特集 2012年7月6日

街中はダジャレであふれている

街中はダジャレ天国です!
街中はダジャレ天国です!
ダジャレというものがある。オヤジギャグなどとも言われ、世間的には冷遇されているギャグだ。これを口にしても歓迎されることは決してなく、不幸な空気が漂うだけ。

しかし、街を歩いてみれば、意外にもダジャレを目にする機会は少なくない。店名に、広告に、とオヤジギャグと冷遇されているにも関わらずあふれているのだ。それらを紹介したいと思う。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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> 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮

布団が吹っ飛んだ

ダジャレとは「布団が吹っ飛んだ」などのように、似た音を持つ言葉を組み合わせた言葉遊びのひとつだ。そう書くと高度なものに感じるけれど、世間の評価は怖ろしく低い。寒いギャグの代表的なものとして挙げられるほどだ。
ゾウだから
ゾウだから
しかしである。先述の通り、街を歩けば様々なダジャレと出会うことができる。ここにもダジャレ! こっちにもダジャレ! と街にはダジャレがあふれているのだ。世間での評価とは裏腹に実はみなダジャレが好きなのではないかと思ってしまう。
革らぬ想い
革らぬ想い

店名ダジャレ

自分がお店を開くとすれば、店名を考える必要がある。「このあと○○に食事に行こうよ」のように、店名を口にされる機会も少なくないだろう。だからこそ重要だと思うけれど、そこにもダジャレは鎮座している。
たまりバー
たまりバー
人が集まる「たまり場」と、酒場のことである「バー」を組み合わせた店名「たまりBar」。おそらく洋風居酒屋を無理やり英語にするとバーなのだろう。バーというシャレた敷居の高さをダジャレにすることで下げ、洋風居酒屋というよく分からないカテゴリーをダジャレによりフォローした素晴らしい店名だと思う。
櫻バー
櫻バー
確認していないが、おそらく店主が「櫻庭」さんなのだろう。そこからのダジャレ「櫻バー」である。字面を考えれば「桜バー」の方がオシャレだと思うから、きっと店主が櫻庭さんなのだ。「味の居酒屋」というBarとは少し遠く感じる雰囲気を「櫻バー」とすることで、味の居酒屋とバーをイコールで結ぶ説得力を生み出している。
住まいる不動産
住まいる不動産
笑顔の英語「スマイル」を不動産屋であることから「ス」の部分を「住」にしたダジャレ。どんなムリなお願いでも笑顔でお答えします! という意気込みと、このお店が不動産屋であることを店名から主張している。また「住まい要る?」という意味もあるのだろう。3つの意味を兼ね備えたダジャレならではの素晴らしい店名だ。
この店名もダジャレ
この店名もダジャレ

電車内ダジャレ

電車に乗ると多くの広告を目にすることになる。天井に吊られた広告や、ドアに貼られた広告など、嫌でも広告は目に入り、宣伝活動の場として電車はとても有効的なのではないだろうか。目的地までやることがない時など、ついつい見てしまうことも少なくない。
酢っきり
酢っきり
大特集「母さん、夏の終わりに豹になる!」という驚きの告白に目が行ってしまいがちだけれど、右隅に「すっきり」の「す」を「酢」にしたダジャレが居座っている。

酢を使ったレシピであることを、ダジャレにより知ることができる。限られたスペースでは多くを書くことは難しいけれど、ダジャレにすれば簡潔に伝えることも可能なのだ。
泳ぎたいガー
泳ぎたいガー
トラが泳ぐという驚きを目撃できるという広告。泳ぐトラが子供っぽい表情をしていることから「トラだって泳ぎたいガー」という小学生レベルのダジャレを採用し、可愛らしさをアピールしている。トラから連想する獰猛さとのギャップがおもしろい。また小学生にも分かるダジャレにより、子供への宣伝にも効果的なのではないだろうか。
コウカ倍増
コウカ倍増
通うことによって得られる利点をアピールするために、東京工科大学という学校名を活かし「コウカ倍増」というダジャレにしている。大学名とそこに通うことでの利点をイコールで結ばせることに成功しているのではないだろうか。受験勉強に疲れた学生にはこのくらいのギャグがちょうどいいのかもしれない。
電車内はダジャレ地獄です!
電車内はダジャレ地獄です!

ダジャレで町おこし

寒いと言われるダジャレで町おこしをする街も存在する。それは漆塗や朝市で有名な石川県輪島市。輪島にはここでしか発達しなかった「段駄羅」なるダジャレが存在するのだ。俳句と同じ5・7・5のリズムで、7をダジャレにし、5・7と7・5でそれぞれ意味を持たせる、それが段駄羅である。
こんな感じです
こんな感じです
5・7で「愛してる 私と居てよ」となり、7・5で「渡しといてよ 請求書」となる。7の部分である「わたしといてよ」が「私と居てよ」と「渡しといてよ」の二つの意味を持つのだ。高度な言葉遊びのような気がするが、簡単に言えばダジャレである。
街中に掲載されている
街中に掲載されている
その輪島には「輪島段駄羅通り」なるものがあり、街をあげてダジャレをプッシュしている。通りには「段駄羅」が掲載され2~3歩ごとに新たなダジャレを見ることができる。この街ではダジャレが随分と出世しているように思える。
よくできてるな~と関心する
よくできてるな~と関心する

いろいろなダジャレ

店名などに限らず、ダジャレは嫌というほど存在している。街中に貼られた広告、手作りの告知ポスター、食べ物、注意書きなど、ダジャレなしに世界は回らないのではないかと思うほど、寒いと言われるダジャレがあふれているのだ。
注意書き
注意書き
馬券売り場の近くに貼られていた注意書きである。馬券なので「ウマい話がある」というダジャレになっている。別に「いい話がある」「当たる馬券を教える」などと注意書きに書かれていてもいいが、「ウマい話がある」。厳しく注意するのではなく、これからの楽しみに水を差さないように配慮した結果がダジャレなのだと思う。
まんようシュー
まんようシュー
日本最古の和歌集「万葉集」と関わりがある場所で売られていた「まんようシュー」。万葉集から来たダジャレである。お土産に何かを買うとしたら、その土地ならではのものを買いたいというのが一般的な考え。

そのニーズに答えたのがこのシュークリームだ。シュークリームと万葉集という本来なら結びつかない物がダジャレにすることで、その土地ならではの名物となりえるのだ。ダジャレは素晴らしい。
一宮のランドマーク
一宮のランドマーク
ダジャレを元に作られた建物も存在する。愛知県一宮市にある「ツインアーチ138」がそれである。「138」が「イチノミヤ」と読めることから命名され、高さも「138」とこれを一宮市でないところに建てると意味の分からないものになっている。別に愛知一高い塔を建ててもいいのに、ダジャレのために「138m」。ダジャレのプライオリティーの高さがうかがえる。
地名のダジャレは多い
地名のダジャレは多い

ダジャレ大好き

一般的には地位が低いダジャレだけれど、街中はダジャレの嵐となっている。安易にダジャレを馬鹿にしてはダメなのである。名物や名所を作るときにまずダジャレで考えれば、安価に作れてしまうこともあるだろう。ダジャレは素晴らしいのだ。これからは、迷わずに率先してダジャレを言っていこうと思う。
でも、もう、なんか逆に座りにくい
でも、もう、なんか逆に座りにくい
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