普段身の回りにある物に、包むことで物語が発生するのは面白かった。
ただ実用的なだけじゃないレジャーとしての包装もたまにはいいかもしれない。
でも、しばらくは、包むのはお腹いっぱいだ。そもそも私は不器用なのだった。
逆に 小さい物はどうだろう。
わかったこと ・手先が器用になるための修行みたいになる ピンセットを使って悪戦苦闘の上、ようやく包装した豆、米、ゴマ。糸をリボンみたい掛けてみようと思ったが上手くいかない。テレビチャンピオンの「手先が器用選手権」(※)みたいになってきている。 ※テレビ東京系列の番組。サイコロをピラミッドみたいに積み立てたり、すごい小さなドミノを作ったりして、いかに手先が器用かを競う。 |
クッキー缶を覗いたら、中身は個包装になっていた。追い打ちをかけるように一つ一つをさらに包んでやる。これでもか、これでもか、と包み込む。セルフ過剰包装で高級感アップは狙えるか。
わかったこと ・奇特な感じになる 高級感というよりも、会社に持っていくお土産を一人一人に渡すためにわざわざ包みました、という奇特な人みたいになった。そんな人いない。 |
いろいろな物を包んでいるうちに、スイッチが入ってきて気が付けば 本当に手当たり次第包んでいた。冷蔵庫を開ければ、中身を全て包んでみたり。まるでランナーズハイのよう。
冷蔵庫の中身を包んだ後、そのまま扉を閉じて放っておいたら、家族が開けて普通に驚いていた。「わあ!」とか言ってた。驚かすつもりはなかったのだが、なんだ、これじゃあドッキリみたいだ。
いい加減、個体は包み飽きた。
最後に液体を包んだところで、
何やってんだ……?
と、ようやく我に返ることができた。
普段身の回りにある物に、包むことで物語が発生するのは面白かった。
ただ実用的なだけじゃないレジャーとしての包装もたまにはいいかもしれない。
でも、しばらくは、包むのはお腹いっぱいだ。そもそも私は不器用なのだった。
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