寸法だけでもおもしろい
上下と左右が35センチで分かれていること。左右の差し入れ口の幅が倍になっていること。
きれいな数字が出てきてたまらん。見た目のぴしっとした感じは対照から表されていたのだ。
このような数字で構成されているのだ。この数字の興奮ポイントはここである。
シート脇の板が、31センチ、30センチ、29センチ。そしてドア付近は10センチで統一されている。ドア付近の小気味よさはこの10センチのテンポからきていたのだ。
数字で興奮する世界をおわかりいただけただろうか。このあたりは2006年に書いた「
センチメートルジャーニー」に書いたので興味があったらお読みいただきたい。
そしてここからお気に入りの計測器の紹介である。
お気に入りの計測器:スラントルール
読者モデルがお気に入りのコスメを紹介するような気分で計測器を紹介したい。まずはスラントルールだ。
30度だ。さっきの寸法もそうだが、工業製品はたいていきれいな数字が出る。0度か5度刻みである。設計した人がいるのでそういう数字で作られているのだ。
70度の三連コンボ。見えないものが見えた感激がある。昼間、ここに座っている受付の女性は70度に囲まれていることに気づいているだろうか。
30度! ちょっと意外だけど言われてみれば30度っぽい(血液型の話をする感じで)
ノートパソコン 5度。10かなと思ったけど5で刻んできた!
角度の数字で興奮することができる。眠気が覚める。スラントルールがあればアルコールいらずである。
このあたりの興奮については「
どきどき分度器」に書いたので興味のある人はどうぞ。
お気に入りの計測器:非接触温度計
そして超能力を得たとも言える計測器はこれである。
非接触の温度計である。対象のものに触れずしてその表面温度を知ることができる。
30℃。音もなく対象の人にも気づかれずに温度を測ることが出来てしまう。
お気に入りの計測器:サーモグラフィ
非接触の温度計の先にあるのがサーモグラフィである。いつかはクラウンとむかしのサラリーマンが言ったように、いつかはサーモグラフィと計測器マニアは言うのだ。
非接触の温度計は一部分だけだが、サーモグラフィカメラは画面全体の温度を記録することができる。
電車のなかを撮ったら床部分の骨組みが見えた。台車部分の熱が骨組みで遮られるため、ちょっとだけ温度が低いのだろう。その温度差で床下の構造が見える。
ほぼ透視能力である。
ランチのサンプルを撮ったらひとつだけ本物であることが分かった。あとはロウでできたサンプルだろう。指でこっそり触らなくても分かるのだ。
お気に入りの計測器:壁裏センサー
まさに透視とも言える計測器が壁裏センサーである。
壁の向こうはこうなっているのだ。たぶん!
このほかにもかつて当サイトで
暗くなるとカップルは増えるのか (照度計利用)
ガラスの厚み選手権 (ガラスの厚みを測るメジャー利用)
など、計測器を利用した記事を書いている。
あいまいなものがしっかり数字になる、見えないものが見える。これら計測の魅力をわかっていただけたら幸いである。でもわからなかったら不幸、ということは全くないので安心してください。
フォースゲージがほしい
「トリビアの泉」で食材で女優の唇のやわらかさを再現するという企画を行っていた。そのとき唇のやわらかさをフォースゲージという計測器で測っていたのだ。むしろそちらに夢中になった。
あれがあれば柔らかいほっぺた選手権ができるし、福岡のうどんは本当にやわやわなのかも数字で表すことができる。山手線の座席のやわらかさはおでんで言ったらどれぐらいなのかも分かる(ちくわなのか、ちくわぶなのか気になる)。
欲しい。たぶん買うだろう。