特集 2021年12月11日

100円のカードゲームがヤバすぎる

大好きな100均で、最近、カードゲームが大人気。

ステイホームでのアナログゲームの復権もあり、これはやりたくなっちゃう。が、ゲームを一緒にやってくれる友達などいない。

たとえコロナ禍でなくても、いない。となると、家族でやるしかない。

では、100円だけど一体どれほどのゲームなのか、はたして100円の価値はあるのか、高齢家族ではあるが堪能してみたいと思うッ!

多摩在住のイラストライター。諸メディアにおいて、フマジメなイラストや文章を描くことを専門としながらも、昼は某出版社でマジメな雑誌の編集長をしたりするなど、波乱の人生を送った後に、新たなるありのままの世界へ。そんなデイリーポータルZでのありのままの業務内容はコチラを!(動画インタビュー)

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コロナが落ち着いたら行きたい所は、100均くらいだが、

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そんな100均で、いま大人気な

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カードゲームにて。パッケージ的にも特にグッと来てしまったコチラの100ゲーたち!(子供ありきでの)家族向けっぽいのが多いが

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今回は(大人ありきでの)高齢家族にて、どれだけおもろいのか、実際にやってみよう!(100円だけど実際何円クオリティーと言えそうか、都度採点もしていくぜッ!)

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まずは「あいうえおレース」。名前はダサめで、タイトルからして、だいぶ幼児向けな、対象年齢は何十分の一ほどな感じがするが、やらざるをえない。

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ルールとしては、各々に7枚つずつ配った後、中央に置いた山から順に1枚ひらく。で、その山カードに書かれた『数』か『色』に注目!

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で、自分に配られてるカードの内から、頭文字にして「その文字『数』の言葉」or「その『色』をしている言葉」を作ることができるカードがあったら、出して発表!していき、一番早く全部捨てられたら優勝!っていうダンドリのようだ。

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…微妙に直感的じゃないのが気になるけど、やむなくやってみよう。つまりは、だいぶ頭を使う、「国語力」が問われるゲームなのであった。これは共通テスト対策にもバッチリだね! …。

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では早速スタート。まず真ん中の山から、カードを開くと…

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!? …つまりは(「て」だけど「て」はさておき)数字は5で赤色だから…手元のから「5文字」or「赤色」の言葉を作れればいいんやね! とその時、すぐ僕の手元のカードでの「と」が輝き、

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「トマト!!」と、成功! やった! そういうことなのだね!と喜び勇むが、いまいちルールがしっくり来てない親たちとの温度差は大きかった。

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続いて、山からまた新たなカードだが、「3文字」or「茶色」の言葉を作れればいいんやね!と、思案し始めたその時、

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父がカードを手にして「もも!」 !? え、我が犬・もも!? 固有名詞やん!しかも色も微妙に違うし!! と思ったが、もも的にはいいようなので、ヨシとしよう。

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こんな奇妙な調子で続いていくが、山から続いては「6文字」or「青色」!と、6文字とは長いが、その時。母が「に」のカードを手に

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「へくそかずら…」と。へ? 何それ? 植物か何か?って、そもそも手にしてる「に」から始まってないし。何もかも不明だが、その時、僕の手元にて輝きが、あ!

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「ほうれんそう!」やったぜ!って勿論これは野菜のそれではなく

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社畜的な「報・連・相」のほうである。やったぜ!!

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そして今度は、「2文字」or「ピンク色」!だが、その時、母が「は」のカードを出し、

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母「はむ!」 やっとまっとうに当たった母。ルールをわかってくれただけで嬉しい。

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そして今度は、「6文字」or「ピンク色」!6文字とはまた長いが…は! 僕の手元にて輝いた「ひ」のカードにて、

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「ヒエラルキー!」と! …当たってはいるが、すこぶる階級的エグみの深い用語で、このようなゲームで出す言葉ではない。反省、受験マシーン。だが、こうしてやがてカードがはけ、当ゲーム「あいうえおレース」、とりあえず僕が勝利となったのであった!!

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とりたてて嬉しくはなく、何の感情もわかないが、では、この「あいうえおレース」、本来100円だけど、我々にとってその価値はいくらほどだったかというと…!

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わりと高価格で謎の価値観だが、本来100円だけどヨシダ家においては合計315円、つまりは、平均では「105円の価値」だったのであった! すごいぜ、「あいうえおレース」!!

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続いては「ぼくちく‼」。タイトルからして牧歌的なゲーム。かわいい動物な世界観。そのうえ何よりルールも簡単。

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自分に配られて裏にしてるカードから1枚、みんなで同時に表にして場に出して、自分の出た動物の

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スポンジを場から奪い取る!で、他者より先に取れたらカードを捨てていき、先にすべて捨てられたら、優勝!ってスンポーだ。これはシンプルでいい!

