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2006年のカレンダー(1月)

 

(1月) その1 私んちのお雑煮にあんこ餅を入れたい

at 2005.12.28 水 10:55

そういったわけで、始まりました総勢13名のライター勢でリレーする企画「2006年のカレンダーを作ろう」! トップバッター、1月のカレンダーを担当します古賀です。

1月といえば正月。正月といえばお雑煮。
昨日27日の晩、微妙に微妙にフライングをして実家埼玉でお雑煮を食べてきましたのでその様子をお届けしつつ、カレンダー素材用の写真を公開しようと思います。

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買出しに行ったスーパーはすでに正月スタンバイオッケイ

お雑煮ほど各家庭にルールがまちまちなメニューもないかと思われます。我が家のお雑煮は東京新宿育ちの祖母の味を母が受け継いだカツオ&昆布出汁のすまし汁に角餅、里芋、人参、大根、鶏肉、小松菜、なるとを入れたもの。

昨日はそこへ“あんこ餅”を入れて食べました。

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大福とはちょっと違う、あんこ餅

また何を唐突にと思われるかもしれませんが、香川ではお雑煮にあんこ餅を入れるらしいというのを聞き、あんこ好きとしていつか私もと思っていたのです。

ちなみに問題の香川のあんこ餅入りお雑煮はすまし汁ではなく白味噌仕立てが主流。今回は、「わたしんちの普通の雑煮」「ネットや知人友人に聞いたレシピの香川の雑煮」そして「餅を投入したわたしんちの雑煮」の3杯をお送りいたします。

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雑煮を食べるべく実家へ。写真はテレビでものまねを見ていた弟。中3(受験生)。

果たしてわたしんちの出汁にあんこ餅は合うのか?!
そして、最終的にどうやってそれをカレンダー素材にするのか!

続きは13時ごろアップします。


 

(1月) その2 フライング・お雑煮

at 2005.12.28 水 13:00

とりあえず、まずは我が家流のお雑煮を食べたいと思います。

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具は全部ゆでて、出汁もとって用意してから
大晦日の日は寝るんですが、今日はもう食べます。

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餅も焼くぜ。まだ12月なのに。

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できました。

がーん! どうしよう。まだ12月なのにお正月の匂いがしますよ!
これは正直結構ショックでした。なにがショックなのかわからないけど、お正月に食べるべきものを今食べてしまうもったい気持ちと、なぜか嬉しい気持ちと。
こうゆう錯誤って慌てます。

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まだ12月なのに……

食べたのが夜だったのがせめてもの救いでした。これで朝食べてたら日本で、いや、世界で私ひとりだけちょっと早くお正月を迎えてしまうところでした。そんな心細い。

気を取り直して次は聞きかじった香川的お雑煮を食べます。
14時ごろ更新しますよ!

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ちなみに家族の皆は焼肉を食べていました


 

(1月) その3 香川のお雑煮に迫る

at 2005.12.28 水 14:00

一杯目のお雑煮を食べて小腹を満たしたところで2杯目はいよいよ、あんこ餅が入るという香川の白味噌仕立てのお雑煮にせまっていきましょう。

この更新、香川の方でこのお雑煮に慣れ親しんだ方にとっては歯がゆいかと思いますがどうかご了承ください。なにしろ、私たちには衝撃の雑煮なんですよ!

さて、まったく残念ながら香川とは何の縁のない私です。よそものがどうやって香川の家庭の味に切り込むか。ネットや本などでレシピを調べつつ、香川出身の方に聞きとりを行ってその片鱗をつかんでいきました。

あんこ餅はさておき、まずは汁部分から。どうも、いりこでだしを取り、白味噌で仕立てるというのがスタンダードな模様。ただ、「最近はカツオでとるところも多いみたいですよ」との声も。

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とりあえず、今回はいりこで……と思ったら
いりこが売っておらずごまめで代用早速出汁とり中

そして具。基本は白菜、大根! と声高に言う方がいれば、大根とニンジンをイチョウにして入れるという方までさまざま。このへんのそれぞれっぷりはお雑煮ならという感じです。今回は大根と、お正月前だけスーパーなんかでも見かける金時人参をチョイス。

味付けに関しては口をそろえて白味噌とのこと。私にとっての白味噌は、かしわ餅のピンクの方に白餡として入っているイメージです。甘味と近い存在なのかもしれませんな。

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ここまで揃えば、あとは例のやつです!

