起きたら1リットル飲む
映画や舞台の鑑賞中に尿意がやってくると困る。周りに迷惑もかかるし、見ていたいとも思うけれど、席を立たなければならない。この問題を回避するのが今回の実験の目的だ。
コーヒーなどは特にトイレに行きたくなる気がする!
実験方法は簡単。
起きたらまずトイレに行きスッキリし、その後1リットル何か(コーヒーだったり、紅茶だったり)を飲み、トイレに行きたくなるまでの時間を計る。これを毎日1品ずつ繰り返す。
これにより映画鑑賞の前などに飲んではいけない液体が判明するはずだ。
起きて、
1リットル飲んで
尿意を感じるまでの
時間を計る、を毎日繰り返します
ノンアルコールビール
お吸い物
フルーチェ
シュウマイ
尿意一番はコーヒー
ということで、全16品の尿意を調べた。最短はコーヒーの35分で、最長はシュウマイの3時間35分。その差は3時間。飲むものでこんなにも変わるのだと驚いた。シュウマイが飲み物かは疑問だけれど。
まとめるとこんな感じ!
この結果からトイレになかなか立てない、映画や舞台鑑賞の時はシュウマイを食べればいいことが分かる。だらだら長いフランス映画でもトイレに立つことはないだろう。フルーチェでも問題ないと思う。
この結果は1リットル飲んだ時の時間です。量が変われば時間も変わると思います
適量の大切さ
このような仕事柄べつに問題はないのだけれど、一気に1リットルを飲むと気持ちが悪く、その後は仕事にならなかった。適量という言葉の大切さに気が付いた瞬間だった。しかし、その時撮った写真を見ると、頭を抱えているものが何枚もあって、今となっては面白かった。
水の1時間19分
まずは水でこの実験を始めようと思う。ミネラルウォーターなどではなく、蛇口をひねると出てくる水だ。僕が日常生活で一番飲んでいるもの。美味しい神奈川の水である。
いま思えば1リットルは多すぎたかもしれない
起きた直後に1リットルの水を飲む。実験のためとは言え、これが予想以上にキツかった。500までは何の躊躇なく飲めるのだけれど、残りの500が、登りたくもない山を無理やり登らされた感じがする。しかし明るい尿意コントロールのために飲む。
一気に飲む
飲み終わった後は、フルマラソンを走るとか、最寄り駅まで歩くとかすると、実験結果が変わるかもしれないので、基本的にはその場でじっとしていることにした。定まった職を持たないという職業柄できる実験である。
1時間19分後にトイレに駆け込んだ!
コーヒーは35分
水の1時間19分というのが早いのかどうなのかは分からない。これが基準になると思う。またトイレに行くと1リットルも飲んだおかげか、勢いよく出て非常に気持ちがよかった。ということで次はコーヒーである。
コーヒーを1リットル
コーヒーを飲むとトイレが近くなる気がするが、他の飲み物と比べるとどのくらい早くなるのかは分からない。それを知るための実験ではあるが、一気にコーヒー1リットルというのはとても苦しかった。飲み終わった後も清々しさがなく、むしろもう一眠りしたくなってしまった。
今日は寝癖もすごい
この日の僕の寝癖は前と後ろから同時に風が! という寝癖だった。むろんどちらからも風は吹いていない。無風。
そして尿意はわずか35分後にやって来た。フランス料理ならまだスープをすすっているような時間。こんなに早く出るのなら、むしろ飲まなくてもいいのではと思ってしまった。
やっぱりコーヒーは早かった!
