特集 2019年1月10日

渋谷の駅前が廃道になるようすを見に行く

いままさに廃道になるようすを見てきました


渋谷の駅前にある道路が廃道になるという。

廃道。道路を廃止するって、なかなか衝撃的な言葉だ。ある日突然アスファルトをぜんぶひっぺがすんだろうか。

そのようすを見に行きました。

1976年茨城県生まれ。地図好き。好きな川跡は藍染川です。

前の記事:建物の完成予想図を現地の景色に重ねる

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かなり広い範囲が廃道になる

場所はこのへんだ。

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渋谷駅からすぐの釣り具屋のあたり

あたりの建物にはこんな看板が掲げられていた。

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「下記に示す道路部分は(略)廃止になります」

この赤い部分の道が廃止になると書いてある。

簡単に言うけどそれってすごいことだ。家の肩たたき券制度を廃止するのとは訳が違う。渋谷駅前の、道を、なくす。へー!

対象となる道を改めて地図に書くと、こんなふう。

 

けっこい広い。この道がぜんぶなくなるのだ。

といってもただ道がなくなって不便になるという話ではない(そんなはずがない)。あたり一帯(青い部分)が再開発されるのに伴って確かに道はいったんなくなるんだけど、そのあとには代わりとなる新しい道ができる。

 


赤く塗った部分が新しくできる道だ(都道補助18号線)。廃止される道も緑色に描いてみたけど、一部重なっているのが分かる。

現場は落書きだらけだった

というわけでさっそく現場に行ってみよう。廃止される前日のようすはこんなふうだった。

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ふつうに人が歩いている

渋谷の駅前だけあって、おおぜいの人が歩いている。見えている場所の左側と奥が、再開発の対象になっている場所だ。分かりやすく色をつけてみた。

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オレンジのところが再開発される。右側はそのまま。

このオレンジの奥のほうに行ってみよう。

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まさに明日から再開発される街なみ

人はちらほらと歩いていたが、当然ながらあらゆる店が閉まっていた。たとえば奥に見える楽器店にはこんな張り紙がしてあった。

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店舗移転のお知らせ

すでにここは閉店し、ここから徒歩30秒の場所に移転したそうだ。このあたりでは、これを機に廃業したお店ももちろんあるものの、多くのお店が去年のうちに近場に引っ越したようだった。

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落書きがすごい

あらゆる店舗の壁にスプレーで落書きがしてあるのも印象的だった。

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ここも

去年の後半からほとんどのお店が閉まっていて、ある意味シャッター街になっていた。そこに渋谷の文化が合わさってスプレーだらけになったんだろう。

これまでにも再開発直前の街をいくつか訪れたことがあるけど、ここまでなのは渋谷くらいだと思う。

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府中駅南口の例(2013年)

たとえばこれは、再開発される直前の東京の府中駅前。左側のドラッグストアはずいぶん前に閉店してシャッターが降りているけど、とくに落書きはない。

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国分寺駅北口の例(2013年)

同じように東京の国分寺駅の再開発前の例。寿司屋の建物はがらんとしているけど、スプレーの跡はない。

いい悪いじゃなくて(悪いけど)、文化が違うんだろうなと思った。

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