そして、今回のキモ、あんこ餅(もしくはあん餅)、ですよ。
実は私、“あんこ餅”といわれて最初ピンときませんでした。

「それって、大福のこと?」と思ったのたらこれが違うようで、大福は餅(皮?)部分に味がついて、もち米以外のものが入っているのに対し、あんこ餅の皮はもち米100%のいわゆる普通の“餅”らしい。

大きさは家庭ごとにまちまちのようで(売っているものもあるとのこと)、大福よりもあんこは少な目との情報。普通のお餅のように陰干しで乾燥させておくのだとか。

で、買ってきたのが1回目の更新でお披露目した餅。

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近所のだんご屋でまさに“あん餅”って売ってた

大福と同量程度のあんこが入っており、さらに乾燥させず生の状態ではあるものの“あん餅”として売っていました。まさか身近にあるとは、と喜び勇んで即購入。これで準備は万端です!

が、この“あんこ餅”が思わぬ事態を引き起こすとはこのとき古賀は気づいていなかったのでした……!

ふふふ。なんかこんな更新の仕方するの初めてなので無駄に引っ張ってます。すいません、次からはスルスル気持ちよく更新します。

では、次は15時ごろお目にかかります。


 

 

(1月) その4 いよいよ食べるよ白味噌餡雑煮

at 2005.12.28 水 15:00

さて、先ほど煮出しただし汁を使っていよいよ香川のお雑煮の再現です。

人参と大根、具をだし汁で煮ます。両者が柔らかくなったところであん餅を投入。そう、あん餅は焼かずに煮るらしいんですわ。

だんご屋で買ってきたおもちは柔らかで(本来香川で使うあんこ餅は固く乾燥しているらしい)、はっきりいってそのままかぶりつきたい気持ちをあおります。ですが、ここはひとつ毅然とした態度で鍋に投入せねば。

以下の写真で、私の心の動きをスローモーションのようにあらわしてみました。

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あんこ餅は鍋にいれたら皮がやぶけないよう注意して煮るのがコツらしく、しばらく箸でつつきます。おおお、あんこが入った餅が、鍋で煮られている……。

が、ここでアクシデント発生。餅が溶け始めたのです。
どうやら私がだんご屋で買ってきた“あん餅”は香川で言うところのあんこ餅とは違って大福に近いものだったようす。

これはもしや香川の神様がよそ物の侵入にお怒りになったか。
あわてて白味噌をとき、強引に仕上げました。

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シチューのような見た目ですが、
甘くていいにおいが……。

ぐずぐずになったかと思ったあん餅(のニセモノ?)も半死状態ではあるものの、まだ状態を保ちつつありました。

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餅部分がのびてる!

やや贋作気味の白味噌餡雑煮となってしまったものの、あこがれの雑煮、いただきます。

……もぐもぐもぐ……ずずず……。

というか、私はこのお雑煮はまずいわけがないと思っていたわけですよ。と、「知ってたもん!」みたいに強がる子供が降臨するほどこれは本当に美味しかったです。甘酒にあんこが漬かってるみたい。母も美味しいと食べておりました。郷土料理、おそるべし。

では、このあん餅をわたしんちの雑煮に入れたらどうなんだろう。2杯目を完食していよいよ今回の本丸、3杯目へまいりましょう。

カレンダー作りも大詰めです(やや忘れていましたが、今日のこの更新は1月のカレンダーの素材用写真を作る前振りなんでした)。

次は16時ごろ更新します!


