朝エッセイ 2026年7月7日

森のタワマン倒壊(2026.7.7 朝エッセイと更新情報)

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文:伊藤健史 

 

伊藤です。

春にイリオモテヤマネコで有名な沖縄の西表島を訪れ、夜の林道を歩いていると、一本の木が横倒しになって道の半分ほどをふさいでいました。

ビワの一種でしょうか。すべすべした葉が茂っており、倒れてからそんなに時間が経っていないようでした。木を避けて通ろうとすると、先端に近い枝の葉っぱに1匹のカエルがつかまっているのを見つけました。

​​​​​​アイフィンガーガエルといって、国内では石垣島と西表島でのみ見られるカエルです。体長35mmほどの小さなアオガエルで、木の上で暮らており、オタマジャクシに親が無精卵を与えて子育てをするという珍しい生態でも知られています。

夜の森では「ピィ、ピィ」と鳴き声を響かせていますが、なんせ高い木の枝にいるので姿を目にするのは難しく、この島に何度か通っている私も見るのは初めてでした。

木は結構な高さの斜面から土砂崩れで根ごと倒れ落ちていました。分岐した幹の根元からたこ足状に張り出した根っこはたくましく、こんなにしっかり基礎を築いても西表の雨風にはあえなく倒されてしまうのかと思いました。


カエルは私が見つめても身じろぎひとつせず、葉っぱに伏せっています。今自分が直面している状況の受け入れを全身全霊で拒絶しているようでした。

彼のスケールで言えば、タワマンが倒壊したようなものではないか。

西表の海を臨む至高のレジデンス。勝ち組の象徴、リセールバリューも最高。それが一夜にして倒壊し、地上をのたのた歩くおっさんが上から覗き込んでいるなんてありえない。

「もうここには住めない、念願の新築マンションを購入した夫婦が直面した厳しい現実」、ヤフーニュースに流れてくる転落劇のようなフレーズが頭に流れました。

お前も苦労してんなあ......しかし、他人事ではない。転落どころかタワマンに入居する予定もないくせに、妙に気を引き締めて灯りのない道を進みました。

それでは本日の記事の紹介です。 

「特定の色を組み合わせると、アレに見える」この現象を「色擬態」と名付けた石井さんの投稿コーナーに逸品が集いました。キャラ関係だと少し前は黒と赤でくまモンというのが多かったけど今はミャクミャクが旬ですね。時代性も感じます。ラストはあの人(石井さんですけど)が色になっています。お見逃しなく!

三土さんは街で見かけた道路工事が完成後、どうなったのか丹念に観察しました。ふだん何気なく歩いている歩道の敷石がぴったりしているのも、歩き疲れてちょっと腰掛けるベンチがしっかり建っているのも、すごいノウハウのおかけなんですよね。また散歩の解像度が上がってしまいますよ。

16時はみなさんの叡智が集結する「買ってよかったもの」紹介です。
よくわからないバイオが働く排水のぬめり取り「さよならヌメリー」はすぐさま買いました。なんか哀愁あふれる米文学みたいな商品名もすばらしい。

もういっちょう16時、これすごくない?は韓国の電車で見た驚きの注意書きNo Shelves!」(棚がありません!)そう、あるべきところに棚がないのです。あれよ。

エルニーニョ現象ってなんかサッカー上手そうな名前ですよね!

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