唐辛子のリースが流行っている
近所にセンスのいいフラワーアレンジメントの先生がいる。
先生に最近どんな花が流行っているのか聞いたら、だんぜんドライフラワーだと言っていた。
大類先生「以前は結婚式とか、お祝いの席にドライフラワーはよくないって時代もあったんだけど、今はヘアアレンジにもテーブルにもドライフラワーはよく使われますよ。どう飾ってもおしゃれになるので。」
たしかにおしゃれだ。
でも見たことない花ばかりである。何が乾くとこうなるんだろうか。
大類「さいきん人気なのはアジサイかな」
アジサイ?ってあのカタツムリが好きな梅雨時に咲くアジサイ?
大類「ほかにもスモークツリーとかパンパスグラスとか、インパクトがあって可愛いドライフラワーが人気ですね。」
そんな流行りのドライフラワーの中でも、特にこのところ人気というか、大類先生がイチオシの作品がこちら。
これ、じつはぜんぶ唐辛子でできているのだ。
材料を見るとそのまんま唐辛子だった。
花ではないのでドライフラワーといえるのかわからないが、韓国市場ではなくお花の市場で仕入れているらしいので業界的にはお花扱いなのだろう。
唐辛子ツリーはベースとなるリースにとにかく根気で一つずつ刺していくのだという。
手とか目とか、辛さで痛くならないのだろうか。
大類先生「作り始めた最初の年は痛かった気がするけど、もう慣れちゃって、今はなんともないですね。でも何千もの唐辛子を一つずつ刺していくので、そりゃあもうおかしくなりそうになりますよ。」
唐辛子のリースはお店をやっている人なんかが魔除けとして注文しにくることも多いのだという。
そういえばうちの実家も米びつに虫が入らないように唐辛子を入れていた。これを玄関に吊るしておけば悪いものが入ってこなさそうである。
唐辛子リース、真似して作ってみたい気もするが、完成させるまで絶対に根気が続かないと思う。途中で目とかこすっちゃって泣きそうだし。
これを年にいくつも作っているという大類先生は、やっぱりただものじゃないなと思いました。