 

(1月) その5 私んちのお雑煮にあんこ餅を入れた

at 2005.12.28 水 16:00

これが私はやってみたかった! さあ、いよいよわたしんちのお雑煮にあんこ餅を投入です。あんこ餅がなにやら香川のものとはちょっと違ったようですが、いいや! の勢いです。年末だし。

さきほどすっかり煮くずれてしまったあんこ餅は、泣く泣く普通に焼いて暖めてからすでにできあがっている我が家のお雑煮に入れることにしました。

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いっておいで、餅よ!

そしたら、これが思いのほかの美ビジュアル。

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違和感ゼロ

透けて見えるあんこにひるむも、これは美味しいんじゃないだろうか。

早速食べてみたいところなんですが、ここまでで2杯のお雑煮をたいらげてきた私、ややおなかが一杯になってきました。

そこで、1月のカレンダー作りの手伝いもしてもらうべく、ゲストを呼んでおりますのでその方に食べてもらうことにします。

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正月らしいグッズを並べて撮影の準備

あ、ゲストが家の前に到着したみたいです。リクエストどおり着物着てきてくれてます。よかったー。

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こんばんわー

撮影の模様は17時ごろお伝えします。


 

(1月) その5 うしろまえのひとを撮影

at 2005.12.28 水 17:00

撮影のためのゲストとして呼んだのはこちらの特集でとりあげた、うしろまえのひとです。いや、まあ私なんですがね。

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「あらー、なんだかこんなお正月の用意してもらっちゃって、
恐れ入りますー」と申しております。

ただの背中ではあるものの、じっと見てると見えてくる。それがうしろまえのひと。さあ、上の写真をじっと見てください。真っ黒な顔をした人が見えてきましたか。

今日はこのうしろまえの人に、わたしんちの雑煮フューチャリングあんこ餅を食べてもらいました。

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いただきまーす

うしろまえのひと、あまりに見事な食べっぷり。
というわけで、2006年1月用のカレンダーは彼女のこの写真にしようと思います。

大きな画像はこちら
january

この画像は年明けに日付のカレンダー部分を取り付けて
1月から12月までまとめてダウンロードできるようにしますのでどうぞお楽しみに!

最後に撮影の舞台裏と、肝心のチャレンジお雑煮の味わいを19時にレポートいたします。


 

(1月) その6 肝心のお味&撮影舞台裏

at 2005.12.28 水 19:00

そんなわけで、アウトテイクスです。

まずはわたしんちのお雑煮ラブズあんこ餅の結果を。

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私にとっては見た目はおいしそうに見えるのです……が。

残念ながら、香川のお雑煮のような奇跡は私んちのお雑煮には起きませんでした……。
やっぱり白味噌仕立てがミソだったんだな、と、うっかりうまいことを言ってしまいながらも本当に残念でした。

ただ、だんご屋で買った香川のそれとはちょっと違ったあんこ餅はたいそう美味しく、出汁から引き上げて粛々と食べ続けました。あんこ、永遠なれ。

そして、うしろまえのひとがお雑煮を食べるシーンの撮影の裏側はというと、こんなふうになってました。

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もうちょっとお母さん頭引っ込めて!
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そうそう、そこで止まって!

手は母の手だったわけです。
ではもう一度、カレンダー用に使った写真を見てみましょう。

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不自然ながら、じっと見てまたうしろまえのひとを感じていただければ幸いです。

以上で本日の「2006年のカレンダーを作る」の更新はおしまいです。

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どうもありがとうございました

明日は朝11時から2月のカレンダーを大塚さんが、3月のカレンダーを小野さんがつくります。どうぞお楽しみに!

それでは、引き続き年末進行ごりごり更新のデイリーポータルZをお楽しみください。

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餅、うまい


 

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