編集部日記 2024年8月13日

2024.8.13見どころ)目的を失った旅、細い流しそうめん、ソ連旅行記

林です。食堂が2軒並んでいるから行ってみたら、2軒とも休み。そんな確率的にもレアな状況からの逆転記事があります。

逆転記事とはナオさんの旅行記です。

奈良の山中で見かけた2軒の食堂。気になっていたので行ってみると、なんと2件とも休み!
だけどそこからしいたけ原木を売ってるローソンを訪れ、日本最古のロープウェイ情報を入手、なかなか動かないゴンドラに外国人観光客と拍手し、ガンプラ見ながらくずきりを食べます。目的の店が休みでもこんな豊穣な旅行記が書けるのかと感心してください。

食堂の主人がナオさんが入ってきたら扇風機のスイッチを入れたこと、ロープウェイのゴンドラが動いたときに見ず知らずの人と拍手したこと……そういうなんでもない瞬間を描いてます。
伏線になるわけでもなく、ただリアルなだけ、そんなリアルの塊みたいなものが詰まってて、これはいい記事ですよ。

バズるかっていったらバズらないと思いますが(ナオさんすいません)、満足です。

観光案内所にあった昭和30年のパレードの写真、こういうのが旅

そしてただリアルなだけな瞬間はこちらにあります。

タピオカ用太いストローを割って細い流しそうめんを作りました。流れるのは1本のみ。
1本だととても早い、箸が入らない、麺を伸ばさないと流れない、などいつか役に立つナレッジが満載です。

 ただリアルなだけの瞬間はこの写真

流しそうめんをとれない石井さんに落胆する奥様

この前まで「なんでこんなことやるの?」と言っていたのに、コツを掴み、うまく行かなかったときの表情です。

だからなんだって話なんですが、ただこういう感情があったことは事実で、この世のファンとしては記録しておきたくなります。

16時もそんな描写を楽しめる本の紹介。拙攻さんっていい本知ってそうなんですよね。

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1969年、別に行きたくなかった人によるソ連旅行記~犬が星見た-ロシア旅行
本紹介のコーナー。拙攻さん推薦の今回は、海外旅行がまだ一般的じゃない時代のソ連旅行記。しかし本人は別に行きたくなかった旅行で、メインのトピックは旅先のことより食事のこと、同行する老人の話、トイレの話……旅行自体に興味がないがゆえの解像度の高さが光る一冊です。

紹介だけで笑ってしまいました。「犬が星を見る」 って表現、10年に1回ぐらい出会いますね。

20時は傑作選です。最近、デジタルリマスターを減らして傑作選に変えてます。マスターピースを楽しんでください。

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