砂鉄は鉄だ
屋久島は屋久杉だけではない。砂鉄にもロマンを感じた。屋久杉のお土産はたくさん売っていたけれど、砂鉄となると私は見つけることができなかった。そこで砂鉄を持ち帰ったわけだ。ただ砂鉄のまま所持していると飾りにくかったので、固めたわけだ。それがクマちゃんとか、アイアンハートならよりいいと思う。カッコいいから。
参考文献
「屋久島の歴史ガイド」屋久島記録の会 公益財団法人屋久島環境文化財団 2021
砂鉄から鉄を作りたい。問題は個人では極めて難しいということだ。映画「もののけ姫」だけの知識だけれど、とても大変そうだった。火を絶やさないように数日に渡り、空気を送り込んでいた。
つまりあきらめた。タタラ場なんて作れないので、もう砂鉄のまま固めるという選択肢を選んだ。準備したのがセメダインの「メタルロック」。チタン、ステンレス、鉄、銅などの金属、炭素繊維に接着できる接着剤だ。
メタルロックに屋久島から持ち帰った砂鉄を混ぜ込み、モールドに流し込むことで、成形された鉄ができるわけだ。厳密には砂鉄の何かができる。私はそれを鉄と呼びたい。
砂鉄に粘り気が生まれ、もはや鉄と言いたい。熱で赤く熱せられることはないけれど、鉄だ。もう鉄だ。作業している私が鉄というのだから鉄なのだ。鉄と砂鉄の違いは厳密にはいろいろあると思うけれど、今回は私の判断に任せてもらいたい。つまり鉄です。
モールドは特に深く考えずに、心惹かれたものを選んだ。鉄で作れば全て鉄の何かになるのだ。たとえば鉄で仮面を作れば鉄仮面。それはもう正体不明の囚人ではないか。ミステリアスだ。鉄にすれば全てがカッコよくなるのだ。
実用強度に達するには冬場は3時間以上、夏場は30分以上となる。今回は3時間ほど待った。これでいよいよ屋久島の砂鉄が形となった。
砂鉄がクマちゃんになった。とても可愛らしい。時代が違えば、あと屋久島ではなく、種子島ならば、火縄銃になっていたかもしれない砂鉄で作られたクマちゃんだ。ちなみに何かで読んだ気がするのだけれど、屋久島の砂鉄も火縄銃になっていたらしい。そう考えるとより愛おしく感じた。
鉄のハートも作ってみた。アイアンハートだ。鉄の心臓。憧れだ。砂鉄というサラサラだったものが、こんなにカチコチに硬化するのがすごい。メタルロックを初めて使ったのだけれど、これは面白い。いろいろと使えそうな気がした。
砂鉄の時は輝いていなかったけれど、メタルロックで硬化させると輝きも生まれ、部屋の明かりを反射している。カッコいい。採取した砂鉄には砂も混じっていたので、もっとふるいにかけてから硬化させれば、もっと輝いていたかもしれない。
屋久島は屋久杉だけではない。砂鉄にもロマンを感じた。屋久杉のお土産はたくさん売っていたけれど、砂鉄となると私は見つけることができなかった。そこで砂鉄を持ち帰ったわけだ。ただ砂鉄のまま所持していると飾りにくかったので、固めたわけだ。それがクマちゃんとか、アイアンハートならよりいいと思う。カッコいいから。
参考文献
「屋久島の歴史ガイド」屋久島記録の会 公益財団法人屋久島環境文化財団 2021
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