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ではまず、カードを切ってみんなに配布。4つの動物がとてもカワイイが、早速もも、ロックオン。

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で、喰う。って、もも、喰っちゃだめだから! ではいざ開戦!出た動物を誰よりも早くッ!反射神経と瞬発力が問われるッ!張り詰めた空気の中、みなが一同に、その場にカードを…

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出したッ!! 僕は羊!そして母も羊! カブった! 母より先に、急いで羊を取らね…

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って!!取られてたッ!既に母にッ!! と、瞬殺だった。何もそんな本気出さなくても。

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しかしこのゲーム。母、夢中になりすぎ。きゃっきゃ楽しんでいる。そんなにおもしろいかこれ。で、その後ゲームは続いたが、基本的に全員のカードで出る動物がまったくカブらず、

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ただ普通に、分相応の動物スポンジを各自取り続けていく事態に。なんなんだこの作業。ゲームの女神が明らかに微笑んでいない。

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ももだけが、都度エサと間違えて、興奮し続けている。で結局のところ、母と父のカードがはけ、

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ゲーム終了。最初に競り負けた僕が、なんとなくそのまま敗北者に。敗れるが、悲しさも、悔しさも、何の感情もわいてこない。

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・                           「ドンマイ」


ってことで以上、この「ぼくちく」、100円だけど、我らプレイヤーはどれほどの価値を感じたのか、その結果がこれだ!

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母、高価格でまた謎の価値観だが、本来100円だけどヨシダ家においては合計311円、つまりは、平均では「103.6円の価値」だったのであった! すごいぜ、「ぼくちく‼」!!

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最後は妙にデカいが、寿司、っていうか超スシロー。個人的には立地上「くら寿司」派だが、箱を開けると、その内容物がスゴイ。

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ぎゃ。これ全部、お寿司にて。お寿司好きには、このまま飾っておきたくなる夢のようなビジョン。が、あいにくそこまででもない。

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で、ゲームのためには、これを、1個ずつ切り離していくらしい。え、ウソ、やだ。面倒くさい。

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そこで、父と母にも協力してもらう。家族総出で謎の作業。泣けてくるが、楽しさのためには避けて通れない。

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さらにパッケージまで駆使して、回転台をセットオンして準備完了! 準備だけでもう満足した感はあるが

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これ ゲームとしては、この回転寿司から寿司を取っていき、これら役をそろえていくという、いわゆるポーカーだ。ならギリ、カードゲームの範疇ということにして、いざスタート!

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回転寿司的に、反時計回りに台を回していき、「目の前の寿司」or「その左の寿司」のどちらか、を選んで取れていくので(取っ
たら都度、山札から補充。)とりあえず目の前のコレを取る。

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いかだ。そして今度は父が取る番だが、 

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ももも夢中。それ寿司じゃないから。画像だけでそこまでキちゃうの、我が犬ながらちょとヤバイ。そして今度は母の番だが、

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「かっぱ寿司行きたくなるわ~」と。違う、スシローだ。そこ大事。

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で、そもそもポーカーなので、「役」のためにどの寿司を取るべきか、しっかり「役」を意識する必要がある。

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本来はもっと麻雀などのように、駆け引きが繰り広げられるべき、なのだろうが、全員麻雀とかの役系ゲームと無縁ゆえ、その辺がいまいちよくわからない。

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極めて淡々と。取っていく。ちゃんと「役」を意識していることを願いたいが、ただ目の前のを取り続ける一同。

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…これ、成り立ってるのか…ゲームを堪能してると言えるのか…不安がよぎる。一方、常にハイテンションなもも。誰よりも当回転寿司を堪能している。思ってたのと違う。

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そんな手ごたえ無いまま、全員5つ取り揃え、いったんゲームが終了!では、各自の取ったお寿司皿で、「役」の計算だ!!

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この種類で…同じでペアで…え? 皿で…ペアで…3皿で…ボーナスが?……え? …で、デフォルトの記入されてる点数が…入る…の?
と、全員よくわからず、ギャンブルリテラシーの低さにがく然とするが、なんとか計算したその結果は

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僕「9点」父「10点」母「8点」。ってことで、父WIN! 「やったー」とのことだが、特に何もやってない。もうちょっとギャンブルに精通した家庭なら、きっとより盛り上がれることだろう。

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ってことで、この回転ずしポーカー、100円だけど、プレイヤー達はどれほどの価値を感じたのか、その結果がこれだ!

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ギャンブル無縁ゆえの結末だが、本来100円だけどヨシダ家においては合計266円、つまりは、平均では「88.6円の価値」だったのであった!すごいぜ、「回転ずしポーカー」!!

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ってことで、そんな100円の次元を超えていたカードゲームたち。とりあえず今回もっとも高ポイントだったのは、1つめのだったのでした!!! まぁ、なんでもいいよね。

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って、よく見たら、まだ他にもカードゲーム大量に買っているが、もう疲れたのでいったんペンディングさせてもらうとして、ぜひみなさんも、何かしらGETして頂けたら幸いです。ではまた。


 

はい、以上いかがでしたでしょうか、今週の「回転寿司より100均行きたい」。落ち着いたら行きましょう。

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まだ遊び足りない犬。

 

 

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