ペリエは2時間
僕が思うこの世で一番オシャレな液体「ペリエ」。オシャレな人は絶対にこれを飲んでいると思う。それを1リットル。僕もオシャレの仲間入りかもしれない。
ペリエ1リットル
飲んでみるとこれが結構キツい。苦いというか、辛いというか、掴みどころのない些細な嫌がらせが口内で行われている。しかし、朝はペリエで喉を潤す、その字面はオシャレな気がする。
実態はこんな感じだけれど
この日の寝癖は、アグレッシブな七三わけになっていた。しかし、左側頭部がそれに反発しているような感じでカールしている。どういう寝相の結果なのだろう。
ちなみに毎日ピンクのシャツですが、毎日違うピンクのシャツを着ています
尿意の方は2時間とまずまずの時間だった。水がシュワシュワすると単に水よりトイレが遠くなるようだ。ギリギリ映画1本見れる時間だ。
しかしペリエの原産国であるフランス映画は、長いイメージがあるから、それを見るならペリエは黄色信号かもしれない(1リットル飲んだ場合だけれど)。
尿意まで2時間待ちでした
紅茶は53分
イギリス人のアイデンティティ「紅茶」。僕はイギリス人に負けず劣らず紅茶を飲んでいる。水道水の次に飲んでいるのは間違いなく紅茶だ。コーヒー同様にトイレが近くなる飲み物なのだろうか。
紅茶1リットル
寝起きでも、その量が1リットルでもスルスルと飲めてしまう。魔法の液体な気がする。寝起きでいつもより3倍ほど顔が濃くなっている僕を拒否しない優しい飲み物だ。
日中より3倍ほど顔が濃い気がする
親指を立ててグッド! みたいなボディーランゲージがあるけれど、今日の寝癖は前髪だけで、それを表現している。寝癖にもいろいろとバリエーションがあることを知る。
53分後に紅茶は尿意という扉を何の躊躇もなくノックした。スルスルと1リットル飲めたけれど、1時間にも満たない間にスルスルと出て行ってしまった。前髪のグッドがそれを見送った。逆ターミネーター2だ。
紅茶は53分でした
マウンテンデューは1時間25分
緑色の缶が寝起きには眩しく感じられるマウンテンデュー。いつもはそのまま飲んでいたので気が付かなかったけれど、中身は栄養ドリンクのように黄色かった。
最近までマイブームだった「マウンテンデュー」
黄色い液体を飲む。その色が今回時間を計っているアレみたいで、飲む意味があるのかと若干戸惑った。味の方は炭酸が弱く大変美味であった。
髪の毛を逆立て黄色い液体を飲む!
黄色い液体と、逆立った寝癖がまるでマッドサイエンティストの朝のようであった。しかしよく見ると少し七三。実は学会に戻りたいのかもしれない。
尿意がやって来たのは1時間25分後。
毎日時間を計っていると尿意を待ちどうしく思うようになっていた。尿意にこんな感情を持ったのは初めてだ。もう忘れたけれど初恋ってこんな感じだったのだろうか。
尿意まで1時間25分
ガラナは2時間16分
次は北海道では普通に売られている「ガラナ」を飲む。アマゾン川流域が原産で、その実にはコーヒーの3倍のカフェインが含まれているそうだ。最近はノンカフェインの飲み物をよく見るが、それとは真逆を行く飲み物だ。
北海道限定だけれど近所のスーパー(東京)に売っていた
栄養ドリンクのような味。真夏のサッカー部員の練習後のようにグビグビ飲める。
どこかで1日に2リットル水分を取るのが身体にいいと聞いたけれど、寝起きの2分ほどでその半分を取るのは果たして健康的にどうなのだろう。
グビグビ飲めるよ!
この日の寝癖は分かりにくいけれど、カツラのような七三だった。マッドサイエンティストの面影はもはやない。改心したのだ。
尿意はコーヒーのようにすぐにやって来ると予想していたけれど、2時間16分も彼は来なかった。映画前に飲むのにはもってこいだ。カフェインも多いので、つまらない映画でも眠くならないはずだ。
尿意まで2時間16分
充実野菜1時間20分
朝起きて野菜ジュースを飲む人も多いだろう。なんとなく健康な一日を送れるような気がする。しかし、コーヒー並みのタイムで尿意が来たら通勤中に漏らしてしまう。
充実野菜!
さすが野菜ジュース。まだ完全に目覚めていない身体を、日中より3倍は濃くなっている顔を、優しく包み込んでくれた。飲んでいて幸せになれる液体だった。1リットルが全然苦ではない。
美味い! もう一杯!
