八木光太郎、記事化を断る
八木くんは小劇場界隈で活躍し、映像では乃木坂46の個人PVによく出てたりする俳優さんでLサイズが入らないこともしばしばのごっつい男である。
そんな彼が休みのたびにインスタグラムにかき氷の写真をアップしている。見た目とのギャップがおかしくて一度記事として連れてってほしいと言ったら断られた。
「三食かき氷食べてる人がいる世界なのにぼくなんかが出たら絶対ダメです!」という。
合格だ。そう、試してたのだよ、八木くん。私達はそういう正直な男を求めていたんだ、さあ連れてってくれ!(拝み倒した)
日暮里に八木くん登場
初心者にもわかりやすいかき氷屋を、と八木くんにお願いすると日暮里駅午前10時を指定された。これから行く先は谷中にある店だそうだ。
八木「ひみつ堂です。超有名。なんていうんでしょう、野田秀樹的な感じですよ。もう実力、人気、演劇界をリードする感じの。妻夫木くんが出ちゃうくらいの」
八木くんという男が家だとすると、一階が玄関開けたらすべて演劇で二階がかき氷という間取りになっている。野田秀樹に連れてきてもらえて嬉しいのだが、八木くんという世界がすべて現れたような発言である。
ふわふわを超えたふ菓子みたいな世界があるようだ
──何がすごいの? 食感がふわふわになってんの?
八木「クカカカカカカ(高笑) もう、びっくりすると思いますよ、そんなんじゃ。ふわふわっていうレベルじゃない」
──エアリー的な?
八木「もう、ほんっと(笑)ふ菓子。ふ菓子より柔らかい。溶けますね」
──ふ菓子か……でも空気化していくってことでしょ。存在がないほうがよくなってくるっておかしな話じゃない?
八木「いやいやいや(笑)おいしいんですよ、氷も。もちろん、味はないですよ」
──何がいいのかぜんっぜんわからないな……
かき氷専門店は冬でも行列を作る
──冬でも行列ってどれくらいなものなの?
八木「大体一時間くらいですかね。ひみつ堂、くろぎ、ハチク……行列店はたくさんありますね。ひみつ堂も夏は入れ替え制なんですよ。何時に来てくださいって言われて時間つぶして入って、何時までに出る」
──ディズニーのアトラクションみたいだ。でもふつうに考えたら並ばないでしょ、2月の午前10時だよ
八木「いや、それが並んでるんですって」
といって八木くんが先に角を曲がって走っていく。
八木「あ、すごい! すごい! 並んでないですよ、並んでないですよ大北さん、奇跡ですよ! まじで奇跡ですよ! いや、まじで! まじで奇跡ですよ!(※発言まま)」
すごい勢いで興奮しはじめた八木くん。奇跡なのか? それが普通じゃないのか? おれははたしてこの男にだまされてるんじゃなかろうか!?
ラーメン二郎みたいな雰囲気がある
──うわー、いっぱいあるなあ!?
八木「メニューの見た目としては、もうラーメン二郎みたいになってますからね」
──あ、フレンチトースト!?
八木「あと冬はグラタンも出すんですよ」
──あー、1300円からか。価格がみんな高いね
八木「そうなんですよ。今や、えげつない高さなんですよ。おととい行った別の店のやつは『むかしプリン』ってメニューで2300円しましたからね」
──その名前で2300円!?
八木「そん代わり、めっちゃくちゃうまかったですけどね(※八木くんは天然氷のかき氷に対して基本的には『めっちゃくちゃうまい』しか言いません)」
決められないメニュー
──20種近くあってどれもよさそうな名前ついてるけど……これ、どうやって選ぶの?
八木「もう、全然決められないです。行列に並んでる間にどれにしようかなって店のインスタとか見てます。拳(こぶし)くらいの生クリームがゴン!と乗ってるのが今の流行りなんですけど」
──お、「みつだくだくに」ってメニューに書いてあるけど、そんな訴求ポイントあるの?
