アルミホイルに包んだ味付け無しの焼芋と焼豚
続いてはアルミホイルをオープン。
芋も豚も焦げることなく、無事に焼けているようだ。
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まずは芋から。真ん中から二つに割ると、「沢庵かよ!」と突っ込みたくなる鮮やかな黄金色が現れた。
これは焼芋の金メダルや~。
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ホイルに包んで焼いただけあって、裸で焼いた醤油漬けに比べてさらにしっとり感が強くクリーミー。ほぼペースト状態で、噛むと強烈に甘い芋汁が溢れてきそうだ。
皮もこの焼き方ならソフトなので、そのままモリモリ食べられる。焼芋に甘さや柔らかさだけを求めるならこの皮で問題ないが、あの醤油味の存在感ある皮を知ってしまうと、ちょっと物足りないかもしれない。
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続いてホイル焼きの豚なのだが、見た目が白くてびっくりする。醤油の色も焼き色もないので当然なのだが、塊なのに豚シャブ色だ。
そしてホイル内にたまった肉汁の量がものすごい。これは適当に置いたら脂身側が下になってしまったことが影響しているのだろうか。結果として己の肉汁100%で蒸し焼きになっている。
![030.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/6217/3950/0808/030.jpg)
慎重に紐を外してスライスして食べてみると、噛んだ瞬間は味の無さにキョトンとするが、すぐに豚本来の旨味が大量に滲み出てきて、味付けなしだからこその本能が喜ぶ美味しさを堪能できる。
余計なものがなにもない、これぞ引き算の美学。まさに豚肉味。
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豚肉本来の味を確認したところで、岩塩を削ってもう一枚。すると白黒から一気にフルカラーになったような味の広がりに背筋が伸びる。
肉に塩、ものすごく合う。みんなが知っていることを口に出したくなる程の衝撃。人類が狩猟生活をはじめて、肉に塩をつけることを最初に発見した人と、この喜びを分かち合いたい。
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続いては肉に醤油。塩だけでこれだけうまいのに、醤油なんてつけたらもうどうなっちゃうんだよと不安を覚えつつ食べてみると、まさにダイナマイト。無味、そして塩味を知っているからこそ訪れる醤油味の衝撃。
豚のイノシン酸×醤油のグルタミン酸という、うま味成分のマリアージュ。これは人類が歩んできた食文化の変遷を体験するワークショップだ。
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