今は少ない
情報が全体的に古いので今のユルリ島の馬のことをわからない。地元の方にお話を聞く。簡単な質問だ。「いまユルリ島には何頭くらい馬がいますか?」と。返って来た答えは「4、5頭じゃないかな」だった。
角度を変えて、いろいろな場所でユルリ島を見ました!
いない!
ユルリ島から1.5キロ離れた場所で、いくら2000mmの望遠とは言え、それ見つけられる? というのが感想だ。見たいけれど、島が見える角度はそんなには多くないし、4、5頭は厳しい。机の上にあるはずなのになくなったエアコンのリモコンすら見つけられない私に。
必死に探しました!
今は知らないがユルリ島にいた馬は純粋な道産子というわけではない。洋種のブルトン種、ノルマン種などの血も入っている馬だった。一つの系統に統一されていなかった。理想の馬を作るための生産者たちの試行錯誤を見ることができる馬だったそうだ。
でも、いない!!!
冒頭の本には、跡継ぎがなく、間引きや種雄の交換などの専門的な管理ができる業者が見つからないため、ユルリの牧の自然消滅を考えている、とある。現在はユルリ島の本が出たりしているので、現状は変わりつつあるかもしれないけど、1.5km先の馬は見えない。
この距離だからね、、、
「根室市歴史と自然の資料館紀要第33号」を読むと、「灯台のそばにいる」とある。夏場になるとアブがいるが風通しの良いところはアブが来ない。また島には木がないため体を掻くには灯台がいいようだ。灯台にいるかもしれない。
逆に全部馬に見えるわ!
私が訪れたのはちょうど夏だったので、灯台を望遠カメラで見続けた。結果、全部馬に見えて来た気がする。緑色以外が全て馬に見える。人々が営みを送った痕跡も見たかったけれど、それも見えない。
何も見えない!
全然見えない。たぶん時期的に草もとても茂っているはずだ。見えるはずがないのだ。でも見たかったから見続けた。ちなみにではあるが、肉眼ではもはや何もわからない。島という認識でしかない。灯台だって気づけない。
肉眼ではこうだからね!
島が見える場所を点々として、角度を変えれば見えるかもしれない、と試みたけれど、結果的に何も見ることはできなかった。草が生えているな、ということはわかったけれど。あと望遠カメラすごいな、とは思った。
最終的には霧も出てユルリ島自体が見えなくなった!
一応、馬を見よう
馬は見ることができなかったけれど、その道中でエゾジカ、キタキツネ、ラッコは見ることはできた。見る予定はなかったのだけれど、バンバン登場して見ることができた。ラッコはチシマラッコのはずだから日本の水族館にいるラッコとはまた別のラッコだ。
剥製も見たよ!
もっともユルリ島の歴史を知った上で見るユルリ島はなかなかによかった。そこで暮らした人々の生活が見えた気がする。ただ馬を見る、という目標は叶わなかった。ということで、別の場所で馬は見ようと思う。
小清水原生花園の、
馬です!
スマホでいい距離!
ユルリ島では1.5キロ先を見ていたので、スマホで十分に写る距離の馬に目眩がした。これは北海道・小清水町の「小清水原生花園」の馬たち。かつては漁師の番屋に船を引き上げるために飼われていた馬だ。
馬です!
やがてその必要がなくなり馬はいなくなったけれど、いろいろあって今はまた馬を見ることができる。いろいろあっての部分はめちゃくちゃ長い説明になるので割愛して、いま馬を見ることができるというのがポイントだ。しかも近くで。
かわいいですな!
ユルリ島にもかつてはこのように馬がいたのではないだろうか。一つ分かったことは、1.5kmも離れると2000mm相当の望遠レンズでは馬は見えないし、なんなら全てが馬に見えてくる、ということだ。それでもあれだけ見えるのはすごいけどね。
あと根室には丹頂もいました!
野生動物がバンバン
馬は仕方ないとして、それ以外の野生動物とはバンバン出会うことができた。あまりに普通に出てくるので感動が薄かった。丹頂も普通にいた。丹頂って冬のイメージがあったけれど、夏も普通にいるんだね。勉強になった。
丹頂です!
「野生馬を追う 増補版:ウマのフィールド・サイエンス」木村李花子 東京大学出版会 2021
「ウマ社会のコミュニケーション 雌はハレムに隠されたか、縄張りに呼ばれたか」木村李花子 神奈川新聞社 2002
「根室市歴史と自然の資料館紀要第33号」根室市歴史と自然の資料館 2021
編集部からのみどころを読む
編集部からのみどころ
人々の暮らしの移り変わりと野生動物の生態と、いろんなものに思いを馳せられるいい記事でした。結果的に馬は見られませんでしたが、ロマンは十分感じられますよね。しかしこういう記事は結末を知った後に再度読み返すと印象が変わるものです。でかいカメラを持ってきたシーン、泣けます。(石川)
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