政令市になるまでの話もまた大変
この記事を書くのにさいたま市に関するいくつかの本を買ったり借りたりして読んでみたのだが、どれもYOU And I プランは冒頭だけで、合併と政令市を目指す際のイザコザの話がめちゃくちゃ長いのだ。そもそも合併の話は戦前・戦後から続いている県民の悲願でもあったそうだ。
今回はYOU And I プランに絞ったので詳しくは触れなかったが、何十年、へたしたら百年単位でこういった都市構想を作り上げていくのだから、民主主義ってすごいなと思った。
最後に、YOUと離れていったAnd Iのその後を書きたい。
YOU And I プラン=さいたま新都心と思われがちなのだが、そもそも4市1町のそれぞれの特色を生かして発展させるものだったはずだ。
伊奈町…生涯学習都市としての伊奈モデルタウン、県民活動総合センターの建設など
などが計画されていた。
まず上尾市から歩いてみよう。
上尾駅前、想像以上に大きく、地元の百貨店まであるのだから、そりゃあ大宮や浦和に吸収合併されるのを良しとしない気概があるのもわかるな、と思った。
元はといえば同じ中山道の宿場町なのだし。
上尾市と伊奈町は埼玉県道323号上尾環状線が生活基幹道路としてつないでいる。
さて、次は伊奈町だ。
伊奈モデルタウンは、のどかな北部の田園地帯に建てられたニュータウンだ。
まあ、これも撮り方次第というか、この反対側は大きなショッピングモールになっているので、ふつうに便利な街だと思う。
ここだけでなく、広い範囲が伊奈モデルタウンとして住宅街となっている。
学校の入り口にオリンピック出場選手の垂れ幕がかかっていたが、それも納得の充実っぷりだ
40年前に構想された「さいたま YOU And I プラン」。
「知っているか」なんてタイトルにしてしまったが、当時も県民にあまり知られていなかったようである。
だけど、そんな40年前の都市計画がこうして今に生きているのを目の当たりにすると、部外者ながら感慨深いのである。
この記事を書くのにさいたま市に関するいくつかの本を買ったり借りたりして読んでみたのだが、どれもYOU And I プランは冒頭だけで、合併と政令市を目指す際のイザコザの話がめちゃくちゃ長いのだ。そもそも合併の話は戦前・戦後から続いている県民の悲願でもあったそうだ。
今回はYOU And I プランに絞ったので詳しくは触れなかったが、何十年、へたしたら百年単位でこういった都市構想を作り上げていくのだから、民主主義ってすごいなと思った。
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