寝ている間に左側頭部に鉄板を押し付けれらたかのような寝癖。少しだけ抵抗したのかカールしている。スキー場だったらかなりの上級者コースだ。
尿意は1時間20分後。水とほとんど変わらない。
待ち時間に外を見ていたら、いかにも冬の晴れた日の空模様で、もう秋は終わりなんだな~とセンチメンタルな気持ちになった。尿待ちのセンチメンタル。貴重な体験だった。
尿意まで1時間20分
アクエリアス2時間1分
風邪をひいた時などによく飲むスポーツドリンク。ポカリスエットやDAKARAなど様々な種類があるけれど、今回はアクエリアスをチョイスした。近くのスーパーで安売りしていたのがその理由だ。
アクエリアス
弱っている時に飲むこともある飲み物だから、コーヒーやペリエと比べれば断然飲みやすい。とても優しい味だ。もっとも1リットルも飲めば、その後胃が若干気持ち悪くはなるけれど。
どんどんイケるぜ!
この日の寝癖は気持ちの前向きさを表しているのか、全体的に前方に向かって逆立っていた。そして、その寝癖はとても力強くシャワーを浴びなければ直ることはなかった。
ちなみに尿意までの時間は2時間1分だった。
寝癖と勝負!
負けた
尿意は2時間1分でやって来た
プアール茶36分
次は「プアール茶」。プーアル茶やプーアール茶など「ー」を入れる場所にいろいろな説があるようだけれど、どれも同じ物。飲み続けると花粉症が改善されたりもするそうだ。
黒くて驚いた
今までの黒い飲み物はコーヒーが35分、ガラナが2時間16分と尿意までの時間にはかなりの開きがあった。この黒い液体はどちらに近いのだろうとドキドキした。
ドキドキしながら飲む
この日の寝癖は、雨に濡れたビジュアル系バンドのベースにようであった。立ってこそいるけれど、勢いがない。
しかし、尿意には勢いがあった。わずか36分でやって来たのだ。コーヒーに続く記録である。絶対に映画前に飲んではいけない。そうプアール茶を飲む機会はなさそうだけれど。
36分、早い!
ピルクル2時間40分
生きて腸まで乳酸菌が届くピルクル。1リットルもまとめて飲めば、腸にはおもてなしできないほどの、大量の乳酸菌がやってくるだろう。そんなことを思いながらピルクルを飲む。
生きて届く乳酸菌
美味しい! 乳酸菌届いてるね~という味がする。実際に届いているかは分からないけれど、そんな味がする。飲んだ後も胃が気持ち悪いということもない。大抵の飲み物は一気に1リットルも飲めば胃が気持ち悪くなるけれどピルクルは違う。乳酸菌効果だろうか。
美味しい!
この日はついに寝癖がなくなってしまった。前回は勢いがなく、今回はついに寝癖なし。このまま出かけても何の支障もない。逆にちょっぴり悲しい。
尿意もなかなかやって来なかった。来ない方が嬉しいのだけれど、来ないと来ないで寂しいのだ。尿意と寝癖は困った子猫ちゃんのような存在なのだと思う。
尿意まで2時間40分だった
甘酒1時間39分
次はお正月などのめでたい時に飲む気がしないこともない甘酒。その場合の甘酒は大体紙コップに入っているけれど、今回は1リットル。純白の花嫁も驚くほどに白い。
白い巨塔(缶には綾小路きみまろさんの写真)
1リットルをこんなにも多く感じたことはなかった。最初の200くらいはとても美味しい。残りの800が途方もない。甘酒が小さな缶に入っている理由を理解した。
最初の200くらいまでは美味しかった
飲むのに勢いが無いように、寝癖にも勢いがなかった。このままスーツを着れば彼女の親に挨拶に行けてしまいそうな感じだ。
尿意は1時間39分後。微妙な時間だ。彼女の親があまり乗り気でなかったら「結婚させて下さい」の真っ最中にトイレに行くことになりそうだ。甘酒は相手の親から許しが出てから飲むべきだと分かった。
尿意まで1時間39分
シャンメリー54分
クリスマスなどに飲むことが多そうなシャンメリー。アルコールの入っていないシャンパンである。寝起きから一人浮かれ気分のようで少し楽しくもあった。