八木「みつ足りないってパターンありますね。そうすると追加できますよ、と。追い蜜ですね」
──追いがつおパターンだ。独自文化ほとばしってるなあ!
男一人で来るのは八木くんだけ
──あー、店内暖かい! そして人でぎっしり! 男の人もいるね
八木「男の人はカップルで来てるパターンが多いですね。一人なのはまあ~見ないですね」
──八木くんくらいか……
八木「ここは店員さんも女性ばっかり。細い腕してかき氷ずっと削っててめちゃくちゃ屈強なんですよ」
──屈強かどうかは八木くんの勝手なイメージだろうよ。あー注文のプレッシャーに負けてついつい一番最初にあった苺三昧を頼んでしまった。1600円かー、お寿司のランチとか食べれんだよなー
──座ると温かいお茶が出てくるんだね
八木「ストローあるじゃないですか、あれで最後残ったみつを吸ってってことなんです」
──うおお、知らない文化ばかりだ!
かき氷は大きく、器は暴力的に小さい
──わわ、見てあれ。あんな大きいんだ。ちなみに他人のかき氷写真撮るのはマナー違反?
八木「それはかき氷だけじゃないと思いますよ」
──盛りがすごい。そして器が小さいね
八木「ここは大きい方ですよ。ほんっとうに小さいですよ。暴力ですよ、本当にもう。だって全然考えてないじゃないですか。食べやすさとか。だからああいうお盆みたいな受け皿がある」
──なるほど、こぼれたのはすすっていいんだ!
八木「そんな関取みたいなのはないんですよ」
──あれって生クリームが乗ってるの?
八木「いや、そのなんつうんですか、豆乳クリームとか練乳クリームとか。ホイップされた生クリーム的な練乳」
──はあ、なるほど…(※この時はピンと来てなかったが後にめちゃくちゃ重要なクリームであることに気づく!)
削り方で氷のおいしさがちがう
──おいしさはどこで差がつくの?
八木「氷です」
──へえ、氷なんだ!
八木「氷にも削り方があるんですよ。技術が。削る人によって全然ちがいますから。上の方はふわふわしてたり、中の方は固めにとか」
──ラーメンの湯切りの方法みたいな文化かなあ
八木「だと思いますね」
うめええとうめき声が聞こえる
おいしそうなかき氷がやってきた。隣からは「うめえ、うめええ」と八木くんのうめき声が聞こえる。
体の痛い人が出す声である。野戦病院はこんな感じだったのかもしれないなと思う。だが一口食べてみると「うめええ」の声がわかった。
これは「うまい」ではなく「うめええ」でいい気がした。低い声がもれる。人間は効率よくカロリーを摂取するために甘い果物を求めたというがその象徴みたいなものがここにある。
わかった、味のサイクルが速いんだこれ
氷、ふわふわ、このことか! 口に冷たいものが入ってまったく嫌な感じがせずにスッと溶けていく。
冷たさとともに強い甘みが口にきて苺の鮮烈な香りが鼻を抜ける。一口、二口噛んだシャクシャクのなにかがすぐに口の中で消えていく。煙のようにフッと消えるというよりは、もう少し長くじわっと消えるので「食べている」実感はある。とはいってもそれでもすぐ消えるので、はい次、はい次、とかなりのスピードで「食べる」が繰り返される。
結果、志村けんのスイカみたいな超人的なスピードで物を食べることになる。甘い! 冷たい! 苺がうまい! これが通常の倍くらいのスピードでやってくるのだ。しかも氷自体に味がないから苺味を邪魔せず、味の抵抗が少ない。これは快楽の回転率と純度が高い!
