焼きくさや現物。「臭い」ネタは、普通以上下ネタ未満といったところでしょうか。
これらの記事を読んで頂ければ、あなたも今日からくさや博士!とは、いいませんが、くさやがどんな物か分かるはず。とにかく凄く臭いがうまい物です。
ブルーチーズと混ぜるのは美味しい
さて、この凄い臭いのくさやにチョコレートをかけると美味しくなるらしい。ところが、「くさや チョコレート」なんてキーワードで検索してもそういった料理は出てきません。私と同じく、「チョコをかけると美味しいと言われた」なんて記述が1つぐらい見つかった程度です。
これは美味しそうな組合せだった。焼いたくさや、ブルーチーズ、ディルやイタリアンパセリなどのハーブ類。
こうなると自分で実際に試すしかないのですが、くさやのチョコレートがけなんて謎な物を食べる前に、検索で見つけた美味しそうな組合せの物を作って食べておきます。
作るのは、くさやとブルーチーズ和えたもの。材料は、くさや、ブルーチーズ、ディルやイタリアンパセリなどハーブ類です。
使ったまな板は、使い終わった直後によく洗って除菌して匂いが残らないようにしましょう。くさやの臭いは強烈です。
まず、用意した材料を細かく刻みます。刻んだらボールに全部入れます。
くさやは小さく刻んだ方がいいようです。
あとはよく混ぜ合わせるだけ。クラッカーなどに乗せて食べます。
見た目では、くさやを使っていると言われないと分からない。
この状態になると、くさやの香りはあまりしてきません。ブルーチーズの臭いの方が勝っています。
とりあえずビールを用意してみました。
食べてみると、くさやのあのキツイ香りは最初あまり感じません。ブルーチーズの香りに打ち消されています。最後の方で後を引くようにほんのり香ってきます。
そして、ブルーチーズの乳製品の旨さにくさやの海の旨さが重なり、少し強めの塩気ともに口の中に広がります。ディルなどのハーブの爽やかさと香りも加わり、とても美味しくなっています。これはいい組み見合わせだ!
うまいぞ!ビールに合う。日本酒とかでもいけるな。
どちらも強い臭さというマイナス要因が掛け合わされることで、マイナスがプラスに変わるということでしょうか。マイナスとマイナスが足されて更にマイナスかと思っていました。不思議です。
くさやのチョコレートがけもこういう風になるのだろうか?
とにかくやってみるか
チョコは甘くて美味しくプラスのイメージなので、臭いマイナス要素と書け合わさるとマイナス方向に向きそうな・・・。大丈夫か?
悩んでいても答えは出ません。こうなると実行あるのみです。
湯煎中は、横に置いておいたくさやの臭いと甘いチョコの香りが混ざってもう何がなんだか。
くさやのチョコレートがけの作り方は簡単です。まず板チョコを湯煎にかけて溶かします。
いいのか!本当に、いいのか!
くさやのチョコレートがけ完成。大丈夫なのか!
以上で、くさやのチョコレートがけ完成です。さあ、食べてみましょう。
うぉっ、甘い。くさい・・・?いや、そうでもない?
あれっ?意外にうまい・・・か?いや、どうだ?
とりあえず、くさやの臭いのダメな人はどうぞ
くさやのチョコレートがけを実食した結果。思っていた以上に食えます。一瞬結構うまいかもと思いました。いや、しかし。甘いような、しょっぱいような、魚醤のような強い海の旨味があるような。なんとも不可解な味です。
決定的なのは、くさやのあの強烈な臭いがかなり緩和されること。遠くの方に感じる程度になりました。これならくさやの臭いがダメな人でも食べられるのではないでしょうか。
しかし、そうまでして食べるのもどうかと思います。好みもあるかもしれませんが、私には微妙な味でした。もしかしたらカカオのみとか、ビターチョコならもう少し変わっていたかもしれません。いずれにしろ、嫌いじゃないので私は普通に食べる事にします。またはブルーチーズ和えぐらいで。
私事で恐縮ですが…
実は今年の1月から飲み屋を始めてしまいました。発酵食品を使った酒の肴と日本酒がメインの飲み屋です。
くさやもあります。くさやのチョコレートがけは無いですが、くさやのブルーチーズ和えはメニューに入れるかもしれません。以前記事に出てきた塩麹スルメとか、なんちゃってカラスミ(タラコの味噌漬け干し)なんかがうっかりメニューに紛れていたりします。
ご来店心よりお待ちしています。カウンターのみの狭い店なので、ご予約して頂いた方が確実です。お酒の飲めない方の食事だけのご利用も大歓迎。精米したての米を毎日炊いています。飲み屋なんですが店内禁煙です。
「酒と醸し料理 BY」
〒174-0072
東京都板橋区南常盤台1-29-6 シブヤビル1F
03-6325-9874
[email protected]
http://kamoshi-by.cocolog-nifty.com/blog/
ちなみに、店名の「BY」ですが「Brewing Year (Brewery Year)」の略で、醸造年度 の事です。日本酒の瓶に「23BY(23年度醸造の意味)」なんて書かれています。馬場 吉成の略ではありません。