
文:伊藤健史
伊藤です。
休日にふと電車に揺られて2時間ほど西へ向かい、奥多摩からケーブルカーで登って御岳山のハイキングコースをぶらつきました。野生のカモシカと目が合って、ふと来るところでもないなという感想を持って山を降りました。
多摩川沿いを少し散歩して、JRの沢井駅から帰ろうと駅へ向かう坂道を歩き始めると、玉石でできた擁壁に線画が描かれているのが目に止まりました。

描かれていたのは石の間を駆け上る大小のサワガニでした。シンプルながら精巧で躍動感にあふれ、石の間に敷き詰められたコンクリートが渓流にも見えてくる。一体誰が描いたのか。夢中で撮影していると「何を撮ってるんですか?」と声をかけられました。
立っていたのは60代と思しき女性二人でした。薄いサングラスの向こうで目を見開き、何の変哲もない壁を見ていた私の視線の先を覗き込みました。
「わ、すごい、カニ!」
「うまいわねー」
と感慨にふけると私に「誰が描いたのかしらね」と聞いてきました。
いや、知らんですけど......ナスカの地上絵を見つけたようなテンションの彼女らに何と答えようか。
私は思わず、「バンクシー......ですかね」とつぶやきました。
さっくり流されるかと思いきや、マインドの柔らかいところにヒットしたようで、
「あ、知ってる、義賊みたいな人でしょ!」
「でもこんな彫ったような絵じゃなくてスプレーでシュッてやるんじゃないの」
と最高潮の盛り上がりを見せました。
絵のカニは「澤」と書かれた湯呑みを持っていて、反対側に建っているのは地元の酒蔵、小澤酒造でした。門に刻まれたマークはカニ。我々を夢中にさせたサワガニバンクシーはこの中にいるのでしょう。

「酒屋さんの人が描いたの?すごいわねー」
「うまいですよねー」
もうどんな情報でも感動する私たちはゆっくりと坂道を登っていきました。
本日の記事のご紹介です。
11:00 竹、専門! 富士竹類植物園へ行ってきた
11:00 買ったはいいけど着る機会がない服を着てピクニックをする
16:00 ドンキに2倍の歯ブラシがあった
18:00 火星に取り残された底抜けに明るいサイコ野郎がほぼ一人で奮闘しまくる話~「火星の人」(傑作選)
スズキナオさんは「買ったけど着ないTシャツを見せ合う」ピクニックをなんと大阪のNHK社屋で敢行。思い入れがありすぎて着られないTシャツを肴にビールを飲む。うまそうで楽しそう、着られないTシャツ、捨てられないTシャツ、ありますよね。
これを書いてる時は少し内容を調整中とのことでしたが何だろう、
トップ画像をTシャツ着てる写真にするとかかなあ。
読者投稿は静岡にある竹専門の植物園、知らなかった!行ってみたい。ほぼ緑に占められた写真に映る、同じようで、たしかに違う竹たちは見ると興奮します。売店のおみやげの後悔やスタッフ?の女性に桜の季節を勧められたり、「この人また行くんだろうなー」と思わせるエピソードもいいですね。
これすごくない?はドンキで見つけた2倍長い歯ブラシ。ひと目見ただけでオエっとえずきそうになるくらい長いです。
みなさんお忙しいですか?私は忙しいいけど休みます!