クリームという別種の快楽
「拳(こぶし)くらいの生クリームがゴン!とのっかってるんです」と八木くんが説明していたが、この生クリームが重要だった。
フルーツのみつと氷だけだと「さっぱり」としたかき氷だが、クリームには油分という人間が追い求めた別の快楽がある。
ケーキの生クリームを想像して口に入れるとそれよりも甘くておいしい。練乳が入った生クリームなんだそうだ。ケーキの生クリームは甘みのわりに油分が強いように思うがどちらかというとアイスクリームに近い。
和菓子を調べたときに「和菓子には乳脂肪分がない分、不利じゃないか?」という結論を出したが、かき氷は(おそらく和菓子であるのに)乳脂肪分足してきたのだ。
いや、そもそもこれアイスクリームに近づいていってないか? クリームはくろぎという店が始めて各店で流行ってるそうだ。こんなことになってるのかかき氷業界。
八木、思い切ってクリームを足す事件
──八木くん……クリームがうまいねこれ!
八木「おれもクリーム食べようかな……すいません、クリーム追加できますか?」
──まじかよ。そんなアクロバティックなことを!
八木「いや、ラーメン屋ですよ、ほんと」
──かき氷のためならなんでもやる男だな。うおお、小皿に山盛りできた! まじか。こんな文化知らん!!
八木「おうら、おうら。うん。うまいっすねええ。めっちゃくちゃうまい」
(このブロックは完全におっさん会話になっているが、かき氷に快楽が増して、今やそんなラーメンやおっさんらしさが宿りつつある気がした。みんな「おうら」とか声が出ているはず)
いいかき氷は頭が痛くならない
──これ頭キーンとはならないの?
八木「頭がキーンとなるのはのどに当たるからなんですよ。口の中で溶かせばキーンとならない」
──たしかにすぐ溶けるから喉には当たらないですね。食べるときに他なんか技ありますか?
八木「一番下にある氷は最初にけずる氷じゃないですか。再結晶っていって、これがまた氷になってジャリジャリになってることが多くて。それを再結晶させずに意識して崩して混ぜて、って食べますね。ここのは水分が多いのであんまり関係ないですけど」
──でもこれ食べてるしりから水化していくよね
八木「どう考えるかですよね。冷製スープ的なものだと思ってストローで飲む」
──あ、今お盆にこぼれたタレを食べてみたけどみじめな気持ちだったよ
八木「でしょうね!」
──味が変わる裏技だよ
まさかかき氷でお腹いっぱいになるとは!
──これこんなにお腹いっぱいになるのか!という驚きがある
八木「なるんですよ。一食分ですよ。値段もそうですけど」
──かき氷のあとでご飯たべるの?
八木「食べないです。でもこれだけの水を飲んでるってことですからね。お腹すくのも早いんですよね」
神は八木くんに「天然氷のかき氷はうまい」という啓示を与えた
──八木くんはいつからかき氷にハマったの?
八木「高2の時、海の家で『天然氷のかき氷』っていうのがあって、食べてみたらめちゃくちゃうまくて(※このときから八木くんのかき氷めちゃくちゃうまいが始まった)。その時からふわふわでしたね。天然氷でない『純氷』とかもありますけど。濾過した水を天然氷に近い状態にして作るやつ」
──その2つは科学的には同じなんじゃないの?
八木「いやいやいや、もうぜんぜんちがいますよ。天然氷と純氷と選べるところもあるんですけど、やっぱり天然氷でないとジャリジャリしてるなって。でももはや色々入ってきてあんまり関係なくなってますけどね」
──水素水のかき氷とかないの!?
八木「あるわけないじゃないですか!
──パッピンスとか韓国のかき氷ふわふわとかは?
八木「あれはほんとに雪みたいに、ぎゅっぎゅっていう感じがあるんですよね。おいしいとこはおいしかったですけど、うーん、って思うんですよ」
早く終わってほしいかき氷ブーム
八木「でも、このかき氷ブームは早く終わってほしいですね……」
──かき氷ブームっていつ頃から?
