道玄坂の立小便スポット
駅周辺の次は、道玄坂を上ることにした。道玄坂沿いにも飲食店は沢山ある。酔っぱらった状態で坂を上り下りしてるうち、尿意にやられる人もいるだろう。
坂の中腹あたりで左にそれる路地を見つけた。
僕が酔っていたら、この辺りで路地に入って用を足しそうだ。
路地に入ると、自動販売機が4、5台並んでいる。
その一番手前側、青い自動販売機の横に「立小便禁止」の張り紙を見つけた。
自販機の横で立小便する人が多いらしい。
想像するに、「立ち小便禁止」の張り紙の下にある丸い穴の中に小便を出すのではないだろうか?
立小便をしていると自分の尿が小川のように足元に迫って来ることがある。小便を出しながらその小川を避けるのは結構大変だ。あの穴の中に出すとそういう心配がない訳だ。なるほど。上手いこと考える人がいたもんだ。
いや、違う。
感心している場合ではない。
あの穴は空き缶を入れる為にあるのであって、小便を入れる口ではない。
道玄坂を更に上り、ほぼ頂上まで来た辺りにローソンがある。
その手前の路地を右に曲がると、立小便の被害が深刻なエリアがあった。
自動販売機の手前、コーンが置いてある辺りで立小便をされているのだろう。
そこから更に左手に目を向けると、コーンとバーで立入りを禁止している場所がある。
その立入禁止エリアの奥に柵があり、そこにも張り紙がある。
鳥居マークの他に、「マナーは守る事」「トイレはコンビニへ」と書いてある。コーンとバーで囲まないと、この柵に向かって小便をする者がいるということだ。
この立入禁止エリアの更に左手に駐車場があるのだが、その入口付近も大変なことになっていた。
差し押さえ物件のようになっている。
それぞれの張り紙を見ると、
管理者の怒りが伝わってくる。
ただならぬ怒りである。
鳥居マークも、110番も通用しないのだ。この場所には人に小便をさせたくさせる不思議な力があるのかもしれない。そう思ってしばらく立っていたが尿意は訪れなかった。
そんな力あるはずがない。