編集部日記 2024年1月13日

2024.1.13みどころ)歳時記を気象現象に落とし込む、沖縄の黒い餅、バッティングセンター

林です。鶏むね肉とか業務スーパーとか人気のテーマを扱うと普段デイリーを読んでない人もどわっと押し寄せます。それをどれぐらい狙うか、でも常連の読者も満足できる内容でないといけない。
その兼ね合いがサイト運営の楽しさでもあるのですが、今日は完全に常連に振り切りました。歳時記だもん。

まずは常連に振り切った地味な記事から!

俳句は季節を表す「季語」を入れるのがルールなので、天気の話になりがちです。そんな俳句に描かれた天気は天気図・気象衛星的にはどうなっているのかをプロに聞きます(担当・林)

落ち着いたデイリー読者諸兄は面白さを分かってもらえると思います。例えばこういうことです。

「ささ竹にさやさやと降るしぐれかな」

歳時記によると「しぐれ」は冬の季語。雨が降ったりやんだりすること

つまり、細切れの雲が移動してきている

雲の下に来ると雨、雲の切れ間で雨がやむ

それは気象衛星から見ると筋状の雲

弱い冬型の気圧配置のとき、日本海で筋状の雲ができる
この下がしぐれ

だからしぐれは冬の季語だったのか!

アイスのしぐれのイメージがあるけどあれは関係ない。

歳時記というポエジーの世界のものをしっかり自然科学に落とし込んでいるんですよ。西村さんが俳句はナショナルジオグラフィックだと言っているのはそういうことだと思います。

11時は沖縄からもう1本。

沖縄で正月に食べる「ナントゥ」5種類食べ比べました。
少量の味噌と砂糖で味付けされた餅、ということで素朴な味であるのですが、ピーナッツの有無や生姜の味の強さの違いがあります。
最後のだじゃれが言いたかっただけかもしれません。(担当・橋田)

これ、沖縄で見たことあります。沖縄に旅行に行くと食べるべきものがたくさんあるので、なかなか胃がナントゥまで回らないんですよね。と思ったら
> おやつにしては大きいし、黒くて子どもウケしない
とのことなんで沖縄でもそういう扱いみたいです。

沖縄そばをはじめタコライスやサーターアンダギー、ちんすこうなど数々の沖縄の食べ物が海を越えて沖縄県外に進出する中、ナントゥには残念ながらその気配はない。(本文から)

地元から出ない地元の食べ物っていいですよね。
行かなければ食べられないなんてそれだけで興奮するけど、きっとそれを裏切る地味な味なんですよね。それがいい。 「いぎす」や「イタリアン」とか…考えたらデイリーに集まってました。

16時もあるぞ。

行く人は行くけど、行かない人にはまったく縁がないバッティングセンター。球のスピードへの驚きとか当たった嬉しさなどいろいろ書いてますが、いちばん多いのは「20球が多い」です。(コメント・林)

実はバッティングセンターが好きで、コロナ禍では近所のバッティングセンターに通って体力を維持するのどうだろうと思ってたぐらいでした。そして20球以上投げてくれやと思ってたのでこの感想は意外!
自分天動説になってはいかんなと月餅さんの表情を見て思った次第です。


ナントゥが食べたくて通販を探したんですが、8個セットとか多いのしか見つかりません。本当に行かないと食べられないですね。

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