八木「まだパルコ劇場があったときに蒼井優がかき氷の本を出したんですよ(※この辺も一階が演劇で二階がかき氷の八木語録である)。その辺から認知されだして、ひっそりやってる専門店にみんな行きだしてお店も増えだして……」
──そのブームは高2からの愛好者だった八木くんにとっては?
八木「マイナスですよ。800円とかそれくらいだったんですけどね、いつのまにあんなに高くなっ
たんだと思って。最近1600円とかになって。もう、バカじゃないのかと。でもあんなにゴツゴツしはじめたのは最近だと思いますけどね」
かき氷のマッチョ化
──ゴツゴツってなに? かき氷のマッチョ化?
八木「そうです。苺とか果物が高級なやつになったりとか」
──苺のソースはすでにあったけど、その具材を高級化していったんだ。氷もそれででかくなっていったの?
八木「氷の大きいところは昔から大きい気もしますね。ボリュームも盛り方もそうだしクリームもそう。練乳クリームはくろぎがはじめたんですが、革命? そうですね。クリーム的なものが流行り出して。でもほんっとうまい。くろぎはほんっとうまい」
──ああ、クリームのうまさもわかりました
八木「あれを目当てに行ってる人も多いと思いますね。いっとき流行って大戸屋とかもかき氷出しましたけど、砂利みたいでしたね」
──八木くんは天然氷以外のを「砂利」って言うのもわかってきまたした
八木「求めてるものがジャリジャリした食感ではないので食べるとどうしても、うわっ、と思いますね」
エスプーマを求めて旗の台へ!
──こういうクリームみたいな流行他にもあるの?
八木「エスプーマってやつもあって。もう一般化してますけど、ちょっと遠いんですよね」
──エスプーマってどれくらいインパクトある? ラーメン界におけるつけ麺くらい?
八木「つけ麺くらいじゃないですか」
──連れてってくれよ、八木くんよぉ、頼むよぉ
八木「漫画に出てくる中毒者のセリフですね」
冬こそかき氷だ!宣言
──冬ってふだんどれくらい並ぶの?
八木「おれ並ぶの避けてるんですよね。めんどくさくて。夏はかき氷食えないです。どこも並びすぎてて。暑いし」
──なるほど、並ぶときが暑いんだ
八木「冬は店内暑くしてあって、かき氷食うとちょうどいいくらいですよ。あとね、今の時期の天然氷が一番おいしいんですって。気温が低くて。冬のほうがきめがこまかくなって、しかも溶けにくいんですって。さんまがおいしいとかそういう意味で、かき氷の旬は冬です、冬」
──おれ一軒目に行く前ならさんざん笑ってたと思うけど今、完全に真顔だよ。猫くらい真顔
ラーメンもミシュラン級だという名店
「ラーメン頼まれる方いますか?」と並んでる人に店員さんが聞いている。ミシュランに載ってるなら頼まないと申し訳ないなと思うのだが、半分くらいはかき氷のみの客だった。旅行用のカバンで来てる人もいる。遠出してきたのだろう。メニューを見るとかき氷は800円くらいが中心。
八木「安ぃ! うわぁ、どうしようっかなー」
──エスプーマ食いに来たんじゃないの? 八木くんも食べたことがないんだよね?