シャンメリー
甘くて美味しい。子供用のイメージがあるけれど、大人が飲んでも全然楽しめる。しかし、飲んだ直後に胃がチャプチャプする感じがあった。1リットルも飲めばチャプチャプもしそうだけれど、今までの液体にはなかった特徴だ。
胃がチャプチャプした
ここに来て寝癖が勢いを取り戻した。任天堂を代表するキャラクターがマリオのように、セガにはソニックというキャラクターがいる。そのソニックの後頭部のような寝癖だ。
尿意も同じように勢いを取り戻し、54分でトイレへと導かれた。胃がチャプチャプするとトイレが近くなるのかもしれない。
54分でやって来た尿意
ビールは56分
寝起きにビールを飲むと、また眠ってしまいそうなので「ノンアルコールビール」を飲むことにした。定まった職を持たないこの職業も1日に1つくらいはやることがあるので、起きてすぐに寝ることだけは避けたかったのだ。
ダイソーで買ったノンアルコールビール
このノンアルコールビールは初めて飲んだのだけれど、栗のような味がした。世の中にはいろいろなビールがあるのだと知った。原産国はドイツ。朝から世界のビールに興味を持った瞬間だった。
ビールだったのでなんとなく休日に飲みました
この日の寝癖はシュッとしていた。向かって左にシュ! そんな寝癖だ。11時間ほど眠った結果がこの寝癖である。
尿意は56分。居酒屋などで経験していたけれど、やはりビールはトイレが近くなる飲み物のようだ。しかし、とても飲みたくなる飲み物。映画前でもおごりだったら2リットルくらい飲んでしまうと思う。
尿意まで56分
お吸い物48分
ジュースやお茶ばかりでなくスープ系も飲んでみようと「お吸い物」にチャレンジすることにした。マツタケ香るお吸い物だ。マツタケといえばお吸い物という気がする。
お吸い物を1リットル飲みます
半分ほど飲んで「マツタケに飽きた!」と思った。お金持ちのような発言だ。しかし、1リットルも飲めば飽きるのだ。マツタケに飽きる、26歳での初体験だった。
寝癖もすごいや
向かって左側の寝癖が不死鳥を連想させた。フェニックスである。どういう寝相の結果、僕の頭にフェニックスが飛来したのか、自分の寝相が気になる。
トイレに行くまでの時間は48分と早い。これも飲んだ時に胃がチャプチャプする感じがあった。やはりチャプチャプするとトイレが近いようだ。
予想以上に早い48分
フルーチェ3時間14分
そろそろ液体からの卒業かなと思い、少し固体であるフルーチェをチョイスした。牛乳と混ぜるだけで完成する魔法の美味しい食べ物だ。
ブルーベリー味にしました!
今までが起きぬけの大量の液体だったので、この若干の固体が嬉しい。また純粋な液体でない物がどのくらい尿意と関係があるのかも興味深い。これが30分とかで尿意が来たら何が尿意に関係あるのか分からなくなってしまう。
固体なのが嬉しい
この日は寝癖もなく、尿意もなかった。彼がやって来たのは3時間14分後。きっと何も飲まなくても3時間後にはトイレに行きたくなるだろうから、フルーチェは尿意とは関係ないのだろう。やはり液体の方がトイレが近くなるようだ。
尿意まで3時間14分
シュウマイ3時間35分
最後はシュウマイにした。完全な固体だ。前日にシュウマイが食べたくて、思い切ってシュウマイを1リットル食べることにしたわけだ。
シュウマイ1リットル
寝起きのシュウマイはとても美味しかった。シュウマイはいつでも美味しいのだ。1リットルという量も苦ではない。食べている時は本当に幸せな時間だった。
美味しかったけれど、写真は無表情だった
寝癖も今までで一番ないし、尿意も全くなかった。逆にこの日は1リットル食べ終わった後に水分を欲した。今までの1リットル後にはなかった経験だ。喉が渇くのだ。仕方がないのでチョビチョビ水を飲み、その結果トイレに行ったのは3時間35分後だった。
尿意まで3時間35分(最長)