ユニフォームは飲みには向いてない
夜、高知の取材を終えた斉藤さんと合流。斉藤さんにしてみれば住さんがやってくることは知らないし、ユニフォーム着ているし。藤原はポルトガルだし、いったいなにがなにやらだったかもしれない。悪いことをした。
ユニフォームのまま今治名物の焼き鳥屋にむかう(今治は焼き鳥、しかも皮が名物でもある)。
皮は簡単にはかみ切れなくて、モツとかスルメとかハードコアな酒飲みのつまみの類だと思った。そのほかの焼き鳥はおいしかったが、珍しいから書かなきゃ!というテンションにはならなかった。豆腐焼という豆腐を串に刺して焼いたものがうまかった。しかしこれは名物でもなんでもない。
藤原をのぞく全員がカメラ好きなので、話題はカメラの話になる。斉藤さんは去年カメラに40万つかったそうだ。 「でもスナックにはまるよりは安いですよ」 と言っていた。月3万。飲み代とおなじぐらいのような気がした。キャバクラとか風俗じゃなくて、「スナックにはまる」というところがリアルな例えだと思った。
店員はそっけなかった。変なユニフォームを着ているからかもしれない。
9時ぐらいでラストオーダーといわれてそそくさと出る。予想以上に夜が早い。しかしひとり2500円ぐらいで安かった。
住さんの瞬発力に舌を巻く
ホテルに帰る途中、ジャージの女の子の集団に道を聞かれた。 知らない、僕らも東京から来たばかりだというと、彼女たちは宇和島からミニバスの大会で来たといっていた。
住さんがおれらもミニバスだと言うと「野球じゃん」と突っ込まれていた。住さんの社会性と適当さに感心した。ミニバスはミニバスケットのことらしい。
飲み足りないのでホテルの藤原の部屋に集まって飲むことにした。野球部の写真を撮ったり、パノラマ写真を撮って遊ぶ。 焼豚卵飯も焼き鳥も記事で紹介するほど興奮できなかったし、タオル美術館は乾物だ。素直に帰るかみたいな話をしていたら10時過ぎに遅れて梅田くんが登場。
「調べてきたんですが、ここには焼豚卵飯とやきとりが名物で、タオル美術館というのがあるんですよ」
と誇らしげにいま困っていたことを言った。このタイミングの悪さは天賦のものだと思う。
藤原の指に顔を描いて旅をするという企画を詰めようとするが、よく分からない企画なのでみな無口になる。なので各自部屋に戻った。まだ午前1時だった(この企画はこのような記事になった)。
翌日は別の記事をご参照ください
翌日は日本食研に行って岡山で野立て看板を見に行った。しかし撤去されていて、アダルトショップの近くのバス停でバスを待っていたら梅田くんから電話がかかってきていっしょにデミかつ丼を食べた。
後から考えるとおもしろい
取材期間中は、撮影の段取りとか換えのビデオテープをどこで買おうか心配しているばかりだったが、あとから考えると愉快だった気がしてきた。とくにこの写真を見たときにそう思った。
キャー!感激!なんてことはいちども言わないローテンションな移動だったが、いちどぐらいは言っておけばよかった。