるはず。新たなオシャレとは自分で作っていかなければならないのだ。
ボタンではなく、お皿を購入!
ボタンではなく、お皿を購入!
その皿に穴をあければ(半田ごてで穴をあける)
その皿に穴をあければ(半田ごてで穴をあける)
ボタンの完成!
ボタンの完成!
ボタンをつけるシャツの部分は自分で一から作るのではなく、既製品を購入し、それに手を加える。オシャレの基本「リメイク」というやつだ。シャツのボタンをすべて外し、ボタン穴を拡張するだけ。手の込んだビーフシチューを作るよりもずっと簡単な作業だ。
既存のボタン穴を切ってつなげ
既存のボタン穴を切ってつなげ
切り口をまつり縫いにしてボタン穴を拡張!
切り口をまつり縫いにしてボタン穴を拡張!
最後はボタンをシャツに縫いつければ完成。ボタンが大きいので強度を考え、タコ糸を使い縫い付けた。その瞬間、オシャレの風が吹きつけるのを感じた。オシャレが青空へと舞い上がって行くのだ。
完成!
完成!
いったん広告です

手間がかからない

完成した大きなボタンの服。完全に着こなしているのがご覧の通り分かると思う。そして、先に書いたようにオシャレなのに着るのは短時間。このシャツが素晴らしすぎて、今までのシャツが過去のものに思える。ファッション誌に紹介されるべきはこのシャツなのだ。
ボタンを止めるのが
ボタンを止めるのが
とにかく早い!
とにかく早い!
原宿に馴染むファッショナブル!
原宿に馴染むファッショナブル!
このように合理的でファッショナブルなシャツが完成したが、さらに合理的にならないかと考えた。現状に満足せず、上を目指すというのが僕のよいところなのだ。そこで、ボタンにさらに手を加え合理的にした。もちろんオシャレにだ。
オシャレ~!
オシャレ~!

ボタン1つから始めるオシャレストーリー

どうだろう。さらにシャツを着る時間を短くすることに成功した。そして、さらなるオシャレにも成功している。周りが言ってくれなかったので自分で言うのだけれど、いい意味での「個性的」という言葉が僕の周りをフワフワと飛び回っているのを感じる。
オシャレ!
オシャレ!
もし付き合って間もない恋人がこれを着てきたら「斬新だね~、似合ってるよ」と言うと思う。オシャレと感じない場合は5分ほど写真を見続けて欲しい。「あ、うん、アリ、全然アリだわ」となるはずだ。オシャレには「なれ」も重要だ。
オシャレショップで買ったみたいなオーラがある!
オシャレショップで買ったみたいなオーラがある!

ボタンとはまな板だ

このボタンの制作も先のお皿ボタンとほぼ変わりない。まずは100均に行き、丸いまな板を買うことから始まる。その後、穴をあけボタンにするのだけれど、穴を開けるのもお皿より短時間で行えた。まな板はボタンになるための素材なのではないだろうか。
まな板=ボタン
まな板=ボタン
その後はシャツを買って来て、ボタンを外してという、先と同じことをするのだけれど、カッコいい! と思い買って来たシャツがどうやらパジャマのようだった。カッコいいのにパジャマ。僕のファッションの感覚がおかしいのだろうか。そんなはず無いと思うのだけれど。
ズボンが付いていたからパジャマだと分かった
ズボンが付いていたからパジャマだと分かった
でも、それは僕の感覚が時代を先取りしていると思うことにしよう。みんなが昼の服を着ている頃、僕は夜の服を着ているのだ。間違いなく先取りしている。オシャレの基本は先取り。だから、パジャマでも問題ないはずだ。というか、むしろパジャマだ。
ボタン穴を作って、ボタンをつけて
ボタン穴を作って、ボタンをつけて
完成!
完成!
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この夏、理想のシャツができました

説明するまでもなくシャツを着る時間はさらに短縮された。しかもオシャレだ。このシャツが実はパジャマだと誰が思うだろう。パジャマなのでは? と疑う前にその丸いのは何? という疑問が生まれパジャマという疑問に辿り着かない。リメイクの成功なのではないだろうか。
まばたきしている間に、
まばたきしている間に、
止め終わる!
止め終わる!
ボタンを止めるのに1秒もかからない。針に糸があまりに通らなくて不貞腐れたという、不器用が売りの僕ですら1秒なのだ。今までのシャツでは10秒かかっていたので、かかる時間は10分の1。時間を適当に増やせば10時間かかっていたところが1時間で終わるのだ。画期的ではないか。
この夏の流行、生まれました
この夏の流行、生まれました

ストールでさらにオシャレ

こんな服オシャレじゃないよ、というズレた感性の人もいるかもしれない。そんな時はストールである。僕はこれを魔法の布と呼んでいる。正直な話、スカーフとストールの違いが分からないので、その辺の布を全部ストールと呼んでいる。ただ、これをまけば何でもオシャレになるのは間違いない。
これが、
これが、
これに!(なんかアリじゃない)
これに!(なんかアリじゃない)
ストールを巻くことでより「そういう人なんだ」という説得力が生まれている。大きなボタン、そしてストールという組み合わせが、プリンに醤油でウニの味のような説明できないオシャレを演出している。
モデルの休日みたいな一場面
モデルの休日みたいな一場面

日常が輝き始める

この服を着るとむしろオシャレなところに行きたくなる。そして、馴染む。今までこんなシャツはこの世に存在しなかったわけだけれど、そこに不自然さはなく、さもこの服が昔から日本では流行っていたかのように感じられる。
オシャレなお店に率先して行きたくなる!
オシャレなお店に率先して行きたくなる!
自宅で飲む水道水より水が美味しく感じられた。このシャツのおかげだ。オシャレとはそういうことなのだろう。いつもの変わらぬはずの日常が輝きだすのだ。それはこの服がそれ程に素晴らしい服であることを裏付けていると思う。この服の時代が来るのではないだろうか。
オシャレな美味しい
オシャレな美味しい

ボタンで始まるオシャレストーリー

以前からボタンを止めるのが面倒くさいと思っていたのでボタンを大きくした。すると困る部分が見つからなかった。今ではなんでボタンを大きくしないのだろう、と疑問に思うほどだ。オシャレで合理的。文句のつけどころがない。ぜひどこか有名な高校の制服に採用して欲しい。
ジッパーの方がラクじゃない、と後で知り合いに教えられた。確かに一理あるが聞かなかったことにした
ジッパーの方がラクじゃない、と後で知り合いに教えられた。確かに一理あるが聞かなかったことにした
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