八木「そうなんですけどね……酒粕好きなんですよおれ」
──あちゃぁ!(知らんわ)
すいません、エスプーマを2つと頼むと、サイズが大きいから別のを頼んで分けるのがいいよと店員さんから。男二人でかき氷はんぶんこか、もうなんだかラーメン文化も超えてきたな、やってやろうじゃないか。
かき氷はフルーツのみつを食べるのに最高の方法
──あのさあ、おれなんで氷食ってるのかなと思って。でも食べるとだんだんわかってきた。まずアイスクリームだとこの量食べられないよね
八木「そうですね、かき氷なら食べられる」
──なんだかんだいってフルーツのみつを食べたいじゃない。みんな。甘いし、酸っぱいし、香りがいいし。でもフルーツのみつだけ食べたらもう、罪だよね、罪。
八木「懲役ですね」
──この前タピオカミルクティーを調べてたんだけど、あれもミルクティーをよく味わうためにタピオカが入ってたんだよ。じゃあフルーツのみつを何につけたらいいかと考えたらクラッカーとかなんにしても味があるじゃない。
八木「クラッカー!? ふはははは(笑)なんでクラッカーつけるんですか!」
──落ち着け、八木よ、八木くんよ、おれはかき氷をけなしてるわけじゃないんだ。おれはもう洗礼を受けた。これはスイーツとしてむちゃくちゃよくできてるなと思い始めてきた。フルーツのみつをシンプルに味わうのに一番いいのはこのふわふわのかき氷だろうよ。味はせずに食感と冷たさと満足感だけあるよ。天然氷のよさわかってきたよ……
八木「もう食えないですよね、ふつうのやつは。口当たりが相当なめらかですよね」
──考えてみればパフェなら2500円とか平気でするし、1600円払えばこれを独り占めできるのかと考えれば納得だよ。こんな贅沢していいんだなーって満足感があった。お店にぽんと出されないとこれだけのフルーツのみつ、なかなか食べれないじゃない。ラーメンの塩とか油とかもそうだよ。メニューにして『食べていいんだよ』と出してもらえないと食べれない 」
八木「たしかに贅沢ですよね、ただ、おれはもうその感覚は麻痺してきました」
──おい、中毒者のそれだな、もう
二杯目はすでにかき氷ファンになっていた
二店目は開眼してしまってるのでまっとうにかき氷を楽しんだ。
エスプーマというのは苺のみつを泡状にしたものだった。脂肪分はなくシャーベットのようにさらっとしているのだが、みつよりもボリュームを感じ満足感もある。
「おいしい~~~」「うめええ~~」と呻りが聞こえる。隣で八木くんが酒粕のかき氷を食っている。この声、大昔だと大入道やそのたぐいのせいにしたことだろう。
800円だというが1600円のかき氷と変わらず、大満足。ただただ、娘に食わせてやりたいと思うばかりで、今やすっかりつまらない人間に成り下がってしまった。なんの疑いもなく信心があるばかり!
八木、今さら寒がる
八木「いつも思うんですけど、かき氷って食べ終わるのほんと早いんですよね。あれだけ待ったのに一瞬で食べ終わる。噛まないですからね」
──でも腹いっぱいだね
八木「お腹いっぱいなの、しゃくですねえ」
──ああ、人間として、氷で腹いっぱいにしていいのかという
八木「でもさすがに、さあむい! すげー寒い。雪食うなっていうじゃないですか。中から冷たい……中が寒い! さあむい!」
──すごい今さら感ある、かき氷ファンとも思えない発言だな!
冬こそかき氷(真顔)
行列の先にはまたも知らない文化があった。かき氷はラーメンのように嗜好品として、趣味の世界として大きくなりつつあった。案内してくれた八木くんありがとう。そしてすみませんでした。
読んでもらっておわかりかと思うが、八木くんはたのしい人間で、みんなにやいのやいの言われがちだ。なぜかき氷なんて食べてるのか、と挑発されては場が盛り上がるタイプの人だ。ところがもう私は八木くん側になってしまった。心の間取りは2LDK(かき氷)くらいである。
今やまったく八木くんのことは笑えない。「おう。どうした大北? なあ? 八木はかき氷行ってておもしろいよな?」「お、おう…なあ、もうその辺にしとけよ」と言いだしかねない。
もちろんそんなやりとりは一回もないが、ああ、泣くな、八木くん。こんなふうに道徳の授業で一度八木くんとかき氷のことを取り上げてほしい。
俳優としての八木くん。脚本は筆者。よく一緒にやっている